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池袋のジャズピアノレッスン

ジャズの初心者向けのお役立ち情報について書いております。
記事では、主にジャズピアノの練習方法、簡単なジャズ理論、ジャズの歴史についてご紹介しております。

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。

先日出版になりました電子書籍「アドリブ・アイディア帳vol.1」ですが、発売と同時にたくさんのお申し込みをいただいております。

感謝です。

ただ、たくさんのお申し込みの結果、書籍の発送ミスが生じてしまいました。

手配ミスになってしまった方には、心からお詫び申し上げます。

お申し込みをいただいた順に、順次発送させていただきますので、いましばらくお待ちください。

さて、今回はジャズピアノの学び方に必要な「木と森」の考え方についてご紹介したいと思います。

ことわざの中に、「木を見て、森を見ていない」というのがあります。

これは、目先のものにとらわれすぎていて、全体が見えていないという状態を表しています。

つまり、目先の木ばかりを見ていると、誤った方向に進んでしまう危険性を指摘しています。

なので、ジャズピアノの初心者の方が、正しい方向に進んでいけるようお手伝いをするのが、指導者の役割になります。

なので、指導者は全体の森が見えている必要があります。

例えば、先日のジャズピアノ学び方のダイジェスト動画でもご紹介したように、ジャズピアノの学び方には順番があります。

誰でも簡単にアドリブができるモーダルアプローチから始まり、コーダル(調性)を経て、さらに高度なモーダルアプローチに進み、さらにポリモーダルアプローチ、新しい調性の創造、フリージャズなど、ジャズピアノの学び方には、長い道のりがあります。

この長い道のりを踏破してきたので、指導者は、生徒さんが今どの場所にいて、次にどの道をたどればよいのか?が分かります。

ちなみに、ざっくりこうしたジャズピアノの学び方の順番をご紹介したのが、トルネード出版より発売になっている書籍「ポリモーダル・アプローチとは?」になります。

さて、指導者が、ざっくり森全体を見れるようになった次のステップは、今度は「木」を生徒さんと一緒に見ていくという過程になります。

森に生えている木は、1つ1つ様相も違い、個性があります。

生徒さんも同様で、誰もが同じやり方が通用するわけではありません。

なので、1つ1つの木に合わせた進み方が必要になります。

とは言っても、森の中の木々の間を進むにも、登山やエクスカージョンでは、共通して使える方法があります。

たとえば、「3点法則」というのがあります。

複雑な木々や岩場を進む時に、両手と両足の4点から、最低3点で体を支えるというやりかたです。

これは実際に登山でも使われている方法で、どのような状況でも最低3点で体を支えれば、滑り落ちたり、転んだりするのを防ぐことができます。

ジャズのアドリブの学び方にも、3点法則と同じような「共通の型」というのがあります。

これをご紹介しているのが、今回出版になりました「アドリブ・アイディア帳vol.1」になります。

ポイントは、先生は森を見ることができますが、アドリブ初心者の方は、まだ森を見ることができません。

なので、指導者は森を見れるのと同時に、木を生徒さんたちと一緒に見ていける力が必要になります。

電子書籍「アドリブ・アイディア帳vol.1」出版のお知らせ

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。

トルネード出版より、電子書籍「アドリブ・アイディア帳vol.1」が出版になりました。

音階を自由に弾いていいですよ~と言われても、実際に何をどのように弾いたらいいのか?

アドリブが毎回同じようなフレーズばかりになってしまい、マンネリから抜け出したい・・・

何とか色々フレーズを考えてはみるものの、一向にカッコよく聞こえない・・・

そのような悩みをされている方に、「型」を用いたアドリブトレーニングにより、一歩一歩上達が実感できる内容をご紹介しているのが「アドリブ・アイディア帳vol.1」になります。

トルネード出版から発売されているこれまでの書籍は、ピアノの先生向けの指導法メソッドに比重がおかれていましたが、今回の電子書籍は、完全にジャズピアノ学習者向けになっています。

