沼津便り7月-2号
2024年7月11日 編集 松本 徹 暑い日が続きエアコンの効いた部屋で過ごす時間が長くなってしまっている。
さて皆さんは「262の法則」をご存知だろうか? この法則によればどの様な集団、組織も構成比率は優秀な働き方を見せる人2割、普通の働き方を 見せる人6割、貢献度の低い働き方を見せる人が2割となる理論である。 この考え方の発端はイタリアの経済学者パレートの研究がベースにあり、品質の仕事をしている人 なら、ばらつきの見える化をするときに用いる手法であり、既に業務で活用していると思う。 パレートは所得の分布について「社会全体の富の8割は上位2割の高所得者に集中し、残りの2割
が8割の低所得者に分布される」と言う理論を提唱した。 その後この法則は様々な方向に拡大解釈され例えば「企業の売上 のうち8割は売れ筋である上位2位の商品によってもたらされてい る」などと考えられる様になった。またこの法則はアリの世界に も適用出来ており、アリを良く観察すると262の法則が成り立っ ている事も証明されている。 更にこの法則の面白いところは良く働く集団を集めても気がつく と262の組織になってしまうと言うことで、更に働かない集団を 集めてもやがて262の法則に基づいた組織になると言う事なので ある。 さてエアコンの効いた部屋で生活をしていると、本を読んだり文 章を書く時間が必然的に増えてくる。今月の月刊「ココア共和 国」に「僕の永遠プラン」と言う詩が採用された。この雑誌は優
秀な作品に選ばれると雑誌に詩が掲載される。次に優秀な作品はデジタル誌のみに掲載される。 だから雑誌に掲載されると言うことはとても名誉な事だと僕は思っている。 永遠と言う事を考えていると実は永遠とは幻想で、こ世には存在しない事ではないかと言う事を 出発点にしてこの詩は出来上がった。例えば永遠の平和は戦争の脅威に怯えながら保たれてお り、それでも平和は戦争が始まると一瞬で無くなってしまうのである。そんな永遠を日常で感じ たことをモチーフに出来上がった作品なのである。一部の人には既にこの詩を紹介させて頂き、 一部の人はこの雑誌を購入して感想を頂いた。
また小説に関しては書いてみたいと思う題材はあるのだが、思うよ うにペンが進まない。 「遥か向こうにはいつも夢が見えていた」三部作の多くは中国で書 き上げた作品であり、刺激的な生活の中で生まれた小説だと今更な がらに考えているところだ。 この小説の3作目は今年9月までで販売が終了するので、まだ読ん でいな人は是非手に取って欲しいと熱望している。 この小説は色々なところでPRさせて頂いて来たが、やはりこの小 説も2割の人は購入し、6割の人はサイトで調べたが購入には至っ てなく、残り2割の人は全く興味がないと言う事になるのだろうと 思いながら今これを書いている。 この小説にも中国の事を書かせて頂いたが、中国で生活している時 日本のテレビと映画が見られるサイトと契約して良く映画を見るよ
  うになった。今もサブスクで映画を見られるサイトと契約しているが、アメリカ映画が面白いの

 で良く見ている。日本映画はあまり見ないのであるが、この前久しぶりに「釣りバカ日誌」を観 た。この映画の主人公ハマちゃんは大手建設会社で営業の仕事をしているが一日中釣りの話ばか りして貢献的な仕事はしていない様に映る。この映画も262の法則がちゃんと成立しており、マハ ちゃんを解雇しても会社の為にならないことはすぐに見ていれば分かるのだ。多分ハマちゃんを 解雇すると第二のハマちゃんが生まれる筈だし、ハマちゃんを反面教師にして頑張って仕事をして いる人もいる。この映画のポイントは社長とハマちゃんが釣り仲間と言う事にあるが、ハマちゃ んが社長に向かって「私の給料を上げて欲しい」とか昇給に関する話をしないし、同期が部長に なって一緒に仕事をする事になっても部長を立てる事に終始する。実際の社会ではこの様な事が ないので、この映画はヒット作品になったと思うのだが、自分がハマちゃんだったらなんて考えな
                  がらこの映画を見ると更に面白い。
さて今月24日株式会社浅野静岡工場の見学をさせて頂く 事になった。この事は次回の沼津便りに書かせて頂く事 にするが、最近は経営者の人の話を聞かせて頂けるチャ ンスが増えて来た。 その様な中でやはり経営者は夢を語る事が大事だと思っ ている。中国の経営者は大いに夢を語り、その夢の大き さにびっくりする事も多々ある。考えてみると本田宗一 郎は大いに夢を語り、その夢に社員一同共感して今のホ
                  ンダを作り上げて来たのだと思う。夢の少なくなった今
だからこそ大いに夢を語っても許されるのではないだろうか。