『All The Things You Are』 そのⅡ | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

竹島の日である今朝も7時半に起きたが、鼻水タラ~リ。

朝食は昨夜スーパーで買うた半額になっとった生姜焼き弁当。デザートは和歌山産八朔。

「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!」第5話をギャオで見た。「恐れながら申し上げます」とはなかなか云えぬわな。

ケニー・カークランド→メアリー・ルー・ウィリアムス→ジャッキー・テラソンとピアノ演奏をユーチューブで聴いた。

「音楽㊙講座」の続き読んだ。

昼食は馬道通り「ブラカリ」に入り、いつものパスタセットを頼んで、牡蠣と蕪のクリームソース スパゲッティを選んだ。サラダとバゲットとフォカッチャにコーヒー付いて1296円也。

満足して店を出て、スーパーで食料買うて帰宅。

劇場で見損なった「黒衣の刺客」をギャオで鑑賞。流石ホウ・シャオシェンで大満足やったが、初めの内は次々と出て来る氏名なんか役職名なんか地名なんか訳分からん固有名詞に戸惑うて、どうしたもんかと思うた。それが分かって面白うなる。白と黒の演出がええねん。静かなる映画で、多用される遠景による撮影も見事。忽那汐里が出とる場面は無駄。女の無念と非情、女の情を描いた作品やったとは、意外でしたわ。それにしても女の敵は女ちゅうの怖いがな。

筋トレ30分した。

見当たらぬ物をまた捜した。三日目にしてやっと見つけた。これでHちゃんに面目が立つがな。ついでに昔書いたメモも幾つか見つけ、読んで当時を懐かしんだわ。

お気に入りのチーズアーモンド煎餅食い牛乳飲みながら色々なミュージシャンの『All The Things You Are』をユーチューブで聴いとった。


本日は竹島の日であるが、猫の日でもあるようや。

本人には自覚とんと無いんやけれども、最も長く付き合うてもろたガールフレンドと次に長く付き合うてもろたガールフレンドによう猫っぽいと云われとった。彼女等の他にも同じように云われた女のコがふたり居るさかい、ワテはこれ迄四人の女性に猫っぽいと指摘されとんねん。なぜ?
好きでよう聴く『All The Things You Are』を今日もユーチューブで聴いとったんやが、この曲はほんまええねえ。最近のお気に入りはクー・レデスマの歌や。
この曲で、猫の思い出がありますんや。偶然見つけたメモ書き読む前はすっかり忘れとったけど。二番目に長く付き合うてもろたガールフレンドと一緒に居った時の事なんや。
ほな、猫の日にちなみ、メモ書きを写してみますな。

 

ベトナム料理店からの帰り道やった。
「月の美しい夜だねぇ」脇を歩くEみさんが空を見上げて呟いた。

その視線の先には月が大きく見えた。

「確かに、いつもより明るい気がするなあ」

「それだけぇ」不満げなEみさんやった。

「他に描写せなならんもんある?」

「美しい夜に相応しいお洒落な言葉云えないかなぁ」その後、すぐ付け加えた。「駄洒落は駄目だから」

「ほな、明るい月夜に相応しいボサノヴァ歌ったろか」

「気分じゃないね。歌ってくれるなら、前の満月の時の歌がいい」

「満月の時?狼の遠吠えやったか?」
首を左右に振って、「本当にロマンチックじゃない」云うて、間置いて続けた。「歌って欲しいの『All The Things You Are』だょ。歌ってみ」

{わざと難しい曲を指名しよったな}と疑いつつ、「ジェローム・カーン作曲『All The Things You Are』をお前様が気に入ってたとは思わんかった」

「綺麗なメロディで好きだょ」云うて、彼女はそっと右手伸ばしワテの左手を握って来よった。

「そやな。オスカー・ハマースタインII の詞もええねん」云うて、そして俯き加減で続けた。「でもこの曲、転調が多く難しいんやけど」

「この前は文句付けず歌ってくれたのにぃ、今夜はどうしたのさ」

彼女がそう云うた時や、なんだか猛烈な勢いでワテ等の目の前を横切った動物が居った。

それをデカい猫がドタドタ追いかけて行った。

Eみさんの手の握りが強くなったのを感じた。

二匹が見えなくなったところで、辺りに赤子の如き声が轟くやないかい。

「吃驚したね」興奮気味の声やった。「真っ白いのと大きなブチ猫だった」

「盛りのついた猫のドスの利いた声は何度か聞かされとるが、この目で盛り猫見たのは初めてでっせ」

「発情期なのさ。日が長くなったからねぇ」と、落ち着いたEみさんが説明してくれた。そして付け加えた。「猫っぽい君も走ってみる。雌猫追いかけて」

鳴き叫びつつ走っとる音が遠ざかって行った。

 

メモに書かれとるのはそこ迄なんや。

懐かしく読んだんやが、その後どうなったんやろ。記憶は覚束ない。

猫共が現れ、話は転調したが、ワテは彼女の為に『All The Things You Are』を歌うたんやろうか?
上手く歌えてロマンチックな雰囲気つくれたんやろか?Eみさんはうっとりしてくれたんやろか?


You are the promised kiss of springtime
That makes the lonely winter seem long
You are the breathless hush of evening
That trembles on the brink of a lovely song

You are the angel glow that lights the star
The dearest things that I know are what you are
Someday my happy arms will hold you
And someday I'll know that moment divine
When all the things you are, are mine

You are the angel glow that lights the star
The dearest things that I know are what you are
Someday my happy arms will hold you
And someday I'll know that moment divine
When all the things you are, are mine