『許されざる者』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

『許されざる者』☆☆+

7時半に起きた。

朝食にブラジル産鶏肉、福岡産オクラ炒めて食うて、りんごジュース飲んだ。

体の為と木場の映画館へ向かって2時間半歩いたんや。体調よければ2時間で着くのに。
2時間半歩いたんが裏目に出たようや。電車で帰宅後、熱っぽくなり測ると37.2度とまた上がってしもた。
遅い昼食に牛乳飲みながら調理パン2個食うて、風邪薬飲んで眠った。
トイレに呼ばれ起きて、熱測ってみると37.1度。下がらぬ・・・
今はちょっち吐き気もする。食欲が無く、一昨日M君に頂いたロイズのフルーツバーチョコレート食いながら記しとるんやけど、まともな文章になるやろか・・


クリント・イーストウッドの『許されざる者』観た後で暫らく立ち去らず考え込んだのを記憶しとる。復讐というもの、人を殺すという事を考えとったんやないでえ。許される者は誰なんやろ?そう考えとったんや。
正直なところ、あのクリント・イーストウッド監督・主演の名作を李相日はどないリメイクするんやろ、ちゅう興味で今日この作品を観に行ったんや。
その名作を監督の李相日は旨く料理しとった。
米国西部から蝦夷地へ舞台を移しとるが、江戸の世から様変わりする明治初期の北海道開拓時代の雰囲気もきっちり描けておった。
様変わりする世に置き去りにされるジレンマ抱えた男の生き様がしっかり描けておらねば興醒めな出来になる作品やが、クリントが演じていた役を渡辺謙が裏切らぬ演技で果たし、モーガン・フリーマンが演じていた役を柄本明がらしい演技しとった。
そして何ちゅうても、柳楽優弥に罪の意識をさえ背負い生きていかなければならぬ和人とアイヌの混血青年ちゅう大事な役を当てたんがよかった。優弥はええ役者になったわ。
許される者は誰なんやろ? やはり、観終わって考えた。
許されざる者が、クリント・イーストウッド作品と李相日作品では違うとる。
業火に燃える女郎宿と対比され、大自然の雪景色は美しかったが、宿命の如くふたたび人殺しとなった主人公十兵衛は凍てつく原野のどこに身を隠したのやろか。子供達に会える日はめぐり来たのやろか。