『あの町この町』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は7時に起きた。

筋トレ30分し、5日振りに風呂。風邪がほぼ治ったからな。

小一時間浸り、晋三政府が廃炉決めた「夢の高速増殖炉もんじゅ」に福井県敦賀市の渕上市長や坂本勉区長は怒っとるの考えとった。怒っとる連中は補助金無しでは政治出来ぬのやなあ。制御が極めて難しく相次ぐトラブルの末の遅い決定やのに、夢の中に居って、福島第一原子力発電所の事故忘れとるんやろか?そんな連中は事故現場へ行かせ数日近くに居らせなあかんな。

朝食は秋田産あきたこまちでご飯炊き、くめ納豆、海苔で二膳。デザートは愛媛産みかん2個。

ソニー・ロリンズのアルバム「ソニー・ロリンズVol.1」をレコードで聴き、ラジオ「セッション2016」で大野俊三(トランペット)、デビッド・バークマン(ピアノ/キーボード)、古木佳祐(ウッド・ベース/エレクトリック・ベース)、ジーン・ジャクソン(ドラムス)の演奏を聴いた。

上野、御徒町に散歩に出掛け、昼食は「山家」に入りロースかつ定食。いつの間にか750円と50円値上がりしとったが、それでも割安感あるがな。

スーパーで食料買うて帰宅し、青野紗穂→山添ゆか→たなかりか→児玉有里子と歌をユーチューブで聴いた。

 

 

あの町 この町

日が暮れる 日が暮れる

今きたこの道

かえりゃんせ かえりゃんせ

 

おうちがだんだん

遠くなる 遠くなる

今きたこの道

かえりゃんせ かえりゃんせ

 

お空にゆうべの

星が出る 星が出る

今きたこの道

かえりゃんせ かえりゃんせ

 

『あの町 この町』は、野口雨情の作詞、山中晋平の作曲の童謡や。

先般のある小雨の夜、お袋様が自宅からさほど遠くない所で帰ろうとしとったら家が段々遠くなった。つまり自分がどこに居るのか不明になり他人様に尋ね帰って来た事あって、帰宅後に「帰宅されてますか?」と婦警さんが訪れたんやて。尋ねられた女性が、別れた後気になったんやろ、老女が迷うた儘になってはと一応近くの交番に告げられたようや。有難いこっちゃ、ふたりに感謝。

お袋様が心配になった妹から電話が掛かって来てそれ知ったんやけど、過剰に心配しとる様子なんで、ワテは云うた。「お前様は無いんか?道慣れてない所に居ると、昼間は迷わずとも暗くなると様相変わるから誤った方向に歩む事ってワテでもあるでえ。方向確認せずにその儘思い込みで歩くと家は遠くなんねん。知っとる所見つける迄動き出さねばええんやが、往々にして無駄な動きしてまうのが人間や。尋ねて家へ戻れたんやさかい心配せんでもええ。今後こないな事が三度四度と続くようなら医者に診せなならんけどな」

妹、ちょっち心軽くなったような声で電話切った。

家路が分からなくなったら、来たこの道を確認したうえで見覚えある所へ出るのがええ。

しかしながら、迷うた事に囚われてしまうと、もう先には帰るべき道が無いかの如く思われ独りぼっち感に包まれる。雨が降っとったりすると尚更ですわ。

昔の人は星を頼りに帰ったんやろなあ。星も見えなそうな日は、狸や狐に謀られぬよう夕暮れぬ前に家路についたんやろなあ。

千鳥足になりそな今宵は、天井に瞬く星を見ながら『あの町 この町』口ずさみ、通い慣れた道歩いて家へ戻りまひょ。