「アトリエだより」第３５６号（１９．０１．２１）

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■芸術をどう楽しむ？（２）

人類は、進化の過程でついに言葉を獲得した。

しかし、
それ以前は本能的な叫び声、何かを叩いたりする音、
あるいはジェスチャーなどを使って、
仲間に危険をしらせたり、
獲物に関する連絡をしたり、
喜びや悲しみを伝えたりしていた時代が
ずっとずっと長く続いていたはずである。

だから気持ちや感動を
言葉だけで説明する必要はないのだと思った時から、
どんな音楽や美術などでも
受け取ったままに楽しめばいいのだと気づいた。

聴こえてくる音楽のリズムに気持ちよく身をゆだね、
鑑賞している絵画や彫刻から溢れてくるエネルギーを
感じられればそれでいいのだと。

（つづく）