№14 渡欧!安堵感でやる気ない?《ズート・シムズ(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
 ジャズサックス「ズート・シムズ」のレコード紹介です。ルンルン

 

前年『Down Home』、の力がこもった音

渡欧・パリ、安堵感で「る気」の無さか

ヴィブラートの嫌らしさ&れた感が

⑭『ズート・シムズ・イン・パリ』(61)
《Zoot Sims In Paris》

ズート・シムズ(ts)、ヘンリ・ルノー(p)、

ボブ・ホワイトロック(b)、ジーン・ルイス・ヴィアール(ds)。

 

《Zoot Sims Blog紹介》

⑫『Soprano Sax』(76)№12 力む?まるでクラリネト

⑬『The Swinger』(79)№13 ノスタルジーは何処へ

 

変わらぬ良さ、ズートに「盤は無い」。

と、言われるが。

特に好きでもない私には「駄盤」は何枚も。
共通してるのは「ノスタルジックに酔う」ズート。

当⑭でも一聴してズートそのもの。
少しだけの特徴は、「のこもった」感が無い。

 

優しく・太く・ウオームな音は、いつもどおり。

だが、腹に力が入って無い、芯の無い太い音。
むしろ「れた」感のズームといえる。


『ZOOT』『Down Home』は「力&し」の強い、優しく・太い音。
これに虜になると当⑭はつまらない。
NYを離れ渡欧すると、堵感からこんな演奏になる

「Zoot's Blues」。

「バシャ・バシャ」ブラシが耳に突く。
現地ドラマーだろうか。

1・3拍目を外したアクセントが鮮烈。

 

全体のイング感を強くアピールしてくる。
ピアノが控目だからズートがより濃く・際立つ。

ただ、ビブラートが目立つ。

らしい香りがプンプンだ。

前年録音の『Down Home』。

力強い・優しさと比べると。
渡欧による安堵感・くつろぎ感が「る気」の無さに聴こえる。


音譜 現地ドラマーの「シャカ・シャカ」、渡欧・安堵感のズートをお聴き下さい