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女性ジャズ(ウー)マン「ユタ・ヒップ」のレコード紹介です。
独女性ピアニスト「ユタ・ヒップ」!
テナーのノスタルジック・サウンドが埋めつくす!
目立たない・邪魔なだけのヒップのピアノ!
《Jutta Hipp With Zoot Sims》
ジェリー・ロイド(tp)、ズート・シムズ(ts)、ユタ・ヒップ(p)、アーメッド・アブダルマリク(b)、
エド・シグペン(ds)。
《女性ジャズ(ウー)マン Blog紹介》
①『A Girl And Her Guitar』(59)
②『The Gellers』(55)
№1 《メアリー・オズボーン(g)》 №2 《ロレイン・ゲラー(p)》
堂々と太い音・流れるように波を打つフレーズ。
叉、枯れた風合い・ノスタルジーな音が自然と身体を揺らす。
これが、ズート・シムズのテナーサウンド。
だが、このレコードのリーダは、女性ピアニストのユタ・ヒップ。
ヒップはドイツ女性、活動中に米ブルーノート(BN)社のオーナがスカウト。
55年に渡米し、ライブ盤2枚に続き3枚目の当レコードを発表。
女性ピアニスト・ヒップがリーダだが、全く目立たない。
テーマの演奏が無い、僅かなアドリブも存在不明レベル。
独風クール派(?)だったが、BNでハードバップに転向。
だが、ハードバップにノリ切れない、脇役シムズの活躍だけが目立つ。
それどころか、ズートのノスタルジックな音をブチ壊すのも彼女。
硬い文化の独出身者にハードバップは無理か。
BN契約を止め、西海岸ジャズに浸れば活躍出来たかも。
こんなありさまだから、このレコードを最期に彼女の消息は途絶えた。
ノスタルジックに堂々と吹き上げるズート、その陰となるユタのピアノをお聴き下さい