大晦日の今朝起きたのは8時半。昨夜、TKさん、I岡さん夫婦、S田さん夫婦達7名と赤坂「B flat」でJAZZ聴いて、ガーシュウィン兄弟の「エンブレイサブル ユー」口ずさみながら歩いて帰宅したの今日になっとったからな。
風呂に小一時間浸り考えとった。昨夜、TKさんに鑑賞力を養うにはどうすべきか問われて、一流なのをより多く見聞きする事とちゃうと、思い浮かんだ事を答えたが、つらつら考えてもそやろ。
朝食は山形庄内産ひとめぼれ米でご飯炊き、くめ納豆、海苔で二膳。デザートはイスラエル産スウィーティ。
珍しく年賀状書いた。いつもは年越してから書き出すんやけどな。
木住野佳子→鈴木重子→寺久保エレナとユーチューブで聴いた。
外に出たらかなり冷えとったが、散歩を兼ね浅草へ昼食に出掛けた。タイのカレーでも食いまっかと入ったの移転した六区「ジムジュム」。本日のサービスランチのグリーンカレー、サラダとスープ付き600円也を注文し、今は無き湯島「トンカーオ」を偲びながら食うた。あそこのグリーンカレーごっつ好きやったんやけどなあ・・・
帰宅し、東京キネマ・ジャズトリオのCD「ジャズ・シネマ・ノスタルジア」を聴いた。
筋トレを小一時間し、牛乳ゴクゴク飲んだ。
世の中SNSの一つインスタグラムにアップロードして映える画像狙う人が多く居るそうや。そう云えば今年の新語・流行語大賞を受たの、忖度とインスタ映えやったな。忖度しながらインスタ映えするもんアップするのが今年やったんか?
温泉でインスタ映え狙うんならば、会津柳津の西山温泉「老沢温泉旅館」が一番ですわ。
擬似共感溢れるSNSに嵌まるのはどうかと考えとるワテやが、珍しい浴場を体験したいちゅう行動派の方にお薦めなのが「老沢温泉旅館」や。
ここは一糸まとわぬスッポンポンでお参りする所なんや。浴場の中に神社がありまんねん。インスタ映えスポットやろ。
ワテがそこに泊ったのは30代後半の冬に独りでやった。只見線の会津柳津駅に降り立つと雪が薄く積もっとった。
まずは駅から徒歩10分の日本三大虚空藏尊の一つで重要文化財の福満虚空藏尊を見ましたんや。けれど、タクシーで来る人なかなか居らずつかまえる迄時間掛かり体冷えたが、タクシーに乗り西山温泉へ向かった。鄙びた温泉宿が点在しとって、どこも民宿ぽい感じやが、「老沢温泉旅館」は農家かいなと思うのんびりした宿やった。
年季の入った引き戸から玄関に入り、来訪を告げる声出すの数度してやっと小母ちゃんが現われたがな。
部屋に荷物置いたら、番茶も飲まず風呂場へ向かったわ。
カレンダーの展覧会場の如き長い階段を下って行くと、ある脱衣所は一つで、風呂も混浴なんですわ。
中に入ると、硫黄な臭いしよる。
板張りの壁にコンクリート打ちっ放しの床。長方形の湯船が三つ並んどって、浴室に比べて湯船は小さい。掛け流しになっとって湯量多そうなんやから、湯船一つにしたらもっと大勢入れるのにな。
そしてや、神社が奥にありまんねん。{これは凄い}、としげしげ見回したがな。書初めしたもんなんやろか、両脇に幾つかの垂れ幕が掛かっとるのも雰囲気出しとる。
湯口に石置き湯温調整しとる湯船に足入れてみたが、三つどれも熱いやないか!わざわざ三つつくっとるんやから、せめて一つはぬる湯にせんとあかんやろ。しかし案山子、うめる水は無い。
意を決し、かろうじて黒っぽい湯の花沈む湯船の方に入ったが、熱うて浸っとるちゅう迄はいかんで出た。
温もりに風呂へ行ったのに、寒い思いですごすごと部屋に戻ったがな。
料理は地元の素材使った素朴な家庭の味でほのぼのええねん。
温泉には烏の行水の如きやったが、田舎の祖父母の家に泊りに来たような感じして布団に包まった。
翌朝目覚めるとすぐ神さんの居る風呂へと。白い湯の花舞う湯船に浸ったがな。寝る前に三つの湯船の内の一つのを調整石と集めた析出物で湯船に細工したんで前日より大分ぬるかったからな。頭は生きている時に使え、とワテのお婆ちゃんによう云われとったんで実践しましたんや。
上がって部屋に戻ると、体がほてっとったわ。
この宿、家族経営のよさあるからやろ、結構湯治客が居った。
ところで、ここの主人が宮司なんやろか?