「なりた温泉」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

昨夜はワイン仲間三人と新春飲み会でワインをカポカポ飲んだんで、深夜二度トイレに呼ばれ、今朝は8時ちょっち前に起きた。

朝食は切り餅を4つ焼き、海苔巻いて食うた。デザートは愛媛産みかん3個。

マリーナ・ショーのアルバム「ライブ・アット・モントルー」をレコードで聴いた。

友人にメール送付した。

纐纈歩美→勝田一樹→堤智恵子→宮崎隆睦とこれ迄ライブ聴いとるサックス奏者をユーチューブで聴いた。

大晦日の夕食はモスバーガーで食うたが、今年初外食でもある昼食に初めて下谷1丁目「炭火焼18」を利用した。頼んだの鶏もも肉のたれ焼き定食で、ご飯、味噌汁、小鉢、香の物が付き900円也。好感持てる主人やった。

満足して店出て、郵便局で金下ろし、台東区散歩して帰宅。

風呂に一時間浸り考えとった。10月からのインボイス制度もあるし、これから貸付金利が上がり続け倒産がごっつ増える年になるやろなあ。

風呂から上がって、牛乳飲みながら「大唐女法医」第4話をギャオで見た。

夕食は群馬産鶏肉、茨城産蓮根、青森産ごぽう、長野産ぶなしめじをタジン鍋で蒸して食うた。デザートはチーズケーキ。

ラジオ「テイスト・オブ・ジャズ」を聴いた。

 

 

2022年秋、作詞家S君と郡山市安積町成田にある「なりた温泉」に泊まった。

東北新幹線に乗り郡山駅で降りたら、風の冷たさが東京とはちゃう。約束時間より早めに着いたんで、ちょっち駅前を散策したが、かなり辺りの様相が変わっとった。

それより十数年振りに会うたS君が108㎏と巨大化しとったのには吃驚。彼には「痩せましたね」と云われた。

彼を誘い出張の際よう昼食摂っとった駅前1丁目の「源氏」へ行き、{店主も年老いたなあ}と思いつつ昼食に豚肉ロース食うて満足し、近くのドドールに入りコーヒー飲みながら近況報告し合い、彼の車で「なりた温泉」へ向かうた。

「20分程で着くと思う」とS君は云うた。ところが、近く迄来とるのは間違いない所であるのに中々宿を見つけられず近辺の県道を巡ってもうた。路地に入ってみるとビール園があり宿があった。

宿に入ると、日帰り浴客が多いんやろロビー辺りが賑わっとったわ。見回すと、オーナーの趣味なんやろ虎や熊や鰐やらの剥製が飾られとるやないの。

チェックインに感じええ対応を受付でされ、渡された鍵の部屋に入ったらビジネスホテルっぽいもんやった。

浴衣に着替えとったら、スマホの充電器持参するの忘れたと気づいた。S君の充電器はワテのに利用出来んの分かりちょっち慌てたがな。この失敗って、多くの旅行好きや出張者に心当たりのある事やなかろうか。

S君と風呂へ行ったら脱衣所からして混んどったわ。

脱衣所のロッカーなんやが、受付で渡されたカードをそれぞれのロッカーの裏に差し挟まんと閉まらん形式なんですわ。色々な風呂場に行っとるが、こんなタイプ初体験やった。

大浴場のタイルの湯船は二つに分かれとって、小さめな方がジェット風呂になっとって、大きい方は泡が出とる所もある湯船や。

湯は無色透明で適温やった。

サウナあったがワテは利用せんからあるのを確認しただけや。

頭上に太い柱の大きな傘ある露天風呂は若干庭園風にしとるものの壁に囲まれとってすぐ見飽きたがな。やはり露天風呂は開放的なんがええ。湯温はちょっち熱めやったわ。

大浴場の泉質は弱アルカリ性単純泉。露天風呂の泉質は硫酸塩泉。

上がったら、体ぬくもり肌はツルスベしとった。

夕食は併設しとるビール園での90分ラム肉食べ放題・生ビールなど飲み放題コース。電話予約した際、こっちを勧められましたんや。多分、こっちの方が手間が掛からんからやろ。

小綺麗なおネエちゃんにルールを伝えられた後、頑張ってラム食うてアルバイトの小奇麗なおネエちゃん達にお代わりしたんやが、ワテより6つ程若いS君の食う勢いには到底追い付けん。巨漢化したS君は話すわ旨い云うて食うわ旨い云うて飲むわ、圧倒された。ワテは前半ガツガツしたせいやろ終了時刻10分前にはもうギブアップやったがな。飲み物はセルフ方式になっとって、ワテ飲んだんはサッポロ生ビール小ジョッキ6杯とグラス赤ワイン1杯。S君は小ジョッキ8杯にグラス赤ワイン1杯で、時間あればビールも飲めるしラム肉もまだまだ食えると豪語しとったわ。

今から思えば、あそこでS君と昔話に花咲かせず、それは部屋に戻って茶飲みながらし、計画立てて飲み食いに集中すべきやったわ。ラム肉とビールだけで腹一杯にしてもうたのが敗因や。

食後暫し休憩し、また風呂入りに行った。S君は翌朝の仕事の為早めに就寝した。

大浴場は四五人が入れ替わりしとるだけで空いとった。だが、その中の二人の小父さんが修身斉家治国平天下と儒教の政治感を現在に当てはめ云い合うとるんのには吃驚。床屋政談ならぬ風呂場政談やった。開陳された意見には異議あったが黙って聞いとった。

面白い小父さん達も居るもんやとしみじみ思いつつ戻った部屋で、テレビ見とったら眠気がやって来ていつの間にか眠ってもうたがな。トイレに呼ばれ目覚めたらテレビが白々しとった。

朝日に目が覚めて、内湯へ朝湯に行ったら、例の政談小父さんが二人居ったが黙々と浸っとったわ。

ワテが遅れて朝食摂る頃、既にS君は会計済ませ宿を出て仕事場に向かうとった。

しかし、郡山の友人達に会いに行くのに全国旅行支援を利用するつもりで居ったんやったんやけど、行った時には福島県の予算が切れとった。それだけでも悔しいのに、その後また再開しよったんですわ。その時ワテは悔しさを噛み締めたでえ。