ジャズの音階(スケール)を覚え方、使い方、応用の仕方 | 池袋のジャズピアノレッスン

池袋のジャズピアノレッスン

ジャズの初心者向けのお役立ち情報について書いております。
記事では、主にジャズピアノの練習方法、簡単なジャズ理論、ジャズの歴史についてご紹介しております。

●ジャズの音階(スケール)を覚え方、使い方、応用の仕方

こんにちは。池袋のジャズピアノレッスン講師のヨッシー佐藤です。

今回は、ジャズの初心者にお勧めしたいアドリブの具体的な練習の仕方についてご紹介したいと思います。
前回の記事で、アドリブ、コード、リズムの中で、ジャズの初心者の方が簡単に今すぐに始められる方法をご紹介しました。
池袋のジャズピアノレッスンでも、実際にこの方法で、生徒さんたちが、ある程度ジャズのアドリブができるようになっています。
ただ、このやり方では、いつまでたっても、ただ音階をなぞるだけの即興演奏になってしまいます。
せっかく音階を覚えたのに、なぜかカッコよくならない・・・とか、何だか響きが変だな~と感じた瞬間はありませんか?
そこで、今回はジャズの初心者の方が、音階を弾くときに意識すべき大切な内容についてご紹介していきたいと思います。
以前の記事を、まだお読みではないという方は、この記事を読む前にぜひチェックしてみてください。

 

アドリブ?コード?リズム?ジャズ初心者にお勧めの第1歩

1.音階を覚えることと、音階を使いこなすことは全くの別物である!という認識をしましょう。


ジャズのテキストや参考書では、ジャズで使われる様々な音階(スケール)が紹介されています。
なので、ジャズを習いたての生徒さんは、一生懸命に様々な音階を覚えようとします。
ですが、いくら音階を覚えても、何かカッコよくないだよね~とか、ミュージシャンみたいにカッコいいフレーズにならなんだよね~と悩む時期がやってきます。
もちろん、音階を覚えることは大切ですが、ジャズのアドリブの上達には、スケールをたくさん覚えるよりも、1つの音階をしっかり使いこなせるようになることの方が効果的です。
1つの音階を、しっかり使いこなせるようになるということは、2つ目の音階も、3つ目の音階も使いこなし方が分かるようになります。
ですが、たった1つの音階を使いこなせなければ、いくら沢山の音階を覚えても、結局何も使えていない・・・ということになってしまいます。
では次に具体的に、音階を使いこなせるようになるための方法についてご紹介したいと思います。

記事本文2.ジャズの音階には、1音1音に意味があることを理解しましょう。

 

前回ご紹介した、白鍵の「レ~レ」という音階を思い出してみてください。
ちなみに、ジャズの世界では白鍵の「レ~レ」の音階を、「Dドリアンスケール」と言います。
さて、前回左手は低い「レ」の音を弾きましたが、じつは「レ」の音は、「Dm7」というコードの根音(ルート音)になります。
根音とは、コードの出発点となる「根っこの音」を意味します。
この根音から、白鍵上の音を「1っこ飛ばし」で重ねて出来るのが「コード」になります。
具体的には、「レ」、1っこ飛ばしの「ファ」、さらに1っこ飛ばしの「ラ」、さらに1っこ飛ばしの「ド」を重ねることで、「Dm7(Dマイナーセブン)」というコードが生まれます。
ジャズ理論的に説明すると、じつはDドリアンスケールというのは、「Dm7」というコードに使える音階になります。
され、ジャズの世界は、サウンドを、さらにお洒落にするためにコードに対して「テンション」という音を加えることができます。
ちなみに、テンションが加わったコードの音のことを「リッチサウンド」と言って、ジャズの世界では、このテンションの音の加え方でセンスが問われます。
料理に例えるなら、テンションはスパイスの役割を果たしています。
なので、必要以上にスパイスを加えすぎたり、スパイスの配合を間違えると、料理が失敗するわけです。
スパイスなだけに、分量がスッパイスる。なんてことにならないように注意が必要ですね。
さて、テンションも、コードと同じく、「1っこ飛ばし」で加えることができます。
Dm7の場合、一番高い「ド」の音に対し、さらに1っこ飛ばしの「ミ」、さらに1っこ飛ばしの「ソ」、さらに1っこ飛ばしの「シ」の音を加えることができます。
これらの「ミ」「ソ」「シ」の3つの音は「テンション」と呼ばれ、コードに自由に付け加えることができ、これらの音が加わることでジャズのハーモニーがお洒落になります。
ジャズがお洒落に聴こえる正体は、じつはこのテンションの音にあるのです。
さて、ここでDm7のコードの音「レ、ファ、ラ、ド」と、Dm7に付け加えることのテンションの音「ミ」「ソ」「シ」の音を、1オクターブに集約してみましょう。
不思議なことにお気づきだと思います。

