『暗殺教室 卒業編』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

『暗殺教室 卒業編』欠片

皐月の嵐で横殴りの雨強風やった今朝は夜明け前に目覚めさせられ、トイレに行ってまた布団に潜り込んだ。それからはウツラウツラで、起きたのが6時ちょっち過ぎで、ベランダでへんな音するんで見ると、植木鉢が3つゴロゴロ風に翻弄され転がっとった。
筋トレ30分した。

風呂に小一時間浸ってデフレの事考えとったんやけど、首相安倍晋三が今月の伊勢志摩サミットを成功させるべく根回しにG7首脳巡りしとるんやが、昨日のヤフー・トピックスに最初の訪問国伊国の首相と機動的な財政出動の必要性で一致したちゅうのがあって、分かっとるなら早う日本のインフラ強固にする財政出動せいちゅうねん、と腹立たしかった。防災対策だけでもやらなならん事多い。
朝食は茨城産コシヒカリのご飯を炊き、くめ納豆、紀州産梅干しで三膳。デザートはフィリピン産バナナ2本。花粉症の薬飲んだ。
繊細で饒舌なミシェル・ペトルチアーニのピアノ演奏をユーチューブで聴き入った。
雨が止んだんで、本日みどりの日なので無料になり大混雑の上野動物園へモデルウォークするヘビクイワシとほとんど動かぬハシビロコウに会いに行った。ハシビロコウが強風に煽られ傾きよろけるのにちょっち笑うた。
金下ろすの平日にしたいんで昼食代金は800円以下に抑えたく、久し振りに浅草「カルボ」でカルボ中700円也。
帰宅して、牛乳飲みながら奴さん出ねえ屁した~ズ戦をネットで応援しとったが、打線つながらず2得点で1点差の敗北。
ナップサックに破れた箇所があったんで珍しく裁縫した。

夕食はカナダ産豚肉、茨城産ほうれん草、北海道産玉ねぎ、フィリピン産オクラをタジン鍋で蒸してご飯二膳。デザートはグレープフルーツ入れたヨーグルト。先月からヨーグルトが値上がりしとるのが痛いわ。
先週飲み会が入っとったんでライブ聴けなかった大西順子の演奏をユーチューブでたっぷり聴いた。生演奏聴きたかったなあ。