なので、指導法のコンセプトではなく、具体的な学習方法をご紹介しております。

さて、アドリブ・アイディア帳vol.1ですが、アドリブフレーズを即興で作る際に必要になってくる「型」を、順番にご紹介しております。

基本となる「型」を学び、型にそって、自分なりのフレーズを作っていきます。

レッスン課題は、順を追うごとに、新しい発展形の型が学べるようになっています。

こうした明確な「型」を学び、応用課題で、さらに自分なりのフレーズを何通り、何十通りと作りながら、アドリブトレーニングが行えるようになっています。

つまり、「型」を順番に学び、自分なりのフレーズに応用することで、効果的にカッコいいアドリブ表現ができるようになります。

ところで、この「型」ですが、理想を言えば、「型」そのものも自分自身で作れるようになることが大切です。

ですが、そこまでの時間をかけられない・・・、また、取り急ぎ、まずは「型」だけでも学びたい・・・という方のために本書をご用意させていただきました。

本書では、全編がモーダルアプローチ(モードジャズ入門)、後半がコーダルアプローチ(長調、短調)で構成されています。

理由は、コーダルアプローチを学ぶ前に、モーダルアプローチを学ぶ方が、何より即興演奏を楽しめ、上達が早いことが、これまでの指導の中で検証され、日本各地のピアノの先生たちのレッスンで実証されています。

さて、コーダルアプローチの学び方にも順番があり、きちんとした順番に沿って学ぶことで、コードや調性に対する混乱を避けることができます。

本書では、正しい音階やコードの学び方についてもご紹介しております。

本書でカバーする内容は、通常のジャズピアノで学ばれている「ツーファイブ」に入る前の導入部分になります。

なので、ジャズピアノ初心者の方はもちろん、普段のアドリブフレーズをもっと豊かにしたい方、また即興演奏を具体的にどのような順番で学ぶのかを知りたい方、さらに作曲の際のメロディーの作り方を知りたい方にも効果的です。

また、YouTubeの動画をご覧になった方で、断片的な情報を、一通りまとめて理解したい・・・という方にもオススメです。

もちろん、生徒さんたちで、もう一度アドリブのトレーニングを自宅で行ってみたい・・・という方にもご活用いただけます。

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<書籍の目次>

・モーダルアプローチ編

レッスン1~アドリブの基礎中の基礎!全音符だけでフレーズを作ってみよう!

レッスン2~いよいよアドリブの航海に出航!まずはメリスマから!

レッスン3~カッコいいアドリブフレーズの秘訣!ピックアップに挑戦!

レッスン4~いよいよジャズらしい表現に挑戦!8分音符の3連のフレーズ作りをしてみよう!

レッスン5~まだまだジャズっぽい表現はある!フレーズの頭に、休符を入れたフレーズ作りに挑戦しよう!

レッスン6~少しの冒険でカッコよく!隣接と跳躍を組み合わせたフレーズ作りに挑戦しよう!

レッスン7~ジャズのアドリブ表現の王道!シンコペーションを取り入れてみよう!

レッスン8~アドリブが一瞬にしてモノホンっぽくなる!簡単なアウトサイドに挑戦してみよう!

レッスン9~同じことの繰り返しも効果的!シークエンスを活用しよう!

レッスン10~迷ったときはコレ!シンメトリックフレーズに挑戦してみよう!

レッスン11~四角い頭を柔軟に!小節線をわざとずらしたアドリブフレーズを作ってみよう!

レッスン12~頭の切り替えとリズムの切り替えはスムーズに!シャッフルとストレートのリズムの切り替えに挑戦してみよう!

レッスン13~さらに負荷をかけてカッコいいフレーズを弾いてみよう!16分音符のアドリブフレーズを入れてみよう!

レッスン14~繊細な味の違いの分かる通を目指そう!ドリアンスケールから派生する3つのペンタトニックスケール

レッスン15~究極の負荷の中で活路を開け!ペンタトニックスケールのアドリブ技法

レッスン16~カッコいいアウトサイドの秘訣はコレ!ペンタトニックのアウトサイド

・コーダルアプローチ編

レッスン17~ちょっと高度な学びに挑戦!コードの仕組みを理解しよう!

レッスン18~ここが重要!忘れてはいけない大事なコードと音階の話

レッスン19~難しい専門用語は簡単な言葉に置き換えよう!ダイアトニックとは?

レッスン20~コードに対して「??」という響きの音を探してみよう!アボイドノートの扱い方

レッスン21~コードをもっとお洒落に!四和音の導入

レッスン22~カッコいいジャズのアドリブができる!ブルーススケールの導入

レッスン23~世界を広げよう!Cメジャー以外のキーでもアドリブに挑戦してみよう!

レッスン24~初級編のラスボス!音程(インターバル)をマスターしよ
う!

