100. 一周の旅 その16 | BACKUP 2024

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備忘録

 

 

 

翌朝の根室。
ウミネコに起こされる。
6時。
薄暗い。

 

 

 

 

 

 

思わず目を擦る。
前日の青空から一転、濃い霧に町中が霞んでいた。
こんな霧の朝を生まれてこの方見た事がない。
運転大丈夫かと少し不安になる。
しかし思い返せば、もっと酷い吹雪のドライブが何度もあった。
安全を確認しつつ、ゆっくり行こう。
根室を出発し知床へ向かう。
 

 

 

 

 

 

途中、野付半島にて。
ナラワラのあたりだろうか。
やはり霧で判然としない。
野付半島は巨大な砂嘴で、左右にすぐ海が迫っている筈なのだが、それすらも良く見えない。
行き止まりまで行き、ただ引き返す。
少し残念だ。
仕方ないな、この天候だもの。

景色もへったくれもないこんな日は、車載の音楽が頼りだ。
パイオニア製のオーディオが良く出来ていて、ハードディスクに落とした約100枚の自作ベスト盤を更にランダム演奏する。
何が出るかわからずいつもと違った新鮮さがある。
ゆるゆると車は走る。
次第に霧も晴れてきた。
どうやら知床半島に入ったようだ。
このまま天候が回復すれば、対岸の国後島が見える筈だ。