寝てしもてはあかんと手抓ったりして目開けておこうとする作品もあれば、眠ってしもてもええかと思う映画もある。
昨日、観るもん決めずにシネマコンプレックスへ行き、タイトルに興味持ったの観て来た。
監督は「おっぱいバレー」の羽住英一郎ですわ。
主演は渚に扮する山田涼介ちゅう男のコ。
青春もんやと思うて観とったが、まあ青春もんに違いなかったんやけど、捻くった青春もんやった。
尊敬すべき先生に巡り会うのは幸せな事や。教科書だけではええ教育は出来ぬ。ワテも数人の尊敬すべき先生に巡り会えたが、反面教師の方が多かった。
さて、怪物の生い立ち絡め生徒達の成長を柱にしたい物語なんやろうが、ワテ、退屈で途中二度程ウトウトしてしもて観とらん箇所あるんやけども、一応振り返ってみますな。
二宮和也が拘束された状態で連れて来られるんや。二宮は何の役かと観とると殺し屋なんですわ。
それから、殺賛成と呼ばれる顔はニコちゃんマークでひょうきんそうな黄色の蛸の如きが、落ちこぼれ学級3年E組の担任になっとんねん。進路指導なんぞしとる。
落ちこぼれ諸君は、政府から秘密裏に殺賛成の暗殺指示を受けとるようなんや。暗殺せんと地球は消滅するんやて。
殺賛成は、殺せるもんなら喜んで落ちこぼれ諸君の手に掛かるつもりで居るようやが、それ卒業する迄どころか10年経っても彼等に殺すのは無理な気配ですわ。落ちこぼれ諸君にやる気があり、人数も一クラス居り、武器も揃ってるちゅうのにな。しかも、殺賛成は超高速で動くからというて、落ちこぼれ諸君を殺す意志は無いようなのにそれでも抹殺出来へんのは、盆暗としか云い様がありまへん。
そして、卒業、つまり暗殺のタイムリミットが迫っとる。
で、椎名桔平が演ずる先生が「暗殺のチャンス」云う学園祭が催されるんや。落ちこぼれ諸君も絶好の機会と思うが、いつの間にか終了。
かえでちゅうコが、なぜか後片付けしとる時にあぐりの妹である事を告白し、首元の触手で殺賛成に挑むんやが、そこがそのタイミングやあらへんやろドン臭いコやな、と思うたところでウトウトしてもうたや。直後の出来事はどないなったやら?
多くの触手を武器としてビランビランさせる殺賛成は、嘗て死神と呼ばれた殺し屋やったが捕まってサイコパスな科学者柳沢の実験台にされとった過去が回想場面で明らかにされる。
あぐりは、柳沢の許嫁で昼は落ちこぼれ学級3年E組の担任しとって合間に柳沢の実験の手伝いしとんねん。
心通わせるようになるあぐりと殺し屋。
ところが、柳沢はこの儘やと実験台にしとる殺し屋が地球を破壊する程の爆発もたらす事知るんや。そやから、始末する事にすんねんけど、あぐりが殺し屋に告げ口し、触手の化け物になっとった殺し屋は脱走すんねん。
殺し屋を庇って死に行くあぐりは、化け物の腕の中で最後の願いを口にし息絶える。化け物は聞き入れる。
回想終わり、渚が代表の殺賛成救う派とカルマが代表の殺す派の対立とか現れた柳沢が己に注射を何本も打ち怪物になり殺賛成との怪物対決になったりと、いろいろごちゃごちゃし、ストックホルム症候群?
困った事に、登場する我が自衛隊が中国共産党と人民解放軍が欣喜雀躍する程弱いねん。
終には「君たちに殺されて、先生は幸せです」となる。読めてまう展開ですわ。
しかもラスト、後に殺賛成の優等生になった渚が先生となって落ちこぼれ学級に来るんやが、殺賛成に暗殺者の素質あると云われた彼は殺したくなる欲望抑えられるやろか?そこからの物語は観てみたいわ。欲望抑え切れぬとしたら、暗殺の才能を何の為誰の為に使うんか?
ちゅう訳で、荒唐無稽はええんやが、ツッコミを入れる間も無い余りのご都合主義に呆れたがな。
殺し屋役の二宮和也とあぐり役の桐谷美玲が絡む場面、それとカルマ役菅田将暉と山田涼介の対マンの場面以外は眠気誘うわ。
掘り下げの無い映画やったが、殊に青春もんには仲間との友情が必須なんやから、そこはきっちり描かんとあかんわ。
追い込まれた経験無い者が決して強くはなれへんのやから、それもきっちり描かんとあかんわ。
設定が荒唐無稽なのはそっと置いといても、脚本も演出も緩いし、落ちこぼれ諸君のキャラが薄い。キャスティングもグズグズや。
山田涼介等が高校生だと思うとったら中学生の設定でコケた。この発育ええ落ちこぼれが、ハードは兎も角、ソフトが整っとらん。ぎこちない連中を役者に起用してはあかんやろ。起用したいなら半年はみっちり演技修行させ力量上げとけちゅうの。学芸会の域を出とらん。
色気ムンムンやないとあかんイリーナ役の女優も、ハードは兎も角として色っぽさ醸し出しまへん。桐谷美玲の方が色っぽいがな。
椎名桔平も脚本演出がそうなのか防衛省から派遣の先生役にキレがない。椎名にはサイコパスな科学者柳沢を演じさせた方がよかったがな。
桐谷美玲は古風なところが滲み出とって個性あってええね。
ところで、制作サイドが観客に狙う女のコの他には黄金週間やからか子供達を引き連れて観に来とった父親が多かったが、内容知っとって来たんやろうか?子供達にねだられてきたのか、隣の父ちゃんも斜め二つ前に座った父ちゃんも途中からスースー寝息聞こえとったけど。
しかし案山子、これを卒業編としとるんやから、入学編も留年編あるんやろね。スースー寝息の父ちゃんは、子供に連れられそれらも観に来たんやろか?
ワテ、渚が教師になったある意味予定調和なラストを苦々しく観つつ、上白石萌音も出とるスポ根感ムンムンの競技かるた映画の方観ればよかったと、暫し後悔したがな。
映画終わって出口へ向かう中学生と思しき女のコ達が「よかったね」と云い合うとったんやけど、悍ましい絆に怯えたおっちゃんは云いたかった。「あぐり先生の為したかった事は生徒を明るい所へ導く事であって、殺し屋が生徒にしとった事とは違うやろ。殺す事を躊躇わなくするキョーイクなんでっせ。それ兵隊にすべきもんや」彼女達がそれ理解しとるならええが。
{もしかして、安倍晋三政権肝煎りの映画なんやろか}、と思いながら外に出たがな。
それにしても、黄金週間とはいえ客の入りもええし、もしかしたら原作漫画の方は面白いのかもしらん。