木村正志「色とこころの雑記帳」

木村正志「色とこころの雑記帳」

ファション、商品、環境など色彩全般とこころについて、個人的な忘備録である。

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「色」にはいろんな要素が含まれている。

例えば、視覚、容姿、階級、心理など、様々な要素がある。

これらは、日本とヨーロッパで多少の違いはあるものの共通した要素である。


しかし、日本ではこれらの要素にプラスして、

色情、色事、好色、など性的・情念的な意味合いが含まれる。


それはなぜだろう?


「色」の漢字の成り立ちをみると。


色は「人の後ろにまた人がいて、抱く形で相交わっていること」を示している。

金文の図をみてもらえば解りやすい。

上の「ク」は人。下の「巴」は人が膝まづく姿。
男女の情交を意味する。



もともと日本では「色」という文字に色彩の意味はなかったようだ。


中国では、色彩のことを「采」といった。
「采」は木の実を採取すること。
それが彩に通じ、色や文様を意味するようになったという。


この様に「色」という文字は男女の交遊を意味する言葉から女性の美を表すようになり、

美しさや色鮮やかさに拡大。


そして現在のような色彩そのものを示すようになった。


半年ぶりのブログですヾ(@^(∞)^@)ノ


今日は赤の色についてお話ししたいと思います。

赤は太古より血や火の色として、人の生命と深く関係している色として尊重されています。


世界の国旗の8割が赤を使っています。
これは国家のエネルギーと民族のつながりを象徴しています。


冠位十二階で赤は、上から3番目の「礼」の色として使われています。
ヨーロッパではローマ皇帝の色として服やマントに赤い色が使われています。


赤は、魔除けの色としても使われています。

神社の鳥居が赤いのはそのためです。

また、赤ちゃんに赤い初着を着せたりするのも悪魔から子供を守るためです。
これは日本だけでなく世界でも見受けられます。


還暦を迎えた人に赤いチャンチャンコを贈るならわしは、

めでたさを表現するとともにエネルギーの復活を願うためでもあります。


赤は人を魅惑にもしてくれます。

バラに象徴されるような真っ赤な口紅。
ファッションのアクセントカラーとして赤を上手に使えば、

大勢のパーティの中でも一際目だち人を魅了します。


気分が落ち込んだり、自身を失った時は赤を身につければ元気印に変身できます。

アントニオ猪木の赤いマフラーはこの元気印です。
決してセンスがいいとは言えませんが。


書道家が作品に朱の落款を押すのは完成度の自信を示すとともに、

書をより魅力的なものにするためです。

下手な書も落款が押してあると芸術的にみえます(笑)


このように「赤」という色は、私たちに強いエネルギーを与え魅惑的にしてくれます。


私は赤い靴下を毎日履いてますが、

何の変化も起きません。(笑)

私たちの生活は様々な色に囲まれている。

人が見ることのできる色は、色相だけで約240種類、彩度・明度を含めると約500万種類、これに光沢・透明度・地肌などを含めるとその数は無数限に近い色を認識する。

しかし、色の役割や重要性についてはあまり認識をしていない。


もし、この世界が白黒になったらどうだろう。

その時初めて色の重要性に気づくのかもしれない。

朝起きて鏡を見る。今日の調子はどうだろう?顔色で健康を判断する。

服装もカラーとデザインでコーディネートする。色がなければコーディネートは楽だが、ファッションを楽しむことはできない。

外出して横断歩道を渡るときには信号を頼りに安全を確認する。

スーパーの棚に並んでいる食品の鮮度も色で確認する。

また、ものの美観にも色は影響を与える。

美しいもの、醜いものも色によって評価される。

好まれる色・好まれない色で商品の売れ行きも変わる。

色があるからこれらを見て、確認、判断ができる。


このように色は私たちの生活の中で大切な役割を果たしている。