ご訪問ありがとうございます。
ジャズサックス「ブッカー・アーヴィン」のレコード紹介です。
半狂乱・猪突猛進・剛腕バッパー！
江戸っ子か？ 「べらんめぇえ！」
音のケツ、何故フラット？ アーヴィン節！
一句
“ 調子っぱずれ 狂った相手は できゃしない ”
①『ザ・ブック・クックス』(60.4)
《The book Cooks/Booker Ervin》
ブッカー・アーヴィン(ts)、ズート・シムズ(ts)、トミー・タレンタイン(tp)、
トミー・フラナガン(p)、ダニー・リッチ・モンド(b)、ジョージ・タッカー(ds)。
「誰が好き？」と、聞かれたら「ブッカー・アーヴィン」の一言。
半狂乱・猪突猛進・剛腕ハード・バッパー！
手癖の繰返し、小細工無し、巧さ・テクは気にしない。
とにかく「汗水」垂らし、根性＆力だけで押し切る。
棺桶の中で共に燃えたい、アーヴィンのレコード。
だが、彼の一生は短くレコードは多くない。
1970年に腎臓癌・39歳で他界。
活動の全ては60～68年・たった９年間のレコードだけ。
生存中にリリースされたのは15枚だけ。
その全てと死後のリリース、脇役アーヴィンを少し紹介したい。
「べらんめぇえ！」、江戸っ子・アーヴィンが捲し立て・怒鳴る。
何処で何を聴いても「べらんめぇえ～」でアーヴィンと解る。
最大の特徴は「べらんめぇえ～」のアドリヴ。
アーヴィンの手癖・足癖の「アーヴィン節」も特徴。
「ウガァア～」音が上昇し、「バッ・バッ・バ～」と連発音。
そして、ケツを伸ばした音がフラット・下がる。
この①は初リーダ作、「アーヴィン節」はまだ少しだけ。
「べらんめぇえ」調はハイテンポで発揮するので、まだ不調。
むしろ、デクスター・ゴードンに似たような。
ズート・シムズとの協演だが、狂ったオヤジ相手で可哀想。
一句
“ 調子っぱずれ 狂った相手は できゃしない ”
アーヴィンとのバトルではどうしても迫力負け。
半狂乱オヤジだからか、ワンホーンが多いのが納得出来る。
ズートとのバトルをお楽しみ下さい。「調子っぱずれ・狂った」感じがアーヴィン。