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書籍は、全24レッスン分(55ページ)になります。

また、付属で練習用の音源もご用意いたしました。

アドリブ練習を音源に合わせることで、さらに楽しく、効果的に上達することができます。

・電子書籍「アドリブ・アイディア帳vol.1」

価格 3000円

*電子書籍、練習音源はURLでのご案内になります。

ダウンロードして、ご利用ください。

お申し込みはトルネード出版のホームページで承っております。

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。

今年から新しく開催される作曲フェスティバルの動画編集でバタバタしております。

作曲フェスティバルは、日本各地のピアノの先生や、その生徒さんたちが作曲したオリジナル作品を、ベースのコバケン先生と僕がアレンジしていく過程と、アレンジされた作品を映像でお届けする企画です。

アレンジを、ざっくりたとえると、コーディネートになります。

例えば、生まれたお子さんは、生み出されたオリジナル作品。

ですが、年齢とともに、親御さんはお子さんに様々な服をコーディネートします。

このコーディネートがアレンジになります。

分かりやすい例が、東京メトロの石原さとみさんです。

毎回、映像がことなるごとに、石原さとみさんの衣装やメイクも変わります。

衣装やメイクを変えることで、石原さとみさんの魅力を引き出しています。

アレンジの肝は、オリジナル曲の魅力を引き出すことです。

つまり、何万通りとあるアレンジ手法によって、オリジナル曲はどんどん変化するのです。

これが、アレンジの楽しさになります。

そして、このアレンジの楽しさをお伝えするのが、作曲フェスティバルになります。

アレンジ作業だけであれば、ある程度の時間で完成できるのですが、その過程を動画にして、編集するのは、思ったよりしんどいです。笑

ま~、楽しいので、のんびりコツコツ作業を進めていきたいと思います。

さて、ジャズのアドリブで大事なのは、テクニックではなく、「自分らしさ」になります。

ビルエバンスもハービーハンコックも、オスカーピーターソンも、その当時、彼らでしかできない演奏をしていました。

つまり、彼らが注目されたのは、その当時誰も表現したことのない「自分らしさ」が評価されたからです。

これは簡単なことで、もし仮に、その当時ビルエバンスのような演奏をする人が何十人といたら、ビルエバンスは何十人の中の1人になってしまいます。

ほかに何十人もいるので、別にビルエバンスでなくてもいいよね~となってしまうのです。

同じような牛丼屋チェーンが並んでいる中で、こだわりのラーメン屋さんがあれば、ラーメン屋さんに行列ができるのと同じです。

さて、この「自分らしさ」とは、「他に誰も思いつかなかったこと」や、「誰もやっていないこと」というのが鍵になってきます。

「他に誰も思いつかなかったこと」や「誰もやっていないこと」に必要なのは、ズバリ「創造力」になります。

「ひらめき」や「アイディア」とは、創造力の産物です。

では、この創造力はどのように鍛えればよいのでしょうか?

これまでの様々な実験と検証の中で、僕が確信している方法は3つありますが、今回はその中の1つについてご紹介してみたいと思います。

クラシック音楽とポピュラー音楽の社会的役割、目的の違いについて

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。

今回は、世の中にあるクラシック音楽と、ジャズを含めたポピュラー音楽の社会的な役割、目的の違いについてご紹介してみたいと思います。

というのも、両者の社会的役割と目的の違いを理解し、正しい秩序で音楽を学んでいくと、そこに喜びと楽しさが生まれるからです。

つまり、ジャズを学んでも、クラシック音楽を学んでも、「どっちも楽しい!」となるのです。

そこで、今回は手始めに出発点である両者の社会的役割と目的についてご紹介したと思います。

ポピュラー音楽の社気的役割と目的

日本レコード協会の統計によると、ポピュラー音楽は世の中に出回っている音楽の8割を占めています。

ジャズを初めとして、アニソン、ロック、最近流行のボカロ曲などは、すべてポピュラー音楽に分類されます。

では、ポピュラー音楽の最大の特徴は何でしょうか?

それは、「今を生きている音楽」です。

今を生きている音楽なので、次々と新曲が生まれ、新しいジャンルが生まれています。

じつは、ポピュラー音楽の社会的な役割とは、「新しい表現」、「新しい価値」を生み出すことにあります。

新しい表現や新しい価値とは何でしょうか?

具体的には、バンドの新曲であったり、アーティストが生み出す新しいジャンルになります。

では、バンドは何故新しい曲をリリースするのでしょうか?

