世界一周 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝起きたのは7時ちょっち過ぎ。

植物に水遣りした。

筋トレ30分してから、風呂に小一時間浸って己の不明を恥じとった。今シーズンのセ界は本命無く虚人、燕軍、出ねえ屁した~ズの三つ巴の争いになると公言しとったからや。昨夜、ラジオで疲労しまスが東京ドームで虚人破り25年振りでセ界制したの聞いとったんやが、四年目にして飛躍し監督に「神ってる」と云わしめた荒川区の星鈴木誠也は俊足強肩強打の外野手となり大いに称えたいが、彼にも益してセ界制覇に功績大なのは先発の野村祐輔、中継ぎのジャクソンと今村猛、打撃の新井貴浩、今年から打撃コーチの石井琢朗やな。
朝食は茨城産コシヒカリのご飯を炊き、くめ納豆、紀州産梅干しで二膳。デザートは長野産プルーン3個。
アンドリュー・ヒルのレコード・アルバム「リフト・エブリィ・ボイス」を聴き、ドン・フリードマンの奥深く微妙なタッチのピアノをユーチューブで聴いた。
昼食にイタリアンが食いたくなり浅草3丁目「ブラカリ」へ歩いたが、満席と云われ、先般のガラガラはなんやったんかと思い、「アルティスタ」へ行ったらcloseと書かれた貼り紙。それならと花川戸「Et vous?」へ歩いた。如何にもイタリアンなもんを食いたかったが、本日のパスタはきのこの和風スパゲティでちょっち残念。サラダ、シャーベット、コーヒーが付き1296円也。
帰宅し、暗い魔窟シリーズが係ってるんで、出ねえ屁した~ズ対昼尼恥戦をネット観戦。出ねえ屁した~ズ負ける。
夕食はタイ産鶏肉、北海道産アスパラ、長野産ぶなしめじをタジン鍋で蒸し、ご飯と食うた。デザートは長野産プルーン2個。
ラジオで下半身タイガース戦を応援したが、岩貞に完封された。嗚呼、暗い魔窟シリーズが遠い。


民進党の代表選に出馬の蓮舫、岡田克也代表をこう云うた。「大好きですが、一年半一緒にいて、本当につまらない男だと思いました」
それを云うたの外国特派員協会の会見なんやから、生真面目な岡田克也はどない傷ついたやろ。蓮舫、ちゃう云い方あるやろ。
ワテは付き合うとる人から「詰まる男です」と云われて傷ついた事があんねん。

男は繊細やねん。
その時の様子書いたメモ出て来たんで写しますわ。

早朝、夏に相応しいカクテルつくって2ℓのペットボトルに移し、それを鞄に入れ出社。
夕刻、待ち合わせたEみさんとコンビニで氷とおにぎり買うて、神宮球場の外野入って座る席探しとったら、ワテを呼ぶ声が聞こえますのや。声の方向見るとMちゃんが手招きしとった。夫婦で来とったんですわ。
「奇遇だね」Mちゃんが嬉しげやった。
「見つかっちゃった!」ワテはお道化て云うた。
ふたりに近付きMちゃん妻にEみさんを紹介しよとしたら、先にMちゃんがしよった。「Eみさん御久し振りです。こちら僕の相方」と告げ、「この方がS吉をお世話してもらっているEみさんだよ」
「ちょっちその紹介、違和感あるんやけど・・・」
女ふたりは互いに探り合うような挨拶交わしとったがな。
彼等が荷物置いた席に座らせてもろて四人並んでの観戦となって、ワテは用意したカクテルその名も世界一周を出した。ドライジンをベースにパイナップルジュースをその半分弱程にグリーンペパーミントを少々組み合わせたもんや。
夫婦は揃ってビール飲み干したコップを差し出した。
「試合始まったばかりなのにもう飲み終えたんかい」

「もう二杯目」と、空になったコップも見せたMちゃん妻。
「洗って来ましょうか?」Eみさんが気を利かせて云うた。
ワテをチラ見したMちゃん妻さま「S吉にもったいないいいコだわ」
Mちゃん「ビール味が残るの最初だけだから気にしないよ。遠慮なくいただくね」
皆のコップに注ぐとEみさんが云うた。「エメラルドグリーンの色が綺麗」
「ミントの香りがええやろ。ほな乾杯」
ちびりちびり飲んどるMちゃん「味もミントが効いてるね」
「パイナップルの酸味もな」
ワテとMちゃんは燕軍の攻守に一喜一憂しとったが、先制されてしもた。
野球に興味無いEみさんはMちゃん妻の話に合わせとった。Mちゃん妻は贔屓のチームの試合ではないんで、試合そっちのけで喋りつつグビグビ飲んどったわ。
「気に入ったようで嬉しいわ」Mちゃん妻に世界一周勧めつつ云うた。
「パイナップルの甘みを抑えた方がいいと思う」手にした空のコップに注がれるの待つMちゃん妻さまが云うた。
「ペース早過ぎない?目が世界一周しないようにね」と、Mちゃんは相方が心配そうやった。
世界一周2ℓは試合が成立する前に無くなった。
酔うた様子のMちゃん妻は、勤め先の上司をおちょくり出して酒の肴にし、いつもより饒舌やった。
Mちゃん妻さま「詰まらない男なのよ」云うて、その生態を存分に語っとって、その具体例は一晩でも続けられそうやったがな。
「確かに詰まらん奴やな」
「どうしたらあんなに詰まらなくなるのかしら」Mちゃん妻さま、首捻った。
Mちゃん、Eみさんに向かい尋ねた。「S吉、実は詰まらない男だったりして。どうなの?」
軽い気持ちで云うたに違いないが、ここはEみさんを牽制しとかな不味いぞと即座に云うた。「ワテが尊敬されとるのふたりが知る絶好の機会が到来したな。Eみちゃん云うたって」
そしてふたりには作り笑いしたんや。
けど、Eみさんが云うたの、「詰まる男です」
ワテ傷ついた。詰まらない男と云われるのも辛いけど、詰まっとるのもなあ・・・
Mちゃん夫妻は顔見合わせた。何も云わぬ。試合中の喧騒のエアポケット。
そやから何か取り繕わなならんと、動揺しながらも言葉発した。「その云い方ってどうもなあ。ふたり共呆気にとられとるやないか」その声は沈んどったわ。
「そうかなぁ」と首傾げた。
「落語の落ちを最初に云うたようなもんや。手順を踏まなあかんでえ」
「じゃぁ、下る男の方がいい?」Eみさんは落ち着き払っとった。
「下らなくないちゅう事かいな。別の相応しい云い方あるやろ。ワテの真の姿に感銘受けとるEみちゃんなら云える言葉あるやろ」
「真の姿?S吉いつも変わらないょ」
「S吉、下らない駄洒落男だけど」Mちゃん妻が口挟んだ。
「M家には一宿一飯の恩義あるさかい敢えて反論せえへん」と云うたところで燕軍が逆転し、ライト側は大いに盛り上がった。
でも、ワテの心は暗かった。
ふたりと別れてEみさん好みの店へ向かうとる途中、「詰まらない男の事なんか考えなければいいのにねぇ」ワテの気持ち斟酌しとるのかしとらんのか彼女は云うた。
実はEみさんの発言から詰まる男について己に問い続け、その頃は考えあぐねとったワテは疲れ切ってもいて、もう返事するのも億劫やった。
すると、Eみさんが肩寄せて来て云うた。「一杯詰まってる駄洒落云いなょ」