前回ブログを書いてから、いつの間にか3年くらい経ってしまったようです。
その間、公私ともに大した変化はなく、単に3つ年取ったくらい。
相変わらずのフリーランス翻訳者です。
今日は真面目に翻訳の話。
英語と日本語は当たり前だけどまったく別の言語、したがって表記の規則も異なります。
でも私は在米のフリーランスなので仕事を依頼してくれる翻訳会社はアメリカの会社。
そこでプロジェクトを管理しているプロジェクトマネージャーもアメリカ人(もしくはイギリス人、カナダ人、ラテン系アメリカ人、とにかく日本人ではない)。その日本語を話さないプロジェクトマネージャーがアメリカ人のクライアントの要求をそのまま鵜呑みにして指示してくるものに、英語と同じ形式で、というもの。段落数を合わせる。センテンス数を合わせる。文末にコロン(:)が付いていれば和訳にもコロンをつける、太字、下線、イタリックもその通りに和訳に反映させる、などなど。
しかし、これに黙って従うと、非常に変な日本語になる。段落数を合わせるのは、ま、良いとしても、日本語の場合、主語を省くことが多いから、英語のようにぶつ切りの文章にするより、2つくらいの短い文章ならつなげてしまったほうが自然に読める。
それと、文末にコロンをつけるのは体言止めの場合で、「ですます」の文章の最後には句点を使う。
イタリック体は日本語では基本的に強調の意味で使うことはなく、無理して使っても判別しにくいし、印刷すると文字が薄くなったりする。
こういう様々な日本語の特徴やら表記の規則やらを日本語をまったく知らないプロジェクトマネージャーに英語で説明しても、プロジェクトマネージャーはそれをかみ砕いて自分のクライアントに説明して納得してもらう能力がないのか、時間がないのか、その気がないのか、たいていの場合は、「それでも英語に合わせておいて」、という結論を押し付けられる。
それと、他人が翻訳したものを見直すエディット(編集)の仕事をしていても、最近の翻訳者はf「です、ます」で終わる文章でも英語がコロンで終わっていると、句点の代わりにコロンをつけている。うーん、日本語が変化しているのか、翻訳者が押し切られているだけなのか。
もやもやと不満が出てきたので、久しぶりにブログ登場とあいなりました。