Overseas
J.J.ジョンソンはクインテットを編成してスェーデンを訪れる
リズム・セクションであるトミー・フラナガン(p) ウイルバー・リトル(b) エルビン・ジョーンズ(ds)
によって同地のメトロノーム・レーベルに吹き込まれたアルバムです
またフラナガンにとっても初リーダー作でした
「名盤の陰にトミフラ在り」とも云われ
ハンク・ジョーンズに通ずる趣味の良い落ち着いたタッチのフラナガンのピアノが
時には攻撃的なアプローチをみせたトリオ・セッションは
この一枚に驚くほど素晴らしい演奏を残したのです
エルビンのブラッシュ・ワークは圧倒的な凄みをみせ
単にリズム・キーパーの役割から抜け出したドラム奏法は革新的なものであり
三年後にコルトレーン・バンドに参加する大きな軌跡となっています
今夜のJAZZは
トミー・フラナガンのアルバム『Overseas』から
アン・ロネルの名作『Willow Weep for Me』(柳よ泣いておくれ)をおかけします
フラナガンはゆったりとしたテンポから
アドリブに入るとエルビンの力強いブラッシュ・ワークに鼓舞されアップ・テンポの演奏となる
アルバム名の変更前は「TOMMY FLANAGAN OVER」で
ちなみに”Cの数は欠けているものを含めて198”です
Willow Weep for Me - Tommy Flanagan Trio
Tommy Flanagan – piano
Wilbur Little - bass
Elvin Jones - drums
Recorded:August 15, 1957
Overseas Tommy Flanagan Trio
album by Overseas
まさに「名盤の陰にトミフラ在り」
「Saxophone Colossus」56年
コルトレーンと共演のトミフラ節が聴ける
「the cats tommy flanagan」57年
85年にこのデザイン・アルバム名に変更される
コンプリート盤は十五曲が入る