182. 2013 みちのくジャズ喫茶行脚 4 | BACKUP 2024

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備忘録

 

 

 

少々残念な「ハーフ・ノート」で委託販売していたのがこれ。
盛岡の「ダンテ」で聴いた「ダイナ・ワシントン Dainah Jams」。スタジオライブ盤で、クリフォード・ブラウンが参加している。これも何かのご縁と、土産がわりに購入した。そういえば他に土産物の類は何一つ買わなかった。
北上を続けた我々は、青森から再びフェリーで北海道側に戻ってきた。前回の辛さを教訓に椅子席を避け、二等船室で横になれるスペースを確保した。本を読み、うたた寝などしていたら、復路は非常に楽だった。旅には経験が必要である。

 

 

 

 

 

 

帰路用にリストアップしておいたのがこちら。函館の J.B. HOUSE。

 

 

 

 

 

 

青森ブルーノートほどではないが、ここもスピーカーが小さい。そしておそらく音源は有線放送だ。これではジャズ喫茶とは言えず、旅の締め括りに相応しくない。そこで急遽、過去に何度か行った事のある「マイルスの枯葉」を追加訪問することにしたのだが・・・

 

 

 

 

 

 

ここは機材にたっぷりお金がかかっていた。
スピーカーは寺島靖国師匠が嘗て使っておられた、レイオーディオの木下モニターRM-6Vだった。全て過去形。昨年12月に廃業したとの事である。

ジャズ喫茶行脚の最後はなんとも物悲しい結末となった。今回訪問した店はどこも客の入り悪く、商売繁盛しているようにはとても見えない。しかも経営者が押しなべて高齢化している。次に行く機会があったとしても、残っている店がいくつあるだろう。
金持ちが道楽でやる、ないし公営化でもする以外に、もはやジャズ喫茶に生き残る道など残されていないのかもしれない。ジャズ喫茶は日本が世界に誇り得る文化だ。手遅れになる前に保存を検討したい。