水と安全はただではない | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

残業夕食に神保町「とんかついもや」でトンカツ定食食うとったが、残業後また腹減ったんで帰宅してから山形産豚肉、北海道産百合根を炒めニンニク醤油でご飯食うた。百合根、値段高いけど旨いなあ。
マッカランの水割り飲みながらスティングをユーチューブで聴いて、週末を楽しんどる。
ちょっち酔うとるんで、難しい事記せぬから、三年八か月付き合うてもろたガールフレンドとの遣り取りを書き留めたメモを写しますわ。


空っぽの腹を抱えてEみさんの所へ行った。で、夕食つくってもろてガツガツ食い腹一杯になり、ダイニングテーブルの椅子の背にもたれて持参したカクテルブルーハワイを飲みながら寛いでたんや。
Eみさん、それ迄芸能人話を熱心に語っとったが、氷だけになったグラス差し出しお代わり催促した。
ペットボトルに入れて来たカクテルを彼女のグラスに注いだ。
「君、日米関係どう思う?」云うてEみさん、一口飲んだ。
「何やの、藪から棒に?」
「この前の接待の席で話題になったんだょ。でも話題に付いて行けなかったのさ」
「友人や仲間とは大いにせなならん和太鼓、やなくて話題やが、接待で政治問題持ち出してはあかんやろ。対立する立場やと面倒な事になりかねんからな」
「日米関係が仕事に影響する先方から出たんだから応えないとねぇ。でしょ~」そう云うて、もう一口飲んだ。
「そうやったんか。でも世界の動きが影響する日米関係やでえ。政治は力学や。そやから単純には云えんわなあ」と云いながら、襟を正してどない答えようか脳をフル回転させとったワテ。
「単純化して分かり易く云えないとねぇ。世界の動きも含めて説明してみ」
「国際情勢をある程度支配出来る大国の米国がやっとる戦略の中に取り込まれとるのが、戦争に負けてもうた我が日本の現実や。日米地位協定は何度か説明しとるやろ。他国から米国の腰巾着のように思われん為にも、我が国が真に独立するにも日米地位協定を白紙にしてかなならん」
「その話は耳タコだからいいょ。それより今後日本とアメリカの関係はどうなると思う?」
「今も今後も日米地位協定撤廃が我が国の政治家がせなならん最も大事なテーマなの。しかしながら、国政に当たっとるの腰抜けな政治家が多い現状では、撤廃どころか米国にほぼ言い成りですわ。お稲荷さんやないでえ、言い成り」
「言い成り!駄目だょ。国民に選ばれた代表でしょ。云うべき事はきっちり云わないと」
「ワテがお前様に取っとる態度と同じや」と、彼女と目を合わさず声を潜めて云うた。
「何か呟いたぁ」
「いやいや、お前様の云う通り、同盟国で大国でも云わなならん事はきっちり伝えなならん。焦点はやな、国際ルール軽視する中国共産党の支配する隣国が覇権主義を強めるかどうかやが、まず間違いなく強めるやろ。今後、不安定要因が増すな」
「だからぁ、アメリカにはっきり主張出来ないのか」Eみさん腕組みをしとった。
彼女のグラスにカクテル注いで云うた。「そう、地政学的な理由もあんねん。水と安全はただやないと云われるやろ」
「これからアメリカよりも中国の影響力の方が大きくなるかもだからねぇ」云うて考える仕草して、また口開いた。「日本でも中国語喋れないと肩身狭くなるかも」
「兎も角、だからこそ日米地位協定は無くして米国と対等な関係になり、隣の覇権主義国に対する為に防衛は強化させなならん。分かった?」
「でもぉ、聞きたいのはそこじゃないんだけど」云うて一口飲み、「君が生半可にしか理解してないのは分かったょ」と付け加えてEみさん、ブルーハワイをガブリと飲んだ。