答えは簡単です。

新曲を期待しているファンがいるからです。

新曲を待ち望んでいるファンがいるので、シングルやアルバムをリリースしたり、ライブを行っているのです。

なので、ポピュラー音楽の学びで一番大切なのは、新しい曲や新しい表現を生み出す力を養うことになります。

そのために、音階やコード、リズムスタイルを学び、それらを組み合わせて新しい表現を作っていくトレーニングが必要になります。

クラシック音楽の社会的な役割と目的

クラシック音楽の社会的な役割のひとつは、「伝統の継承」になります。

伝統の継承とは、過去の作曲家たちが人生をかけて生み出した作品を学ぶだけではなく、自分たちの後世に、伝統の価値を正確に伝える必要があります。

なので、過去の作品を読み解き、作者の意図をくみ取る技術が必要になります。

また、作品を読み解く力だけではなく、過去の作曲家が表現にいたるまでの過程を理解する必要があります。

つまり、作品を読んで、なぜこのようなメロディーの作り方をしているか?また、作品のハーモニーがその時代にとって何故斬新であったか?などの読み方が必要になります。

クラシック音楽の学びから享受できる最大のベネフィットは、過去の作品を読み解くことで、そこに隠されている新しい表現を生み出すためのヒントやアイディアを手に入れることができることです。

ポピュラー音楽とクラシック音楽との重要なかかわり

これまでの説明で、大きくポピュラー音楽とクラシック音楽の役割、目的の違いについてご紹介してきました。

では、両者はどのような関係性があるのでしょうか?

じつは、両者は実に深く関わりあっているのです。

では、具体的な例をご紹介したいと思います。

まだお読みでない方は、以下の記事をご覧ください。

クラシック音楽の先生の先生の先生・・・の先生って誰?

JSバッハ自身も、ポピュラー音楽を学び、学びの中で当時のクラシック音楽の学びをしていたことがお分かりいただけたと思います。

つまり、ポピュラー音楽の役割と目的である「新しい表現の創造」を突き詰めていくと、過去の作品、つまりクラシック音楽の学びが必要であることがお分かりいただけたかと思います。

つまり、JSバッハが行っていた学びを、現代でも継承することが本当の意味でのクラシック音楽の継承であることがご理解いただけると思います。

じつは、ポピュラー音楽で、何か新しい表現をしようと思えば、必ず過去の作品を紐解く必要性が生まれ、過去の作品から新しいヒントを得るためには「新しい価値を生み出す」というマインドが必要になるということになります。

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。

生徒さんから、「今レッスンで行っている内容が、ジャズピアノ全体の中で、どのような位置にあるのですか・・・?」という質問をいただきました。

そこで、今回はザックリと、ジャズピアノの学び方の順番についてご紹介していきたいと思います。

その前に、ジャズピアノの学びには、大きく3つのテーマがあることをご紹介したいと思います。

ジャズピアノの3つのテーマとは・・・

1.音階を自由に駆使したアドリブソロ

2.テンションも含めたコードワーク

3.ポリリズム、シンコペーションなどのリズム表現

になります。

さて、これら3つのテーマですが、学びの優先順位があります。

それは、「1.アドリブ」→「2.コードの学び」→「3.リズムトレーニング」の順番になります。

もちろん、レッスンでは、この順番でなければならないというわけではなく、必要に応じて、アドリブトレーニング中に、簡単なコードの学びをしたり、リズムトレーニングを行う場合もあります。

ですが、大枠としては、3つのテーマの学び方の順番に行っていきます。

この順番は、生徒さんたちが楽しみながら、自然にできることが増えていく過程を長年研究した結果明らかになったものです。

さて、では次に、具体的な学び方の順番をご紹介していきたいと思います。

これは大学でいうところのシラバス、レッスンでのカリキュラムになります。

1.誰でも今すぐにできる即興演奏

2.音階とダイアトニックコードの導入(メジャーとマイナーの平行調)

