№4 女性ジャズ(ウー)マン《ユタ・ヒップ(p)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
    女性ジャズ(ウー)マン「ユタ・ヒップ」のレコード紹介です。ルンルン

 

女性ピアニスト「ユタ・ヒップ」

テナーのスタルジック・サウンドが埋めつくす

目立たない・魔なだけのヒップのピアノ

④『ユタ・ヒップ』(56)

《Jutta Hipp With Zoot Sims》
ジェリー・ロイド(tp)、ズート・シムズ(ts)、ユタ・ヒップ(p)、アーメッド・アブダルマリク(b)、

エド・シグペン(ds)。

《女性ジャズ(ウー)マン Blog紹介》

①『A Girl And Her Guitar』(59)    ②『The Gellers』(55)

№1 《メアリー・オズボーン(g)》             №2 《ロレイン・ゲラー(p)》

③『Mighty Lights』(82)

№3 《ジェーン・アイラ・ブルーム(ss)》

 

堂々と太い音・流れるように波を打つフレーズ。
叉、枯れた風合い・スタルジーな音が自然と身体を揺らす。

これが、ズート・シムズのテナーサウンド。

だが、このレコードのリーダは、女性ピアニストのユタ・ヒップ。
ヒップはイツ女性、活動中に米ブルーノート(BN)社のオーナがスカウト。

55年に渡米し、ライブ盤2枚に続き3枚目の当レコードを発表。

 

女性ピアニスト・ヒップがリーダだが、全く立たない。

テーマの演奏が無い、僅かなアドリブも存在不明レベル。
風クール派(?)だったが、BNでハードバップに転向。
だが、ハードバップにノリ切れない、脇役シムズの活躍だけが目立つ。

それどころか、ズートのノスタルジックな音をブチすのも彼女。
硬い文化の独出身者にハードバップは無理か。
BN契約を止め、西海岸ジャズに浸れば活躍出来たかも。
 

こんなありさまだから、このレコードを最期に彼女の息は途絶えた。

 

音譜 ノスタルジックに堂々と吹き上げるズート、そのとなるユタのピアノをお聴き下さい