『ミラクル・ニール!』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

『ミラクル・ニール!』☆+

昨夜、Hちゃんと裏浅草「肉のすずき」で旨い肉食いながらハイボール、芋焼酎飲んどったら2時間経ち、「浅草茶寮 Kuwasaru」でスパークリング梅酒、焼酎蕎麦、日本酒飲んだんで、6時ちょっち前トイレに呼ばれ、二度寝して起きたの8時半。
風呂に小一時間浸り、「国境なき記者団」が発表した報道の自由度ランキング2016が、3年連続して順位を落とし72位に後退したの、政治に携わる者やマスコミの方々はどない受け止めとるんやろと思うとった。韓国でも70位なのにな。おエラい人達に忖度しとるのが、そんな順位にしとんねん。
朝食は茨城産コシヒカリのご飯を炊き、くめ納豆、紀州産梅干しで三膳。デザートには冷凍しとった茨城産の苺いばらキッス。花粉症の薬飲んだ。
掃除洗濯してから、ダイナ・ワシントンとナンシー・ウィルソンをユーチューブで聴き、「NIKITA/ニキータ シーズン2」第17話「永遠の秘密」をギャオで見た。
健康的な食事する為に外出。裏浅草に戻った?「うんすけ」に入り一汁三菜ランチを頼んだ。コーヒーを飲み1000円也に満足して出た。
台東区立中央図書館で新聞各紙読んだが、日経の社説が相変わらずなのに苦笑。非正規雇用者は何割なん?若人の正社員を増やして彼等の消費需要を高めんとあかんのにな。分厚い中間層つくらなあかんのにな。
スーパーに寄って食料買うて帰って来て、福原美穂→出口優日→新妻聖子とユーチューブで聴いた。
夕食はブラジル産鶏肉、茨城産ピーマンとほうれん草、長野産ぶなしめじをタジン鍋で蒸してご飯と食うた。デザートはグレープフルーツジュース入れたヨーグルト。


火曜日、渋谷へ歩いて行き「シネクイント」でコメディーちゅうよりおバカ映画と云うのがふさわしいの観て来た。
監督はパイソンズのテリー・ジョーンズで、パイソンズに物語の深み求めるのは無い物ねだりやちゅうの改めて思うたわ。原題は「Absolutely Anything」でんがな。
さて、銀河系の彼方に居るエイリアンは下等生物地球人が住む地球を滅ぼそうとしとったんやが、その前に一度は下等生物にチャンスを与えなならんちゅう銀河のルールがあるんや。
もし善良な生き物やったら攻撃せずにその儘にしとくルールではあるんやけど、今迄攻撃しなかった事が皆無なんですわ。一体善悪どこで見極めとるんや?
それで、珍妙なエイリアン共は存亡判別する為どないするかちゅうと、地球人から適当に一人だけチョイスし、その者に右手を振るだけで何でも願いが叶う力を授け、知的で善良な振る舞いするかどうかを十日間観察するんや。銀河系の彼方に居るのに地球をつぶさに観察出来てまうとは、見た目は兎も角凄いエイリアンやがな。
しかしながら、地球73億人も居るのにサンプルが一人だけとは、真に以ってええ加減な銀河ルールや。
でも、地球人がつくっとるルールにもええ加減なのが多いわな。
それで、選りに選って地球存亡の運命を託されたのが、米国副大統領候補やったサラ・ペイリンやないかと思うたら、その顔写真倒れてサイモン・ペッグ扮する学校教師ニール・クラークの顔が現れたんですわ。この教師、遅刻の常習犯でしかも下手な云い訳ばかりするんで、校長に全く信頼されとらんのや。
そう、この映画の主演はサイモン・ペッグなんですわ。
その冴えぬ教師ニールは、与えた能力を愛犬の糞の掃除に使うたり、珍穂をドデカくし過ぎてその重さで倒れたり、同僚レイが惚れとる女教師に彼を崇拝させたり、その崇められとるレイをソーセージにしたりしとって、全能の力行使する事で駄目っぷりを発揮するんや。
けれど、この地球にはワテの含め己の能力を使いこなせぬ者ごっつ多いがな。
また、愛犬デニスはニールにより喋る能力を得られるんやが、言葉によりお行儀ようないのが分かってしまいますのや。
教訓。飼い犬は飼い主に似る。犬飼うとる人はそれ認識して接しなならん。
そうこうする内に、ニールも知らぬ間に身に備わった己の力で世界救うんやと気負い込んで能力を使うんやが、適切な言葉を掛けんからゾンビが街に溢れたりすんねん。
自分では善行のつもりでやっても、世の中時としてそれが思いもよらない頓珍漢な結果になる。力をええ事に使おうとしても、不注意に行使したが為に追い込まれる事ある。
教訓。言葉は過不足なく使いまひょ。特に政治屋の皆さん、本音だけでは社会は回りまへん。
ニールは全能を持つ責任に堪えられるかちゅうふうに話は進んで行きまんねん。
「全能の力があっても幸せになれない」と橋から飛び降りたニールの救いの主は、相棒の愛犬デニスなんや。かなりあっさりニールは救われる。
教訓。全能者であっても、それだけでは羨望すべき幸福やない。
それにしても、ニールが密かに想いを寄せるキャサリンやレイに自分が全能である事をあっけらかんと明かすんや。それ、凄いと思うたわ。
キャサリン役はケイト・ベッキンセールや。
ロブ・リグルがキャサリンの元彼ストーカーの米国人大佐役で出とる。
ワテは英国らしい皮肉で辛辣な「空飛ぶモンティ・パイソン」な内容を期待して観に行ったんやけど、期待が高過ぎたかなあ。
毒気盛っとらんので却って展開が読めへんかった。毒吐いても解毒剤配るんやから、そりゃあ展開読めんわな。パイソンズらしくないがな。
体裁ばかり気にして暮らしとる者に泡食らわせ、偽善を熱唱しよる輩を笑いのめすもんを撮って欲しかったんやけどなあ。ナルシストの極めて贅沢な趣味である偽善を笑い倒して欲しかったんやけどなあ。
ちゅう訳で、昔テレビにかじり付いて見とった「空飛ぶモンティ・パイソン」をまた見直しとうなった。ユーチューブにあるやろか?