№12 目立って何ぼ!Y.ラティーフ《キャノンボール・アダレー(as)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズサックス「キャノンボール・アダレイ」のレコード紹介です。音符

 

「In」もの第三弾、どうも然として!

大概何でも、第三弾は「パッ」としない!

ここは目ちたがり屋、ラチーフに注目!

 

一句

 “ラティーフや 目って何ぼの 音がする”

⑫『イン・ニューヨーク』(62)
《In New York/Cannonball Adderley》
キャノンボール・アダレー(as)、

ナット・アダレー(cor)、ユセフ・ラチーフ(ts,fl,oboe)、

ジョー・ザヴィヌル(p)、サム・ジョーンズ(b)、ルイ・ヘイズ(ds)。
 

《Cannonball Adderley Blog紹介》

⑩『Straight,No Chaser』(58~61)№10 落ちこぼれ!拾う神

⑪『Nancy Wilson』(61)№11 歌伴!押殺しのファンキー


ホットなプレイといえば、聴こえは良いが。
どうも、然とした仕上がりが好きになれない。

⑥『In Chicago』⑦『In Sanfrancisco』、

に続く第三弾の「In」ものである。
⑥⑦の有名盤とは、ちょっと異なる。

どんなジャンルでも、第三弾は「パッ」としない。


ごつく・スピード感あるアルトが身の音に。
弟のラッパはもっと聴かせるメロディーだった。
兄弟揃って、ンケな音創りに成り下がった。
変わり映えのしない、ありふれたサウンドに変わった。

ここは一つ、脇役のティーフに注目したい。
兄弟から除者的存在だが、アドリブが面白い。
拍子無い・フリーキーなテナーが突出したり。
チャルメラ?とも思えるソプラノが聴こえたり。

全員揃って、ホットなライヴ演奏ではある。

特に際立って・目ちたがり屋のラチーフ。
そんな楽しみが、第三弾に隠されている。

 

 一句

 “ラティーフや 目って何ぼの 音がする”


飽きのきそうな「In」もの三本仕立て。

ここは、ラチーフのニークさが聴き所でしょう。
 

音譜 子しのないテナーのアドリブ、ラティーフを楽しんで下さい。