重い・力強い、潤いと艶の音!
ストレートアヘッド、王道を!
①『イッツ・アバウト・タイム』(81)
《It's About Time/Lanny Morgan(as)》
ラニー・モーガン(as)、ルー・レヴィ(p)、
モンティ・バッドウイッグ(b)、ニック・セロリ(ds)、
ドン・レーダー(tp)、ブルース・フォアマン(g)。
モーガンのアルトが好きだ。フリーキーに力ませに吠えたりしない。
太さ・重さ・力強さで表現し、潤いと艶が音の充実感を生む。
そして、アルト特有のリズミカルにスッ飛んでいくスピード感がイイ。
フレーズが気に入った。流れるように良く唄う。
作編曲も中々イイ。このレコードは47歳での録音。
円熟したテクがあるから、こんな素晴らしいアルバムを生む。
ところが、この人、リーダ作は数枚。
突出した個性が無いから、大変な遅咲きだからリーダ作が少ないのか。
4ビート・ジャズ・王道真っしぐら、ストレートアヘッドなモーガン・ジャズ。
だが、世間一般では不人気?だからか、これ超安値で入手した。
市場原理の隙間を潜り抜け、やっと手に入れたモーガン。
「独り占めの喜び」、悦に入った自分がタマラナイ。
太く・潤いと艶のあるアルトのメロディーをお楽しみください。