3.オーギュメント、ホールトーン、ディミニッシュ、ディミニッシュスケールの導入

4.4つのマイナースケールの導入とダイアトニックコード

5.テンションと度数の導入

6.メジャーコードに解決するⅡ-Ⅴの導入

7.マイナーコードに解決するⅡ-Ⅴの導入

8.ノンダイアトニックコードの導入

9.バップへのバーティカルアプローチ

10.アッパーストラクチャートライアド、分数コードの導入

11.モードジャズの導入

12.ドミナント置換、及びコルトレーンチェンジ

13.クリエイタブルノートスケールによる新しい調性の導入

14.リリカルアプローチ、リハーモニゼーションの導入

15.和声の導入

16.クラシック楽曲のアナリーゼ

17.ジャズに関わる他のジャンルの音楽の導入及びスタイルのトレーニング

18.新しいジャンルの創作及び、DAW、PA、ミキシング技術の導入

19.ミュージックビジネス、及び音楽を収入にするためのビジネススキル

20.指導法の指導の導入

21.音楽以外のジャンルの学び、及び音楽との関連性の理解

22.イングリッシュプレイの導入

23.ネイチャープレイの導入

以上が、大枠のカリキュラムになります。

以前に、ポピュラージャズ講座やアドバンスジャズ講座を受講された方は、テキストをご覧いただくと、大体このような流れになっていることをご理解いただけると思います。

ちなみに、カリキュラムの後半は、講座が開催されてから新しく改訂された内容になります。

さっと、カリキュラムをご覧になって、???というところがありましたら、これまでの学びの中で見落としているところになりますので、チェックしてみてくださいね。

さて、今回動画でご紹介する内容は、「6.メジャーコードに解決するⅡ-Ⅴの導入」になります。

自分らしい演奏って?

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。
有名なジャズピアニストにアート・テイタムという人がいます。
盲目なので、2人がピアノ連弾をしていることが分からなくて、2人分の演奏を1人でこなす独自のストライドピアノ奏法を生み出したアーティストとして、後にデュークエリントンなどに影響を与えたことで有名です。
ある日、アート・テイタムのところに、1人の若者がやってきて、アートの演奏を完全コピーしたところ、アートはこのように答えたそうです。
「確かに演奏は素晴らしい。でも君は、何故僕がそれをしようとしたかの意図は理解していないね。」
深いお話です。
さて、ジャズのアドリブでよくあるのが、いわゆる「教科書的なアドリブ」です。
誰もが演奏しても、チャーリーパーカーのようなアドリブに聞こえたり、マイルスっぽく聞こえてしまうアドリブです。
チャーリーパーカーを研究するのも、マイルスを研究するのも結構ですが、僕はレッスンであえて質問します。
「君は誰?」
「君はパーカーでも、マイルスでもなく、君自身じゃない?」
「だったら、君にしかできない表現って何?」
これが、アートテイタムが言うところの「何故僕がそれをしようとしたかの意図」になります。
つまり、アートが自分らしいアドリブをするという意図が、その若者が理解できていなかったということです。

他の人でもいい演奏なら、自分は必要ないということになります。
もちろん、最初の段階では、他の人の演奏のコピーも大切ですが、その先に「型を破り」自分らしさを追及していくことが、ジャズのアドリブでは重要になります。

また、型を学ばずに自分勝手な演奏をしてしまうと、今度は「独りよがり」になってしまいます。

そこで、今回は自分らしい演奏スタイルを追求する方法についてご紹介したいと思います。

「型」が重複してブレンドされたスタイル

多くの方は、自分が好きなジャズピアニストがいると思います。

なので、フレーズ集でアドリブをコピーしたり、耳コピでフレーズをとったりされていると思います。

また、好きなジャズピアニストも一人ではなく、複数いると思います。

そういった複数のジャズピアニストのフレーズを学んでいくと、「ブレンド化」という現象が起こります。

例えば、ビルエバンスが好きで、さらにオスカーピーターソンが好きな場合、その人の演奏は、両者がブレンドしたような演奏になります。

他にも、例えばデイジーガレスピーというトランペッターは、後期にラテン音楽に傾倒していきますが、ジャズとラテン音楽が融合された演奏をするようになります。

これもブレンド化です。

つまり、「型」と「型」が複数融合して、化学反応を起こすことで、また独自な新しい表現を生み出すことができます。

自分らしさが他人から評価されること

僕は、もともとブルースから大きな影響を受けてきました。

なので、ジャズピアノのフレーズもブルースからの影響が強いです。

でも、もし僕が自分でブルース的な表現をしていると思っていても、まわりで聴いている人たちが、そのように評価してもらっていない場合、ただの独りよがりになってしまいます。

つまり、自分らしさというのは、他の人たちからの評価があって、初めて気づくことができます。

幸いなことに、アメリカでは黒人歌手の方から、「ヨッシー、君は黄色い肌をしているけど、中身は真っ黒だね!」という評価をいただきました。

ミュージシャン仲間たちからも、僕自身がブルースの影響を受けている演奏が評価されることが多いです。

さて、こうした他の人たちからの評価を知るためには、何が必要でしょうか?

