『オーバードライヴ』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

『オーバードライヴ』☆☆+

8時半過ぎに起きたので、ゴミ出しに間に合わなかった。
くしゃみ断続6連発で鼻水がタラ~リと垂らしながら、久し振りに生パスタを使い、岩手産椎茸、長野産ぶなしめじ、海苔で茸パスタをつくったんやが、旨かった。デザートは静岡産みかん2個。
掃除洗濯した。

ウェイン・ショーターのアルバム「スピーク・ノー・イーヴル」をレコードで聴いた。フレディ・ハバートのプレイがごっつええんや。
ワテが送った葉書に知らん振りやったNっぺにメールして、昨日13日の金曜日、都内で行われた「ご当地アイドルグランプリ」で『水戸納豆娘 ネバァNEVER』がグランプリを受賞したらしい事を伝えた。グランプリ獲得した納豆娘はエラい。知らん振りはあかんでえ、Nっぺ。
空手黒帯のH世っちへも葉書認めた。
それから外出し、電車で水道橋駅で降り、昼食に「神戸元町ドリア」で熟成ベーコンと卵のカルボナーラ風ドリアを食うた。1029円也。
そこからM君と新宿ミラノで待ち合わせし映画観る為に徒歩でテコテコ新宿へ。

映画はまたしても麻薬絡みの作品やった。
いつもの如く彼と一緒にビヤレストランで夕食摂って帰って来たがな。


今日M君と新宿ミラノで『オーバードライヴ』ちゅう映画観た。
原題は「SNITCH」ですわ。辞書引くと、告げ口する、密告者ある。
邦題も悪くない事が後々分かるでえ。
己の欲の為に他人利用しよちゅう奴、あんたの周りにも居るやろ。
そして、家族の為ならたとえ火の中水の中ちゅう人もたまには居る。
米国社会の問題点を撮った監督は、リック・ローマン・ウォーちゅう人。
主人公には「ザ・ロック」のリングネームで一世を風靡した元プロレスラーのドウェイン・ジョンソンや。
彼が扮するのは、運送会社社長ジョンで前妻に引き取られた18歳の息子が居る。
この息子が甘ちゃんで、軽い気持ちで友人と思い込んでたもんが預かってくれ云う麻薬を受け取ったが為に、密売で収監されてしまうんや。
しかも、麻薬密売で逮捕されとった、友人嵌める為に麻薬送り付けた友人もどきの方の刑は、何とそれで軽くなるんやから米国にはあきれるがな。
ジョンは、弁護士やスーザン・サランドン演じる連邦検事キーガンに、米国刑法では麻薬犯罪で逮捕された者が減刑を受けるには他の麻薬犯罪者を密告しよる以外無い、と云われるんや。烏賊にも蛸にも米国らしい司法取引ちゅうやつやね。
けど、普通に暮らしとる者が、誰かに嵌められて、密告すべき麻薬扱う者知らんとなると刑務所入りになるんや。理不尽極まりないで。
甘ちゃんが暴力横行する刑務所で五体満足で居られるのは難しいから、少しでも早く刑務所を出所させようと父ちゃんは必死になんねん。
ジョンは息子の減刑引き出す為に検事と捜査官に協力、麻薬カルテルへ潜入しディーラー密告の為働くんや。
囮捜査に加わっとったジョンからカルテルの大ボス逮捕につながる情報を得た検事は、己の欲もありジョンに危ない橋を渡らせるよる。オーバードライヴや。
主人公には立派な体躯のドウェイン・ジョンソン起用したのに、ジョンは普通の父ちゃんで格闘は丸っきり駄目なんですわ。路上で密売人にボコボコにされるんや。見た目とは大違いなんですわ。
主人公のキャラの割り切り方がええ、と一緒に観たM君は指摘しとりました。
ドウェイン・ジョンソンの演技も小細工せずなかなかなもんやった、ともM君は云うとりました。
物語が実話に基づくちゅうのには、M君もワテも驚いたが、米国の麻薬汚染は酷いんやな、と思わせた作品やった。
我が国民もそれが他人事と思うておってはあかん。
麻薬は、本人のみならず周囲をも不幸に長く陥れる。