Hちゃんと会津の鶴ヶ城へ行った夢見て目覚め、起きたの8時半。昨夕、DODとOKと上野公園で待ち合わせ、まだ満開には数日と思しき桜花を観たが、寒くてすぐに上野の居酒屋に移動し4時間酒飲みしたんで寝坊したんや。
グルーヴィなウェイン・ショーターの演奏をユーチューブで聴いた。
朝食は茨城産コシヒカリ米でご飯炊き、くめ納豆、紀州産梅干で二膳。デザートは長崎産ミニトマト。
坂井レイラ知美→ジョー・ウィリアムスの歌をユーチューブで聴いた。
浅草に散歩に出掛け、昼食は和風旅館「助六の宿 貞千代」向かいの「浅草みくも」に入った。銀鱈西京焼き定食を頼んだ。サラダ、煮付け、茹で卵、三つ葉の味噌汁、ご飯にワテが食えぬ沢庵が付き1080円也。
帰宅後、ナッツ類食い牛乳飲みながらネットで燕軍の応援したら、10回裏代打で打席に立った鵜久森のサヨナラ満塁本塁打で勝利!開幕カードに勝ち越したがな。
筋トレを30分した。
夕食はオージービーフ、茨城産ピーマン、フィリピン産オクラ、長野産エリンギを炒め、ご飯と食うた。デザートはチリ産レッドグレープ。
風呂に小一時間浸って、何と安倍政権が教育勅語唱和する学校認める閣議決定しょったが、この政権は民主主義を何と考えとるんやろと暗い気分になった。
友人達にメール送信して、スーパーに食料買い出しに行って来てから、「謀りの後宮」第38話~第40話をギャオで見た。
Hちゃんと昨年行った長崎県の黒島について記そうとしたら、メモに抜けとるところあるんやないかと、Hちゃんに電話入れたが留守電やった。彼は夜寝るの早く、朝起きるの早いからな。取り敢えず下書きしといて明日返事来たらアップや。
ワテ、これ迄和歌山県以外の46都道府県に行っとるんや。
けど、我が国の島にはほとんど行ってないねん。
日露通好条約で合意された境界線があるにもかかわらずソ連スターリンにより奪われ今もロシアに不当に占領されとる択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島や韓国李承晩の横暴により不当に占拠され続けとる島根県竹島に行ってないのは勿論の事、行っとるのは北海道の利尻島、礼文島、それに千葉の仁右衛門一家だけ住む仁右衛門島へ手漕ぎ舟で行っただけなんや。
2016年の夏、Hちゃんと二泊三日のチャンポンと教会と温泉の旅に出掛けたんやが、一日目に長崎県の平戸島へ行った。けれど、島へ渡った感じせんのや。赤い平戸大橋でつながっとって、行きも帰りも車に乗っとったからや。
二日目、平戸島と青い生月大橋で結ばれた生月島にもロマネスク様式の山田教会をやはり車に乗って見に行ったがな。
そして、旅の三日目に佐世保の南西の沖合にあり隠れキリシタンの島として知られる黒島へも訪れた。
相浦港フェリー発着所からフェリーで高島経由して50分ですわ。
ワテは船酔いに弱いさかい、長崎空港に着く前から天候が気になっとったが、その日は崩れる事がなく、船は大きく揺れはせず進みましたわ。
目的地に着く迄乗り合わせた人々の多くは会話したり眠っとって、ワテは前方に座るHちゃんから離れて後方に座ってぼんやり海眺めて乗っとりましたんや。
黒島は大小幾つもある九十九島の一つで一番大きな島なんや。ワテ等がそこへ渡った主な目的は、国の指定重要文化財である名切地区に建つ黒島天主堂を見る事やった。
南蛮船には異国の商人だけやなく異国の宗教者も乗って、パーデレ達もキリスト教の布教にやって来たんや。
しかしながら、秀吉の時代から切支丹に国乱すと強い疑念の目が向けられ、家康の時代には禁教とされ厳しく取り締まりされたんや。
それで、難を逃れた切支丹が黒島に移ってひっそりと暮らしとった。
今、島民の8割程がカトリック信者なんやて。多数者になって迫害無くなっとる訳や。
ワテ等を乗せたフェリーはほぼ定刻に静かな波が寄せる黒島港に着いた。
港傍の「黒島ウェルカムハウス」で貸し自転車を借りた。島一周巡るには自転車2時間借りなならんのやけど、帰りのフェリーの都合で1時間300円で借りる手配をし、海に抱かれた島内巡りしましたんや。
まずは一気に急な坂を上がらなならんのやけど、電動アシスト付き自転車やったさかい楽ちんでしたわ。文明の利器有難し。
旅の計画立てたHちゃんの後を追うて走ったが、最初の見所である切支丹墓地には迷うてしもて、あっち走りこっち走りしてもうた。ここは明治期に黒島天主堂づくりを指導した仏蘭西人マルマン神父も眠ってとるカトリック共同墓地なんや。
「思ってたよりも大きい墓地だね。新しい墓石もある」とHちゃんが云うた。
「この島の人達は先祖から脈々と受け継いだ信仰を大切に思うて暮らしとるんやろなあ」
また自転車走らせ、この島のシンボル黒島天主堂に着いた。堂の前にマリアさんの像があって、天主堂はレンガ造りで信徒の数にしたら大きな教会や。
ロマネスク様式の聖堂ですわ。三層構造で高い天井が円い曲線を描いて優し気なんや。
用いられとる清らかなデザインのステンドグラスから透過した光彩はおごそかでええねんけど、祭壇のタイル貼りの床や説教台もええねん。見逃さんようにせな。
「週末はミサをやるんだ」とHちゃんが呟いた。
「ええもん見せてもらうたわ。心が満たされたがな」ワテも呟いて、堂を出て自転車に跨った。
蕨の眺望ポイントで自転車止めて一休み。ここは荒波により削られた断崖絶壁を一望出来ますんや。
ワテ、青い海と青い空に白雲が所々に浮かぶ景色眺めつつ深呼吸して云うた。「中国からPM2.5は飛んで来とらん様子。気分爽快やなあ」
「確かに」と云い、遠く先を見つめHちゃんが続けた。「こうしてると心にゆとりも出来るね」
「真夏は海の幸旨いここに住んでみたいがな」
「でも、風吹き荒れる台風が来たら海荒れて大変だよ」
「絶海の孤島化するわな」
昼間の島内は人影少なく閑散としとりました。だけれど、昔ながらの暮らししとる人々が居るのは間違いない。
斜面地に畑があったが何が収穫されるんやろ?
黒島神社の自然林ちょっち覗いとる内に、帰りのフェリー出発の時刻15時半に合わせて借りた自転車の締め切り時間が近付き、「黒島ウェルカムハウス」へと戻ったわ。
出発の時刻待つ間、島特産の御影石の表札を買うか買わぬかかなり迷ったんやけど重くなるんで止め、島出るフェリーを待ちながら考えとった。
黒島港に降り立った時には、遥々遠く迄来たもんやと思うたんやけど、見掛けた島の人々はのんびりしとって、こっちものんびりな気分になってたわ。
でもな、少子高齢化はこの島でも進んどる。
便利さを求めれば都会に移った方がええ。素朴な暮らしを如何に楽しめるかなのかもしらん。
多様性が貴重となる時代にあって、島で生活する人々が少なくないのは大事な事ですわ。
島民を減らしたくないもんやちゅう思いは、東京で生活しとるワテの我儘やろか。