セッションの現場に行って、まわりの人たちの声に耳を傾けることです。

もちろん、ディスってくる人たちは無視するとして、誰かしら何らかの評価をしてくれる機会は、必ずきます。

その評価を大切にするのです。

大切にして、さらにその部分を磨いていくのです。

演奏技術の上下関係ではなく、自分らしさが出せたかどうか?

ジャズの世界は、演奏技術の上下では評価されません。

たとえば、セロニアス・モンク。

発想に指が追いついていませんね。

高い演奏技術で演奏しているでしょうか?

でも、今でも根強いファンがいます。

なぜなら、モンクの演奏は、誰もが聞いてモンクと分かるくらい強烈な個性があるからです。

ウェスモンゴメリーも、アドリブを聞けばウェスと分かります。

パットメセニーも、ミシェルカミーロも強烈な個性をもっています。

そういった個性、自分らしさに対してファンがついているのです。

演奏の世界は、技術の上下よりも、ファンがいることの方が、数倍大切です。

なぜなら、ライブを行っても、ファンが来てくれなかったら意味がないからです。

ファンは、その人らしい、その人でなければできない演奏を楽しみにしているのです。

他の人でもいいような演奏なら、わざわざライブ会場まで足を運んでくれるわけがありません。

これが、「自分らしい演奏」を追及する、もっとも大切な理由になります。

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。

今回は少し復習になりますが、ノンダイアトニックコードに対するアドリブの解釈についてご紹介していきたいと思います。

題材は、「on green dolphin street」です。

ポイントは、この曲のAセクションのコード進行です。

Ebmaj7 - Ebm7 - F7/Eb - E/Eb - Ebmaj7

という風に、Ebのペダルが続く中で、分子のコードが半音ずつ下降しています。

ちなみに、この曲のキーは「Ebメジャー」になり、ダイアトニックコードは以下の通りになります。

Ebmaji7, Fm7, Gm7, Abmaj7, Bb7, Cm7, Dm7(b5)

なので、Aセクションに出てくる、Ebm7、F、Eのコードは、ダイアトニック上にない、「ノンダイアトニックコード」になります。

さて、ノンダイアトニックコードには、メジャー系、マイナー系、ドミナント系、ディミニッシュ系などがあります。

例えば、この曲の場合、「Ebm7」はマイナー系、「F」はドミナント系、「E」はメジャー系になります。

さて、こうしたノンダイアトニックコードには、まず当てはめるべき音階というセオリーがあります。

それが・・・

マイナー系には、ドリアンスケール

メジャー系には、リディアンスケール

ドミナント系には、リディアンb7スケール

になります。

なので、Ebm7には、Ebドリアンスケール

F7には、Fリディアンb7スケール

Eには、Eリディアンスケール

ということになります。

もちろん、他の音階も当てはめることができますが、まずは押えるべき基本の解釈になります。

ちなみに、「on green dolphin street」のAセクションは、イパネマの娘のBセクションと並び、きちんとしたアドリブ解釈ができているかどうかのバロメーターと言われています。

動画では、Cメジャーのキーでの解説になっています。

こんにちは。ジャズピアノ講師ヨッシー佐藤です。

先日のアンサンブルレッスンで、パーティーを行いました。

というのも生徒さん(ママ)に新しい赤ちゃんが生まれたからです。

ペスカトーレ、チリビーンズ、カレーなどの料理を作り、一緒に食べ、楽しいひと時を過ごしました。

さて、パーティーですが、これもレッスンの一環になります。

なぜなら、ご飯を一緒に食べることは、単に栄養をとるだけではなく、学べることや発展性が多くあるからです。

ちなみに、これまでの僕の経験では、ライブ終了後の打ち上げやお食事会で次のお仕事が決まることが多いという統計があります。

例えば、北京での演奏のお仕事が決まったのも、ライブ終了後の打ち上げの席がきっかけでした。

また、横浜で新しくミュージックスクールのオープンが決まったのも食事会がきっかけでした。

また、バンドのライブ出演も、ほとんどが打ち上げの席で決まります。

さて、お食事会ですが、当然参加者のマナーも大切になってきますが、もっと大切なことがあります。

それは・・・

主催するホストが、どれだけの「おもてなし」ができるかどうか?