3.コートの音+テンションの音=音階(スケール)になることを理解しましょう!


Dm7のコードの音「レ、ファ、ラ、ド」と、Dm7に付け加えることのテンションの音「ミ」「ソ」「シ」の音を、1オクターブに集約したのが以下の配列になります。
「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」
これを見てお気づきになりましたか?
そうです。先ほどから皆さんが使っている「Dドリアンスケール」になっていることにお気づきになったかと思います。
じつは、ジャズの音階のほとんどが、「コードの音+テンションの音=スケールの音」になっているのです。
なので、Dドリアンスケール上にある、「レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」のそれぞれの音が、コードに対して意味を持ってくるのです。
試しに左手で「Dm7」の音を弾きながら、右手でDドリアンスケール上の音を1個ずつゆっくり弾きながら、響きを聞いてみてください。
1個1個の音が、それぞれ違った響きをしていることにお気づきになると思います。
こうした音階上の1音1音の響きを確認しながら、1音1音がコードに対してどのような位置づけにあるのか?を確かめながら音階を演奏していくのも、音階をコントロールする上で非常に重要になってきます。
 

4.音階とコードは、相互に関係し合っていることを理解しましょう!


これまでの解説で、音階とコードは別々に存在している訳ではなく、相互に関連しあっていることをご理解いただけたかと思います。
こうした音階とコードのつながり、1音1音の役割の違い、響きの違いを意識しながら、たった1つの音階を掘り下げて考えていくことがジャズのアドリブをする上で非常に重要になってきます。
最初は、音階の位置を覚えるために自由に適当弾きをしますが、ある瞬間に、音階の1個1個の音が意味を持ってくるようになります。
こうした実体験が、音階をコントロールする上で大切になってきます。
とは言っても、こうした実体験をするためには、やはり数をこなす必要があります。
お勉強という意識で数をこなそうとすると、途中で嫌になってしまいます。
最初は「あそび感覚」とか、「軽い試し弾き」みたいな感覚で、色々試してみてくださいね。
 

今回の記事では、ジャズの音階(スケール)の覚え方、また使い方について簡単にご紹介しました。

音階も、ただ適当に弾くのではなく、1音1音の響きを聞きながら、1音1音がどのような意味をもっているのか?を考えながら弾くことが大切です。

今回ご紹介したコードに関しては、また後ほど詳しくご紹介したいと思います。
では、みなさんもジャズのアドリブが上達して、楽しい音楽の世界が広がりますように!

 

-------

 

トルネード出版からのお知らせ

 

・白鍵の「レ~レ」の音を使ったジャズのアドリブの仕方を解説したDVD「アドリブ講座DVD」が発売になりました。

ジャズピアノ初心者の方でも、簡単に、今すぐ即興演奏が楽しめるようになる秘訣をご紹介しております。

また、実際の演奏の映像を見ることで、具体的にどのような道のりでアドリブをしていけばよいのかが分かります。

これまで、色々なジャズのテキストを読んでも、ちっとも即興演奏が上達しない・・・と悩んでいる方にお勧めのDVDです。

 

「アドリブ講座DVD」は、トルネード出版のホームページよりお申し込みいただけます。