ご訪問ありがとうございます。
ジャズピアノ「マイク・テイラー」のレコード紹介です。
カッチリの英国紳士、皆揃って「ふわふわ」。
一生懸命「ばしゃばしゃ」、演ってるんだが。
アタックが弱く・強弱が乏しい、からかなぁ~、
一句
“ふわふわと 英国紳士 ジャズは舞う”
①『プレパレイション』(65)
《Preparation/Mike Taylor》
マイク・テイラー(p)、デイヴ・トムリン(ss)、
トニー・リーヴェス(b)、ジョン・ハイスマン(ds)。
《UKジャズ ブログ紹介》
①『A Little Blue/Mick Pyne(p)』№1 次は?意外性のUK部隊
①『90% Of 1 Per~/Peter King(as)』№5 免停覚悟!ぶっ飛べ
「ふわふわ・ほっかほっか」というか。
掴みどころの無い、不思議感覚のカルテット。
ちょっとだけ、前衛の臭いがする。
これが、65年の英国部隊のサウンド。
多くのUKジャズを聴いたが、これは面白い。
この頃は、J.コルトレーンの影響をうけた音。
orフリージャズへ移行した連中のアルバムを良く聴く。
ところが、こんな「ふわふわ」もの初物である。
かといってクールジャズとか、そんな類ではない。
ソプラノは、結構はしりまくる。
ドラムだって、手数多く「ばしゃばしゃ」叩く。
だが、ソプラノのアタックが弱く・強弱が乏しい。
そんな軟弱さが、全員揃って「ふわふわ」と感じさせてるようだ。
スタンダードナンバーの曲。
「Autumn Leaves」「A Night In Tunisia」。
耳慣れた曲だから、彼らの奇妙さが際立って良く分かる。
何でこの曲が、こんなフレーズになるんだろう。
と思うほど、奇妙奇天烈な音創りだ。
すこしだけ強さのある「Leeway」。
テイラーの朴とつなピアノが「ごんごん」と鳴る。
とはいえ、勝手気ままなソプラノ&ピアノは、野放図に鳴ってる。
盛り上がりそう何だが、盛り上がらない。
1枚丸ごと「ふわふわ」空気が漂いっ放しだ。
強いて言えば、フリー系・一丁上がりってな音創りである。
一句
“ふわふわと 英国紳士 ジャズは舞う”
当①は、65年演奏のテイラーの未発表音源。
21年にリリースされたUK Sunbeamレーベル。
音質が酷いので、余計に「ふわふわ」と聴こえます。
別のアルバム『Pendulum』、同じ頃・同一メンバーの同じ「ふわふわ」物です。