百合丘 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

マッチンと山の中腹でワイン飲む夢見た今朝は7時半に起きた。

風呂に小一時間浸り考えとった。今になって引退表明した日馬富士の引退届を日本相撲協会が受理したの可笑しいと。このところの白鵬の行いも可笑しいと。日本相撲協会内には相変わらず井戸の中の蛙が多く、国技相撲をどない存続させようとしとるんかさっぱり分からん。

朝食に山形庄内産ひとめぼれ米でご飯炊き、くめ納豆、海苔、紀州産梅干しで二膳。デザートは奈良産柿。

富樫雅彦&高橋悠治のレコードアルバム「トワイライト」を聴いた。

リュックの解れを裁縫した。

「賢后 衛子夫」第28話と第29話をギャオで見た。シュー・ジェンシー演ずる段宏の切ない想いが胸に来た。

昼食は西浅草「鍋茶屋」へ行って、いつもの1000円のランチうな丼をお願いした。なぜか今日は客まばらやったがな。

満足して店を出て、郵便局で金下ろし、スーパーで食料買うて帰宅。

牛乳飲みながら木住野佳子→リニー・ロスネス→アーマッド・ジャマルのピアノ演奏をユーチューブで聴いた。

筋トレ30分した。

夕食はカナダ産豚肉、長野産エリンギをタジン鍋で蒸し、ご飯と食うた。デザートはグレープフルーツジュース入れたヨーグルト。

 

 

小田急線の百合ヶ丘駅に降りた事が一度ある。しっかり憶えとる。晩秋の冷たい風吹く日曜日の夕刻やった。

業界の会合などで箱根へ行くのに小田急ロマンスカー利用し多摩川を越えてはおったものの、私的な事で多摩川を乗り越えたのそれ迄無かったさかい、何とも新鮮な気持ちしたわ。

その頃のワテ、百合丘が川崎市なのも知らんかった。

橋上の駅舎はまだ新しかった。百合丘団地あるから付いた駅名らしい。丘と付くように、歩いてみると坂多くって勾配がきっつい階段や坂道もあった。

その日の目的地マッチンの住まいへの道のりは遠くないはずやったが、渡されとった手書きの地図見ながら歩いて行って、着いた時には30分過ぎとった。

初めての所で、しかも夏とは違うて既に薄暗くなっとる時刻やさかい30分の余裕持って出掛けたんで何とか遅刻はせずに済んだ。路地になるとキョロキョロしとったんで、通り掛かる人が奇妙な顔しとったけどな。そう云えば、路地で声張り上げ鬼ごっこしとる子供の一人が角でぶつかって来よったが、元気な子供達やった。

呼び鈴押したマンションの扉が開くと、おでんの匂いがした。食べ頃やった。

師走には引っ越しするんで片付け始めたところとかで、部屋は思いの外すっきりしとった。

自宅でカクテルつくって行って土産にしたんやが、どないなのつくったかは忘れてしもた。

世辞やろが、マッチンはその味を誉めそやしてくれたなあ。

カクテル飲みながら具沢山のおでんをすっかり食い尽くし、その出汁使いおじやつくってもろて食うたの憶えとるんやけど、そこで何を話したのかもすっかり忘れてしもたわ。

憶えとるのは、幾つか星見えた帰りの道で別れる前の遣り取りだけですわ。

帰りはマッチンに駅迄送ってもろたんやけど、来た時の半分弱の時間で着いた。

要するに、ワテは行く時に無駄な歩き方したんや。まあそれで、百合丘が起伏は別としてようある郊外の街ちゅうの分かったんやけどな。

マッチンに、駅迄意外に近いんやなちゅう事云うたら、来た時迷ったのかと尋ねるんで、首縦に振り正直に掛かった時間云うたら、笑われてしもた。

駅に入り小田原の方から来た電車に乗ると、遅い時間なんで空いとったが、乗り合わせた車両に勤め先の人が座っとるのに気付いたのは、忘れようにも忘れようがない。

何にも悪い事した訳やないのに、その人がワテを一瞥する前にその車両から離れた車両に移って空いとる席に腰掛けたがな。

翌日になる時刻に自宅へ戻り、まずしたのはその男の住まいがどこにあるんか住所録で確認や。あの頃は、当たり前のように社員住所録が配られとった時代で、社員同士なら互いに住まい知れとった。

やはり、小田急線に日曜日のあないな時間に乗っとるのは怪しいな、いつもより洒落たもん着とったしと思うた。そして、両脇に座っとったの女やったな、思うた。ワテには疾しい事無いんやから、同じ車両に座って知らん顔して男単独なんかそれとも男女二人で居ったんか観察すればよかったなあ。