『イントゥ・ザ・ウッズ』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

『イントゥ・ザ・ウッズ』☆☆+

今シーズン燕軍初応援の翌日の今朝は8時半に起きた。

風呂に小一時間浸り、SNS全盛時代になったんやから常識も変わると考えとった。それに合わせ法律も変えなあかんわ。

朝食は北海道産ゆめぴりか米でご飯炊き、長崎で獲れた鰤の切り身を焼き、千葉産大根を下ろしで二膳。デザートは長崎産トマト2個。
「V シーズン2」をギャオで見てたら東京ドームが出て来た。そやからちゅう訳ではないが、東京ドームへ虚人戦の応援にまた出掛けた。
まずは神保町の古書店街ブラブラし、昼食は吉野家450円のお値打ちもん十勝仕立てロース豚丼にしたが、入った靖国通りの店のがご飯が柔らか過ぎでしかもタレ掛け過ぎ。白山通りの店に入ればよかったと後悔したわ。
試合の方は、満塁から2投手が押し出し押し出し押し出しで点を与え惨敗。昨日に続き虚しい帰途やった。
スーパー2軒に寄り食料調達し帰宅。

筋トレ30分した。

夕食には半額になっとったロースヒレカツ弁当。デザートは青森産りんご。
H世っちに粛々と葉書認めた。

ウェイン・ショーターのレコードアルバム「ジュジュ」を繰り返し聴いとった。


森は動かず誘い込む。
ディズニーのミュージカル映画ちゅうんで、観に行くつもりはなかったんやけど、監督がロブ・マーシャルと知り一昨昨日云って来たんですわ。
ロブ・マーシャルらしさの出た歌楽しむ作品に仕上がっとる。そやさかい、歌に拘らぬと楽しみ逃す事になりまっせ。
それとな、ディズニーもんと思うて観ると予想外な感慨抱くがな。絵本に多くある紛い物やなく、ほんまもんのおとぎ話ちゅうか寓話にしとったからな。
公式サイトで確認したら、この作品は大御所スティーヴン・ソンドハイムのミュージカルが基になっとったんやな。
テーマははっきりしとって、願いを叶える為にはどこ迄しよるもんかと幸せとは何ぞやちゅう事。
長年不妊に悩んどったパン屋の夫婦(ジェームズ・コーデン&エミリー・ブラント)が、隣の魔女から子供が授からぬのは呪いをかけたせいと知らされ、魔女に云われた呪いを解く四つの物を三夜の間に探すべく薄暗い森の中へと入って行くんや。願いを叶えるべく薄暗い森の中へと入って行くんや。
そして、四つの物との係わりから「赤ずきん」「シンデレラ」「ジャックと豆の木」「塔の上のラプンツェル」ちゅう幾つものおとぎ話がよう知られたところは割愛されつつ織り込まれて、物語は歌いながら進むんや。
そのお馴染みの物語の主人公達がキャラ立っとる。図々しい大食い赤ずきん(リラ・クロフォード)、ちょっち抜けとる手癖の悪いジャック(ダニエル・ハトルストーン)、なかなか策士でしかも己の欲と冷静に向かい合える賢明なシンデレラ、疾走しよるラプンツェル(マッケンジー・マウジー)に、ジョニー・デップ扮する狼の姿も演技も歌もええねん。
歌と云えば、シンデレラ演じたのアナ・ケンドリックやが、小柄なのに声量あるし美声でごっつ歌上手いんや。ラプンツェル育ての親の魔女演じたメリル・ストリープの歌も説得力たっぷりでごっつええねん。ふたり共大したもんや。
可哀相なのがジャックが豆の木登って来る迄は夫婦仲良く暮らしていただろう巨人や。ジャックには金目の物盗まれ放題やし、終には殺されてしまうんやからな。酷い話やでえ。なぜ人間世界へと入り込んだ巨人夫婦は罰せれねばならぬのか?
さて、シンデレラも憧れやった王子(クリス・パイン)はちゅうと、川では彼女への想い熱唱しとったのに、衝動に駆られ人妻だろうと手を出す浮気者やったんや。そやから、女性憧れの存在であるプリンセスになったにもかかわらず、シンデレラは幸せとは何ぞやと己に問う。
若く美しくありたいちゅう願い叶った魔女は、愛する娘ラプンツェルに逃げられてしまう。
パン屋は念願の子供授かるんやが・・・
ジャックは友と思うとる牛を取り戻したんやが・・・
強く欲し的確に実行すれば願いは叶うかもしらんが、叶ったとしても幸せになれるちゅうもんでもない。叶った後も人生は続くからな。
得る物があればそのかわりに失ってしまうもんがあるのが人生やな。ハッピーエンドちゅうのはなかなかないもんやでえ。ディズニー映画でさえないんやからな。そう薄暗い森を抜けると現実に戻り思うわな。