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木村正志「色とこころの雑記帳」

ファション、商品、環境など色彩全般とこころについて、個人的な忘備録である。

人生59年、もうすぐ還暦。


最近、やっとこの顔でも、まぁ!いいかぁ。と思えるようになってきた(笑)。
頭のハゲあがった顔ではあるが、自分らしい顔だと。


顔を自己分析すると。


顔全体はのっぺりして長く。
目は一重ではれぼったく、しかも細い。
鼻は顔の真ん中にちょこっと載っかっていて低い。
唇は小さく薄く、少し恥ずかしげな口元。
耳は小さく耳たぶもなく、ピアスも似合わない。
(女じゃないので構わないが。)
髭は薄く伸ばすと朝鮮ヒゲ。

いわゆる弥生顔である。


平安時代であれば弥生顔も貴族顔として誇らしいが、

今の流行りは彫りが深く、目は大きく二重まぶた、鼻は高く、口角はきりりと上に上がった、

いわゆるソース顔。


人生50年を過ぎると、

シワも増え、肌は汚く、髪の毛は薄く、髭は白く、口角は垂れ、

顔の造作はますます醜くなる。


造作が崩れると心の我欲も崩れ始める。


我欲が少なくなると心が少しづつ整ってくる。

すると不思議なもので、嫌いな弥生顔も、まぁこれでもいいかぁ。となってくる。

これは諦めではない(苦笑)


確かな年輪を刻んだ自信に満ちた顔がそこにある。

カタチとココロが調和した顔そのもの。


少しは近づいたかなぁ?と自我自賛。

古代中国では、「木」、「火」、「土」、「金」、「水」を万物の根源とし、
この5つ(五行)によって宇宙のすべてが成り立つと考えた。
これを五行思想という。


五行思想は、飛鳥・奈良時代に日本に入り政治・宗教・思想・社会生活に影響を与え、
現在も私達の生活の中に生きている。


この5つの要素には象徴としての「色」が当てはめられている。


木=、火=、土=、金=白、水=黒


木、火、土、金に当てはめられている色はイメージしやすいが、
水の黒はなぜ?
昔の人は、天から雨が降って、小さな川となり、小さな川が集まって大きな川となる。
そして川が海へと流れ、その海の更に下の方に行くと、光が届かない漆黒の世界がある。
ことを言っているようだ。※この他にも説は様々。


この5つの要素には方角、季節、徳目なども当てはめられている。


古くはキトラ古墳の壁画。

五行の方位と色にそって神獣が描かれている。

東=青龍(青)=木
南=朱雀(赤)=火
西=白虎(白)=金
北=玄武(黒)=水
中央=黄=土
※黄色が中央にあるのは中華思想によるもの。


聖徳太子(現在では本当にいたのかどうか?)が定めたと言われている冠位十二階の制

五行の「仁」、「礼」、「信」、「義」、「智」に最高位の「徳」が加えられて、
上から紫、青、赤、黄、白、玄(黒)が当てはめられている。
紫は五行にはないが青、赤、黄、白、玄(黒)は五行で定められてた色である。

ここでひとつ疑問となるのは白である。
白は神の色として昔から崇められ、天皇しか許されない色とされた。
いわゆる禁色である。
その白が使われているのが疑問である。


大相撲の土俵の上にある吊り屋根の四隅から垂らされている房。
五行の方位と四季と色、そしてそれを守る神獣があてはめられている。

東は青房=春=青龍
南は赤房=夏=朱雀
西は白房=秋=白虎
北は黒房=冬=玄武


日本料理にもこの五行の考えが当てはめられている。

五味・五色・五法の料理法というものがそうだ。


五味とは、「酸・苦・甘・辛・塩」という味つけで。
五色とは、「青(緑)・赤・黄・白・黒(茶)」という食材の色
五法とは、「生・煮る・焼く・揚げる・蒸す」という調理法


この五色の食材として、
青(緑):ほうれん草、ピーマン、きゅうりなど
赤:トマト、人参など
黄:さつまいも、かぼちゃなど
白:大根、じゃがいも、白菜など
黒(茶):ごぼう、しいたけ、里芋など
がある。


これらの食材をバランスよく取ることによって健康な体が保てるというもの。


5月5日のこどもの日にあげられる「鯉のぼり」の吹き流しの色も五行にそった配色。


このように陰陽五行と色の関係は今でも私達の生活の中に生きています。

昨夜、「ネーミングのためのことばの感性」というセミナーを聴いてきました。
ネーミングの音によって、商品の売れ行きが違うという話です。


ブーバ/キキ効果(ぶーばききこうか:Bouba/kiki effect)というのをご存知ですか?
心理学で言語音と図形の視覚的印象との連想について一般的に見られる関係をいうそうです。

下の図どっちが「ブーバ」で、どちらが「キキ」でしょう。

感覚的に捉えてみてください。

母語、大人と子供にかかわらず98%の人が、左のギザギザを「キキ」、右の曲線の方を「ブーバ」と答えるそうです。


語感と形を関連付ける話です。


主な語感を解析すると、
K(カ行音)は、喉の奥を絞り込んで息を一気に吐き出す音で、

硬く、強く、ドライで、スピード感のある音となる。


S(サ行音)は、息を上顎と舌の間(S字カーブ)を滑らす様に出す音で、

爽やかで、スムーズで、透明感や清涼感のある音となる。


T(タ行音)は、舌先を上顎にくっつけて、息を弾き出す音で、

艶(?)、賑やかさ、生命力のある音となる。
そうです。


例えば
K:カラカラ、クルクル、コロコロ(乾いたものが転がっていくような感じに)
S:サラサラ、スルスル、ソロソロ(皮膚感覚できもちい感じに)
T:タラタラ、ツルツル、トロトロ(ぬれていて、美味しい感じに)
というように。


モノや商品が浮かびませんか。


この様な語感とネーミングがあっていれば、
ユーザーは語感からその商品を想起し、好んで買ってくれるそうです。