フリーランス翻訳者の仕事は単に翻訳をするだけではない。仕事を納品して請求書を送り、支払いを記入し、当然ながら月々の支払いも必要なところにする。こうしたことは助手でもいる人は別として、全部自分でやらざるを得ない。締め切りに追われるときにはとにかく仕事を仕上げて出すのが精一杯で、気づくと請求書の作成と提出がついつい後回しになって、これがまたひと仕事となってしまう。でも請求しなきゃお金は入ってこないので、いつまでも後回しにはしていられません。

はるか昔、翻訳の世界に入るきっかけになった翻訳会社では、仕事時間を、Production(翻訳の作業にあてる時間)、Personal Development(新しいソフトの勉強や翻訳技術強化)、Office work(コピー取りやら最急所作成やら雑務いろいろ)と分けていて、インハウス翻訳者(社内の翻訳担当者)がそれぞれ時間を配分してこれらをやるようにしていた。主に受付担当の君江さんは翻訳はやらずに電話の応対とほとんどの事務的雑用をやっていて、アメリカ人の名前を忘れた副社長、これも翻訳はせずに、マーケティングが仕事で商工会議所の集まりとかなんだかネットワーク開拓であちこっちに行くほかはコーヒーの見ながら新聞ばかり読んでたけど。それがフリーの翻訳者となると、全部一人で担当だから実際に翻訳に当てる時間が確保できないってことも場合によっては生じてしまう。

というわけで、今日はなくなくジムをお休み。身体が資本のフリーランスとしてはほんとはエクササイズもさぼれないんだけど。だって、有給で病欠なんてないんだもの。身体壊して仕事取れなくなったら、その日から収入ゼロ。ほんと因果な商売。退職金もないし、年金もない。
さてさて、グチはこれくらい。さっさと経理の仕事を片付けて、歯医者に行って、午後は仕事だ!