です。

たとえば、料理の味が美味しいのは当然として、料理一品を作るにも、3,4人であれば楽ですが、一気に20人分を作るのは大変です。

なぜなら、料理人は別として、普段それだけの分量を作る機会がないからです。

また、パーティーでは料理一品では寂しいので、何品も作る必要があります。

さらに生徒さんたちが集まる時間を考えて、効率よく同時進行で料理を作っていく必要があります。

また、人数分の料理が足りないのではなく、少しあまるくらいの食材の計算が必要です。

なので、通常の音楽のレッスンをする以上に頭を使い、手も動かします。

さて、今回は幸いなことに、料理のお手伝いをすると自分のためになることに気づいた数名の生徒さんたちが自主的にお手伝いをしてくれました。

これまで「おもてなし」をされてきた生徒さんたちが、今度は自分が「おもてなし」をする側になったのです。

じつは、演奏の現場でも、この「おもてなし力」は、非常に大切です。

仕事をきっちりこなすだけではなく、それ以上に「おもてなし」が大切になります。

おもてなし力は、音楽のお仕事に限らず、どんなお仕事をする上でも大切になってきます。

なぜなら、おもてなしができなければ、営業成績も上がらず、お客さんに来てもらえなくなるからです。

世の中で成功している多くの人たちは、おもてなし力が並大抵ではありません。

ところで、「おもてなし」は、自分の心にゆとりがなければ生まれません。
また、時間にゆとりがなければ生まれません。

では世の中で成功している人たちは、成功したから心にゆとりや時間が生まれたのでしょうか?

そうではありません。

成功する前から、心にゆとりを持ち、時間を作り出そうとしていたから成功したのです。

つまり、成功に必要な「心の豊かさ」を磨き、「おもてなし」をするために貴重な時間を割いてきたのです。

なので、感謝するファンが増え、結果的に成功したのです。

つまり、成功という「結果」は、後から勝手についてきたものなのです。

さて、おもてなし力を普段から意識したり、自分自身を磨いていると、じつに多くのことに気づくようになります。

例えば同じライブ演奏を見ても、おもてなし力のあるミュージシャンと、そうではないミュージシャンのパフォーマンス力の違いに気づきます。

また、普段何気なく入るレストランや居酒屋でも、その店員さんたちのおもてなし力をはかることができるようになります。

さらに、おもてなし力の高いお店から、ヒントを学ぶこともできます。

ちなみに、演奏技術の上達にも、おもてなし力が大切になってきます。

特にアンサンブルには不可欠です。

セッションで、自分に安心感を与え、楽しませてくれる「おもてなし力の高いミュージシャン」と、演奏技術はあっても、全然面白くないミュージシャンとなら、どちらと一緒に演奏したいですか?ということです。

「あなたとなら是非一緒に演奏させてください!」と言われるのと、「面白くないから、もう一緒に遊びたくない・・・」と無言で言われるのとでは、どちらが幸せですか?

