安藤坂 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝7時半に起きたら、足冷たい。予報通り雪が降っとった。

朝食は北海道産蕎麦を茹で、卵2個入れて食うた。デザートは愛媛産伊予柑。

身体温める為に風呂に小一時間浸り、マスコミに仮想通貨と呼ばれとるもんの一つネムの取引所コインチェック社580億円流出事件を考えとった。やはり仮想通貨ちゅうの、胡散臭いがな。

キース・ジャレット→ボボ・ステンソン→マイク・ノックとピアニストをユーチューブで聴いた。

小雪降る中、昼食に蔵前「ビストロ モンペリエ」へ歩いたんやけど、予約で満席の紙が貼られとった。電話せんかったの悔やむ。慌てて駒形一丁目「ビストロ マエダ」へ行ったらカウンター席が一つ空いとって、一息。プリフィックスランチを頼んだ。前菜にパテ・ド・カンパーニュ、メインにポーク・ステーキを選び、葉っぱ、パン、コーヒーが付き1000円也。

満足して店を出、スーパーに寄って食料買うた。

帰宅後、筋トレ30分した。

 

 

大学時代からの友人A君がワテ向きやと挙げた数点の宮部みゆき作品から図書館で『おそろし 三島屋変調百物語事始』を選んで先週から読み出したんやが、第二話の『凶宅』ちゅう物語を明日読了しよと思うとる。

その第二話の主な舞台が、江戸時代に武家屋敷が多かった安藤坂にあるお屋敷なんですわ。

坂の多い文京区やが、安藤坂は大曲から川らしさの無い神田川に架かる白鳥橋を渡り上って行くとくねっと曲がり進んで春日通りの奥にある小石川伝通院へ到る道ですわ。

安藤坂は急とは云えぬがなかなかな傾斜の坂で、車の通行量は少なめで割と静かやからか、周辺にはマンションが仰山建つ。

この坂で思い起こすのは、後楽園球場に代わり東京ドームが出来て二年目だかの日なんや。

その日、Wみさんと虚人戦応援の約束しとった。時間通りに現れた彼女に、東京ドームに入る時間には早いさかいまずは食事しに行こうと云うたんや。すると彼女はドーム内で弁当にしてええから、安藤坂へと行ってみたい云いますねん。それで、待ち合わせをした丸ノ内線後楽園駅の改札前からお供して歩いて行きましたんや。

Wみさん、安藤坂のどこかに樋口一葉が歌を学んどった中島歌子の塾「萩の舎」があったんやが、その何かしらが残っとるやろから見たいと云うんですわ。

Wみさんもワテも安藤坂へ行くのはその時が初めてやった。

そのせいもあって、牛天神辺り迄は合っとったんやが、そこから違う道を行ってしもて、気付いて引き返さなならん体たらくやった。

Wみさんは残念がっとったなあ。もはや安藤坂に「萩の舎」は跡形も無かったんや。

その時のワテは、「萩の舎」が何たるか中島歌子が誰なのかを知らんかっただけやなく、樋口一葉も「たけくらべ」、「十三夜」、「にごりえ」の作者ちゅう知識があるだけで何も読んでなかったさかい感ずるもんはなかった。

Wみさんも「萩の舎」の事はすっぱり諦め、来たついでだからと、伝通院迄行って見たいと云うんで、歩を進めた。そこには豊臣秀頼の妻やった徳川秀忠とお江の娘千姫の墓があった。そして、帰りに牛天神へ寄ったんやが、そこに中島歌子の歌碑があって、Wみさんがそれ読んでごっつ喜んどったがな。

しかし、腕時計見ると試合時間が近付いとって、Wみさんと手をつなぎ急ぎ足で東京ドームへ行ったなあ。