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大晦日を迎える締め括りレコード紹介です。
女性ジャズヴォーカル「モーガナ・キング」
「ンェン~」喉を絞り、我慢し・耐えて!
絶え絶えの「吐息」混じり、眩い色彩の!
最後に搾り出す「わさびチューブ」のような!
一句
①『エヴリシング・マスト・チェンジ』(78)
《Everything Must Change/Morgana King》
モーガナ・キング(vo)、ジャック・ウィルキンス(g)、ベン・アロノフ(p)、
アート・ケーニッヒ(b)、エディ・カカヴェイル(ds)、他。
《女性ヴォーカル Blog紹介》
②『Etta Jones』№2 どっしり堂々!イメチェン
⑩『Joni James』№10 クィンテットで!悪ぶった女を
苦痛を噛み締めながらの高い声、とも違うし。
「ンェン~」喉を絞り込み、我慢しながらの声。
独特な声質で聴かせてくれる。
とんでもなく巧い女性ヴォーカル、と思う。
でかい声でもないのに、迫力がある。
感情表現が多彩、眩い色彩を観るような。
「ぐっ」と声を殺し、感情を顕に現す。
最後に搾り出す「わさびチューブ」のような感覚か。
こんな色彩をスロウな曲で魅せてくれる。
ただ、ジャズっぽい仕上がりではない。
詩を語るようにドラマチックに歌いこなす。
4ビートのお勧め曲は、残念だが無い。
個性を楽しむには「MY Funny Valentine」。
絶え絶えの「吐息」混じりの唄。
ヴォリュームを上げ、包み込まれて下さい。
一句
“絞る声 彩り豊かに 詩を唄う”
伊・シシリー島の血をひくユダヤ人とのこと。
ユダヤ臭い歌い廻しが、ユダヤ人に大受けという。
残念だが、その臭いは私には分からない。
癖の強い歌いっぷりは、迫力に呑まれてしまう。
「わさびチューブ」を搾り出すような、歌い回しをお楽しみ下さい。