矢立温泉「アクトバード矢立」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は7時半に起き、朝食は昨夜スーパーで半額になっとった大麦豚のひれかつ丼と南瓜の天麩羅。デザートは長野産りんご。
ダイアン・クラールのCD「ザ・ガール・イン・ジ・アナザー・ルーム」を聴いてから、筋トレ30分した。
牛乳飲んで風呂に小一時間浸り考えとった。経済産業省が今日を早期時間帯退社を促す“プレミアムフライデー”としたとしたが、正社員少なくなっとるさかい日本経済にほとんど影響無いやろ。月末金曜日にホームパーチィをやる習慣出来ればええねんけど。経済産業省の官僚の皆さん、正社員増やす施策せな無理やでえ。
ラジオ「セッション2017」でハクエイ・キム(ピアノ/シンセサイザー/エレクトリック・クラヴィコード)、杉本智和(エレクトリック・ベース/リボンコントローラー)、大槻“KALTA”英宣(ドラムス)の演奏聴いた。
昼食に西浅草「先斗」へ行って、いつも頼む鯖塩焼き定食を注文した。800円也。
八百屋で茨城産苺買うて帰宅後、「謀りの後宮」第25話をギャオで見た。
 
 
宿泊する旅に出ると備忘にメモ認めとるんや。つまらん宿やった時には書かんが。
今思えば、独り旅の時には、連れがあった際と違い訪問年月日を入れとらんかったのが残念ですわ。
温泉好きには是非訪れてもらいたい温泉が秋田県と青森県の県境にある。「アクトバード矢立」ちゅう宿なんや。
確か三十代前半の時に行っとるが、何月やったのか?メモ書き読むと夏やろか?
大舘駅から矢立ハイツ行きバスでおよそ30分。橋渡り矢立温泉「アクトバード矢立」に着いた。
荷物を案内された部屋に置いて館内を散策してみたが、ええ運動になったがな。長い階段があるんや。
ワテが泊まった旅館部もあるが、下の自炊部をメインにしとる宿にしか思えんし、杉が茂る環境含め如何にも湯治場らしさを醸し出しとるんやが、この屋号はどないや。宿の雰囲気に似つかわしいとは云えぬやろ。
ここは何ちゅうても湯ですわ。風呂場も一見の価値ありやでえ。
脱衣所から見える風呂場の様子に胸高鳴ったわ。
戸開けると、タイル床一面に焦げ茶色の析出物が目に付きまんねん。凹凸が出来とり、あたかも千枚田の如き模様が目に入った。成分濃いんやね。
金気臭がしよる。鉄分やな。
カップも置かれとって飲泉出来るようにされとる。小父さんに飲むと胃腸病によう効く云われたが、臭いで不味そうと思うたんで止めといたわ。
自然に出来た凹凸の床を歩くと痛いのがちょっち快感ですわ。
湯は酸化してオレンジ色でごっつ効き目ありそうや。底が見えぬ湯船に入ってみると、加温しとってちょっち熱めや。
足元の沈殿物かき混ぜると湯は赤褐色になったがな。ホウホウ!と思わず声が出た。
湯船から湯が溢れ出とるのが千枚田になるんやなあ、と改めて辺り見回した。
泉質は含食塩土類炭酸鉄泉。
温まる湯で、冬は有難いやろ。冷え性の方には体質改善にもええんやなかろうか。
夜の旅館部は虫が飛んでたけどひっそり静かで、読書にもってこいやった。持参した池波正太郎の仕掛人梅安シリーズ短編集「梅安蟻地獄」を夕食後に読み出し読み終えた。役人への不信が書き込まれとった。
22時には灯り消したがすぐに眠りに就いた。{宿泊客、ワテの他に居るんやろか?}と思いつつ。
明けて目覚めると、妙に体軽い気がした。久方振りに熟睡したからやろ。
翌朝も湯に入って、風呂で計3回使うたタオルは赤褐色に変色しとって、ええ土産となった。まだあの湯の臭いしとるしな。