ビール愛好家 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

急に秋らしゅうなった。よう眠れたが、A君の寝相の悪さに悩まされる夢見て起床は8時ちょっち前。

朝食は北海道産蕎麦を茹で、卵入れた月見蕎麦。デザートは岩手産トマト。

友人達にメールした。

洗濯と台所掃除した後、大西順子のアルバム「プレイ・ピアノ・プレイ」をCDで聴いた。

昼食は荒川「光栄軒」で30分程列に並び、今日も頼んだのレバニラ炒め定食640円也。

腹パンパンになり店出て、スーパーに寄って食料買うて帰宅。

デザートにグレープフルーツジュース入れたヨーグルト食うた。

風呂に小一時間浸り考えとった。異国人観光客が増えとるが、この儘増えるに任せてええんかと不安に駆られる今日この頃や。インバウンドともてはやしとるが、ワテ等観光業に携わっとらん住民にとっては得する実感無く暮らしとる上で迷惑やと感ずる事の方が多い。その辺を政府も自治体も軽んじとる。

井上真紀の歌→桑原あいのピアノ→高澤綾のトランペットとユーチューブで聴いた。

 

 

A君は小柄ながらスリムな美青年として大学一年生のワテの前に現れた。地方の県庁所在地から出て来たワテには、やはり都東京にはこないな人が居るんやと思うた程輝いて見えた。

その頃の彼の体重はちゅうと、50kg前後やったと本人は胸張って云うとります。

彼と親しく交わり四年後、共に卒業迎える時にはA君ちょっちふっくらし出しとった。本人の申告によれば、その時点の体重は53kgやったそうな。

それから卒業後、社会人になって初めて会ったのは一緒に白骨温泉へ行く約束して待ち合わせした新宿駅でや。ふたり共それが二年目か三年目かはっきりと憶えてないんやが、ワテよう記憶しとるのは彼の姿一瞥した途端驚いてもうて思わず体重尋ねた事や。ちょっち太ったどころやなかったからや。

A君は躊躇いながら60kgを上回る位と答えたが、ワテの目には60kgと上回る位の間に大分ちゅう言葉が抜けとるとしか思われんかったわ。それで、ワテは大学時代に身に着けとったもんを今も着たり穿いたり出来るかを尋ねた。

するとA君、流行遅れになったもんは処分してしまっとるちゅう答えやった。

大学時代から経ってもまだ三年やったし、しかもファッションなど一切関心無かったA君なのにな。ワテは、そう云うA君が大学時代に着とったシャツ着てみてボタンが弾け飛び、穿いてみたチノパンはパッツンパッツンな姿を思い浮かべた。

でもA君、そこで膨らみ止まっとったらギリギリ美青年やったんやけどねえ。

また数年後、彼に会うた時のその姿は、顔は美青年の面影残しながらも信楽焼のお狸さまに似とった。

そしてA君、今はポンポコ腹の小父さんでんがな。本人も気になったのは三十代迄で、不惑越えたら気になるの健康診断の時だけや云うとる。

何がお狸さまにさせたかは明らかなんや。ビールのせいですわ。

ここ何年も国内のビール市場は縮小傾向と報道されとる。

しかしながら、A君はビール愛好家で飲む、飲む、食いながら飲みますんや。

ワテの如くスーパードライは飲まぬ、ワインは旨いがフランスのビールは勘弁してくれ、などとは一切云わぬ。

A君はエールもラガーも大好物で、ドイツでもベルギーでもエゲレスでもチェコでもフランスでも、出されたもんは素直にガボガボ飲む。それでビール腹ですわ。

A君のパートナーは、相方の体重80kg直前で安定しとると証言すんねんけど。そこで安定させてええんかい、と突っ込みたくなる。ほんわかな彼女もビール愛好家で年々少しずつ育っとるしなあ。

確かにビールを飲みたくなる気持ちはワテにもよう分かる。夏の夜の冷えた一杯なんか堪らんでえ。でも彼等は飲み過ぎや。

ワテ心配やさかい、国内のビール消費に貢献しとる彼等に会う度に云うねん。「摂生せんと愛するビール飲めんようになるでえ」

それにはA君「週一日、基本土曜日は休肝日にして守ってる。ユダヤ教徒みたいなもんだよ」云うねんけど、彼等、旅行に出たらその休肝曜日も飲んどるし。