№4 うねる衝撃波!ブラックミュージック《アーチー・シェップ(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
       ジャズサックス「アーチー・シェップ」のレコード紹介です。ルンルン

 

脱、国内企画「安易」ジャズ
息絶え絶えの「り」・イントネーション

うねる撃波、ブラックミュージック
一句

   “ 汚さも 衝撃音に 溶け ”
④『スティーム』(76)
《Steam/Archie Shepp》
アーチー・シェップ(ts,p)、キャメロン・ブラウン(b)、ビーヴァー・ハリス(ds)。
《Archie Shepp Blog紹介》
①『Ballads For Trane』(77.5)    ②『Day Dream』(77.6)
№1「音場舞う・悶え狂う喚き」             №2「淡々流しの寄せ集め

③『On Green Dolphin Street』(77.11)
№3「奇妙奇天烈音!気は在らず?

 

レコード①~③・国内デンオン企画3枚の前年に録音。
ドイツでのピアノストリオ・ライヴ演奏。

国内企画①~③の演奏と全く異なる。
ライヴ演奏だからか? or デンオン社の要望があったからか
国内企画3枚は「聴きい」4ビート・ジャズを若干前衛っぽくした。

当④は別次元の音楽観の演奏。
複雑なドラムのリズムが音場の空気を掻き混ぜる。
ドラム&ベースの「がっぷり四つ」れリズムが急きたてる。

その上空をシェップが「息絶え絶え」呼吸で泳ぐ。
とにかく「い」音、こんな汚い音を出す奴は他に居ない。
メロディーラインは無く・途切れた吸音が昇り下り。

  一句

     “ 汚さも 衝撃音に 溶け ”

 

一種の楽器の会話か
短いワンフレーズで激しい「り」のイントネーションで吠える。
迫力の無い音だから、余計に「会話」に説得力がある。

ラックミュージックの表現の1つか
メッセージ性の強い・衝撃的なジャズは他にちょっと無い。

何度も聴きたくはないが。

 

音譜 息絶え絶え・「り」イントネーションの会話をお聴き下さい    《フルアルバム》