別所温泉「臨泉楼 柏屋別荘」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は7時半に起き、植物に水遣りし、ワテもオレンジジュース飲んだ。

風呂に小一時間浸り、週刊新潮の中吊りに“安倍ベッタリ”表現されとる山口敬之ちゅうジャーナリストがやったとされる準強姦罪容疑に逮捕状が出されたのに握り潰され執行させんかったんやないかちゅう疑惑を考えとった。これも政権関与の権力濫用なんやろか?

朝食は北海道産ゆめぴりか米を炊いて、くめ納豆、海苔でご飯二膳。デザートは栃木産トマト。

ジョニー・ハートマンのアルバム「ソングス・フロム・ザ・ハート」をCDで聴いた。

「諍い女たちの後宮」第23話、第24話をギャオで見た。

昼食に裏浅草「浅草茶寮 Kuwasaru」へ行き、いつもの日替わりセットをジャズボーカル流れる中で食うた。刺身に初鰹、魚焼き物は鰯、鰊の煮物、サラダ、蕨の小鉢、ご飯に吸い物が付いて1100円也。デザートに香りええ岩手産苺を一ついただいた。

久々に南千住にある素盞雄神社の天王祭を見て回ったが、ワテが若い頃に比べ大人しくなっとるなあ。

スーパーで食料買うて帰宅。

筋トレ30分した後、友人達にメールした。昨日電話で遣り取りしたM夫ちゃんと、意志疎通が出来とらん事が彼から来たメールで明らかになった。あの時の彼の頭には下半身タイガースの勝利しかなかったんやね・・・それと、H世っちは来月スペインとスイスから知人が押し寄せるそうで身がもたぬそうなんや。下半身タイガースがセ界制覇したらあのふたり舞い上がってどないなるやら、今から心配ですわ。

夕食はタイ産鶏肉、青森県産ゴボウ、徳島産人参をタジン鍋で蒸し、ご飯と食うた。デザートは愛媛産カラマンダリン2個。

 

 

大学生時代、初めてのガールフレンドやったミミさんと初めて行った旅行が長野県上田市の別所温泉「臨泉楼 柏屋別荘」やった。

女のコとふたりでのお泊り旅行はそれが初めてやったから、誘うと決めた段階から念入りに計画立てましたわ。

まずミミさんが行って喜びそうな所を、本屋で関東地方のガイドブック何冊も眼通し慎重に検討して、日本武尊が発見したと伝えられとる別所温泉にしましたんや。記載されとる宿の中からに泊まるべき候補を文人墨客が滞在した老舗「臨泉楼 柏屋別荘」に定め、その電話番号記憶して帰途に就いたんや。

それから数日、誘い文句をつらつら考えたもんや。彼女にその言葉を発する前の夜はなかなか寝付けなかったなあ。

ミミさんを呼び出したのは普段は入らぬ名曲喫茶やった。ワテは別所温泉がどんなにええ所なのか熱く語った。行った事無いのにな。

ワテのプレゼンテーションは済み、クラシック耳にしながら緊張の一瞬迎えたが、彼女の返事はOKやった。

曇り空の日、信越本線で上田駅迄行き、上田交通のクラシックな電車に乗って終点別所温泉駅に下車したのは昼時やった。

立てた計画に従って、まずは蕎麦屋に入ったが、それは昼食に信州蕎麦を食うのとビールを頼み体内にアルコール入れてリラックスして辺り巡る為や。

それから向かった先は丘の上にある北向観音。現世でご利益あると云われるんや。愛染堂と有名らしい愛染かつらの古木も見た。そうそう、手水が温かいと思うたら温泉やったわ。

次に訪れたのは鎌倉時代の禅寺の安楽寺や。本堂から奥の方へ行くと見事な八角三重塔があったわ。国宝で、この美しさは一度は見なならんもんやでえ。

そして、温泉街の奥、共同浴場「石湯」の先にふたりの泊まる「臨泉楼 柏屋別荘」は佇んどったがな。

情緒醸し出しとる木造四階建ての和風旅館で、ごっつ広い敷地に離れが中庭を囲むように配置されとった。

中庭は手入れが行き届いとった。ガイドブックにはつつじの花が見事やと書いてあったが、ワテ等の訪れた時はもうとっくに開花時期終わっとった。

案内されたのが二人にしては広い部屋で、ワテはそれだけでなんか緊張したなあ。

館内ほぼ畳敷きやったが、浴室に入っても床が畳敷きになっとったのには吃驚したがな。

硫黄泉の湯にゆっくり浸かりつつミミさんとそれから話す事を改めて予習しとった。

その日見聞した事を語り合いながらの夕食後、ふたりで「石湯」に入りに行った。浴槽が岩で出来とって、壁の間から湯が湧いとった。

宿の部屋に戻ってからはワテがつくって来た白ワインベースのカクテル飲みながら会話楽しんどったら、零時をちょっち過ぎとった。

寝入ったのはミミさんの方が早く、初めて間近で彼女の甘やかな寝息を聞いた。

翌日、目が覚めたら、既にミミさんは身支度整えとった。

どないな料理が供されたか憶えとらんが、朝食時も笑顔で会話が弾んだ。

ミミさんから「素敵な所に有難う」ちゅう言葉が聞けた絵になる宿やった。

定められたチェックアウト時間ギリギリ迄宿に居て、出た後は手をつないで常楽寺へ行った。ここは北向観音の本坊なんや。松の古木があったなあ。

立てた計画通り、それから昼食の為に蕎麦屋に入り、蕎麦を手繰った。

上田交通のクラシックな電車に乗り込んだワテはごっつ満足やった。別所温泉は如何にも湯の街らしくええ所やったが、それにも増してミミさんがごっつ喜んでくれたのが嬉しかったんですわ。電車を乗り換え東京に着いた時には、望んだようなかたちでこの旅が締め括られる。そう確信したんや。