というわけで、今回の動画は、出産記念パーティーでのミニライブの様子です。

句読点のないアドリブを、句読点のあるアドリブにするための、簡単な方法

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。

「レッスンを受けてから、今までモヤモヤしていたことが、スッキリしました!」という嬉しい感想を、最近ご入会された生徒さんからいただきました。

頭の中でモヤモヤしていることって、じつは整理整頓することで、スッキリすることができます。

モヤモヤ感は、じつはジャズピアノを学ぶ順番がバラバラだったり、情報のバランスが偏っていたり、目的と手段が逆だったりすることで生まれます。

なので、レッスンでは、生徒さんたち1人1人がどこで混乱しているのかをカウンセリングさせていただきながら、少しずつ整理をしていきます。

なので、レッスンが終わりになる頃には、みなさんの目の輝きが変わっていきます。

みなさん、キラキラした目で、スッキリした表情になるんですね。

それを見るときが、僕は一番の幸せを感じます。

さて、今回は「句読点のないアドリブ」についてのご紹介になります。

先日レッスンにいらしゃったアドリブ初心者の方もそうでしたが、ピアノを経験されている方の多くが、句読点のないアドリブをしてしまいがちです。

句読点のないアドリブというのは、文にするとこのような感じになります。

「今日朝早くから起きてご飯を食べた後にピアノの練習をしようと思ったら楽譜がどこかにいってしまって見つけるのに時間がかかってしまいました。」

少し読みにくいですね。

では、句読点を多めに入れてみましょう。

「今日朝早くから起きて、ご飯を食べた後に、ピアノの練習をしようと思ったら、楽譜がどこかにいってしまって、見つけるのに時間がかかってしまいました。」

ずいぶん読みやすくなったと思います。

アドリブフレーズも同様に、休符がない音の羅列だけのアドリブは、聴いている人たちに「何を表現したいのか?」が伝わりにくくなります。

また、アドリブの楽しみのひとつに「音の会話」というのがありますが、こうした楽しみが半減してしまいます。

お友だち同士でランチをしているときに、ある人だけが一方的に話し続けたら、みんなが会話を楽しめませんね。

同じことが、音楽の世界にもあるのです。

音の会話とは、アドリブフレーズの合間に、他のミュージシャンたちが「合いの手」を入れることです。

例えば、選挙の街頭演説を見ても、上手な候補者は、演説の合間合間で、オーディエンスがレスポンスができるように、間をとります。

その間に、聴衆の人たちが、「そうだ!そうだ!」みたいな声援を送ったり、拍手をして、一緒に街頭演説を盛り上げていますね。

句読点のないアドリブは、誰も立ち止まってくれない、忙しい朝の街頭演説をしている人気のない政治家の街頭演説のような寂しいものになってしまいます。

みんなが楽しめて、盛り上がるアドリブをする秘訣のひとつが、じつは、音の会話で、この会話をするために、アドリブに、句読点を入れる必要があるのです。

というわけで、今回は動画で句読点のないアドリブを、句読点のあるアドリブにするための、簡単な方法にについてのご紹介になります。

アドリブ練習をする上でも、コミュニケーション力が必要になります。

こんにちは。ジャズピアノ講師のヨッシー佐藤です。

感謝なことに生徒さんのご入会が続いています。

先日は、クラシックピアノの先生がお教室にご入会されました。

最近の子どもたちから、クラシックの曲ではなく、アニソンやゲームの音楽を弾きたい!と言われ、どうしたらいいかお悩みだったようです。

ご安心ください。

アニソンやゲームの音楽が弾きたい!という生徒さんも、そのうちにクラシックの曲が弾きたい!となる秘策をご紹介します。^^

生徒さんがそうなるためには、まずは先生ご自身が、しっかりとした指導力を身につける必要があります。

しっかりした指導力とは、クラシック音楽、ジャズ、ポピュラー音楽をバランスよく学び、客観的な音楽指導ができるようになること。

3,4年で生徒さんたちがレッスンをやめてしまうような薄っぺらい指導力ではなく、生徒さんたちが中学、高校に入ってもピアノのレッスンを続けたくなるような音楽の楽しみ方を提案できる実力を持つこと。

そして、先生ご自身が、譜読みだけではなく、即興演奏、作曲、アレンジ、アンサンブルといった総合的な音楽の経験値を積み重ねることです。

先生ご自身が譜読みの面白さを実体験して、その面白さを十分に生徒さんたちに伝えることができれば、生徒さんたちは譜読みが楽しくなります。

譜読みが楽しくなるので、難しいクラシックの楽曲の譜面も読みたくなります。

さらに、芸大和声もゲラゲラ笑いながら、楽しめるようになります。

しっかり指導力をつけていきましょう。

さて、今回の動画は、シンコペーションの練習の基本です。

シンコペーションの定義は、「意図的にアクセントの位置をずらすこと」です。

では、なぜシンコペーションが生まれたのでしょうか?

それは、リズムで遊ぶためです。

毎回一本調子の同じリズムパターンが永遠に続くと、みんな飽きてしまいます。

なので、アクセントの位置をわざとずらして、遊ぶのです。

ちなみに、シンコペーションを自由に使いこなせると、アドリブもカッコよくなります。

ちなみにミュージックプレイのアクティビティのひとつに「マネっこリズム」がありますが、マネっこリズムを実践するためには、先生ご自身がシンコペーションの基礎トレーニングが、当たり前にできていることが前提になります。

動画では分かりやすいように、ゆっくりのテンポで練習方法をご紹介していますが、当然テンポは2倍、3倍に速くしてもできるようにしておく必要があります。

こうしたやるべきことをしっかり継続していった先生が、当然面白いリズムで遊べるようになるので、生徒さんたちも長くレッスンを継続してくれることになります。