『Beutiful Love』 JAZZ お薦めの1曲 | 持病は全快!ギターを背負ったへっぽこライダーのブログ

持病は全快!ギターを背負ったへっぽこライダーのブログ

ジャズギターとバイクが好きな還暦おやじが、患っていた病気、ジャズ特集やいろんな音楽の事、初心者ライダーぶり等々、勝手気ままにおしゃべり致します♪どうか聞いてやってくださいまし。鬱が抜けて復職V(^O^)V☆☆☆皆様の応援のお陰です!ありがとうございますm(u u)m

≪JAZZ、今回のお薦めの1曲≫音譜

今回は、美しいラヴソング。今日のお届けはビックリマーク

『Beutiful Love』

今回ご紹介する曲は、「ビューティフル・ラヴ」。
作曲:ヴィクター・ヤング、ウェイン・キング、エグバート・ヴァン・アルステイン
作詞:ヘブン・ギレスピーによる1931年の作品です。
3人の音楽家が、寄ってたかって作曲した訳ではないようで、ほとんどが、ヴィクター・
ヤングの手によるのでは、との説が有力です。
ヴィクター・ヤングは、映画音楽等の作曲家としても大変活躍した音楽家の一人で
数多くのスタンダートを残しています。
他の2人も有名な音楽家だった様です。ウェイン・キングは、作曲だけでなく
自らのオーケストラでワルツの名演集など、いくつも作品をリリースしていた様
ですし、エグバート・ヴァン・アルステインもピアニスト・作曲家で、日本の歌手・
ディック・ミネさんが歌った「林檎の樹の下で」等も作曲しています。

ところで、この曲は、映画やミュージカルの為に作曲された訳ではありませんでした。
だた、1944年の映画「Sing A Jingle」で取り上げられポピュラーになりました。

内容は、タイトルからすると、「美しい愛」となるのですが、実際は、美しい恋人の
ことですね。
「美しい恋人、あなたは本当に不思議、私に何をしたの?あなたの歌で私の心は
揺れ動いている」と言う様なラヴソングです。

曲とメロディについて・・・
KeyはDm、ABAB'という流れの32小節の曲です。
Aは、Dmに解決するⅡm7♭5-Ⅴ7から始まり、Dmに解決した後、並行調である
Fに解決する(Fに対しての)Ⅱm7-Ⅴ7ーFの流れにより、一旦メジャー感を持たせて
います。
B、B'は、DmKeyの中で、ⅣmとⅡm7♭5-Ⅴ7によって出来ており、マイナー
色一色です。
全体に、即興演奏をする上で難解な部分は、まったくありませんが、メロディーが
美しい曲なので、いかにそれを台無しにしない様にしながら、オリジナリティを
出すかが、課題となるのではないでしょうか。


さて、では歌詞を早速訳してみようと思います。
この曲の歌詞は、言葉もそんなに多く無く、比較的分かりやすい内容です。

「美しい恋人よ。
 あなたは、全く神秘的な人だ。
 美しい恋人よ。
 あなたは、わたしに何をしたの。
 あなたがやって来るまで、私は満ち足りていた。
 それが、あなたの歌で、魂はうち震えている。

 美しい恋人よ。
 私は、あなたの楽園を彷徨っていた。
 愛を探して。私の夢を叶える為に。
 天国に辿り着けるかどうかは、あなた次第だ。
 美しい恋人よ。
 私の夢は叶うのだろうか?」


と、おおよそこんな感じじゃないかと思います。
どれだけ美しい人なのでしょうか。逢ってみたいものです。

さぁ、こんな内容ですので、しっとりと演奏した物も多いのですが、
熱いマイナーの曲として、緊張感のある演奏も聴く事ができる作品です。

さて、今回のミュージシャンは、どんなラヴソングを歌ってくれるでしょう。


ジャズの面白いところキラキラ
  同じ曲でもミュージシャンが変わると全然違う演奏になる為、
  聴き比べる楽しみがありますグッド!


今回は、マイナーで美しく、また熱い演奏も楽しめる作品です。


1.ケイコ・リー (静止画)
  ケイコ・リーは、元々は、ピアニストとしてプロ活動を開始しますが、
  ヴォーカリストに転向し、95年にアルバムデビュー後、毎年精力的に
  アルバム制作とLive活動を行っている、日本のヴォーカリストです。
  今回の演奏では、名トランペット・フリューゲルホルン奏者のアート・
  ファーマーとのデュエットで、無伴奏での歌とフリューゲルホルンの絡み
  が最高です!!


2.ビル・エヴァンス・トリオ (Live映像)
  ジャズ・ピアニストとして、ハーモニーの面でマイルス・ディヴィスを触発し、
  それまでとは違う、インタープレイという手法で、新しいピアノ・トリオの
  スタイルを築き、多くのミュージシャンに影響を与えた、ビル・エヴァンス
  の演奏です。数多くの作品で名演を残していますが、この曲も彼のピアノに
  ぴったりの曲です。
  ドラムとのフォー・ヴァースのやり取り等、美しく、スリリングな演奏です。


3.ミシェル・ペトルチアーニ&ジム・ホール(Live映像)
  フランスが誇る、ジャズ・ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニとジャズ・
  ギター界の大御所、ジム・ホールとのデュオです。
  ミシェル・ペトルチアーニは、生まれつき骨形成不全症という障害を背負い、
  その為、身長も1メートル程にしか成長できませんでした。
  しかし、障害をものともせず、ピアノの道に進み、チャールス・ロイドのバンド
  を経た後、エヴァンス派の名ピアニストとして活躍しました。
  今回の映像は、ジム・ホールの他にもう一人、名サックス奏者ウェイン・ショーター
  を交えたコンサートの物でCD・DVD化されています。
  その後、ミシェルは、36歳を目前に、ツアー中、急性肺炎を起こし、短い生涯を
  閉じました。
  いくら、若いうちから、寿命は20歳くらいまでと言われていたにせよ、あまりにも
  早い死は、残念でなりません。
  ここでは、ペトルチアーニがリスペクトしていたギタリスト、ジム・ホールとの
  デュオを通して、音での会話を、とても気持ち良さそうに楽しんでいる様子が
  見て取れます。


4.ジョー・パス (Live映像)
  これまでもご紹介した、ジャズ・ギターの名手ジョー・パスです。
  以前も書きましたが、ジョー・パスは、ギター1本、ソロ・ギターだけでアルバムを
  制作した「ヴァーチュオーゾ」シリーズは、名盤として名高く、コンサートも行って
  います。今回は、そのソロ・ギターによる演奏です。
  冒頭、トークで客席を笑わせた後、美しい演奏に入ります。


5.ジョン・アバークロンビー&ジョン・ベイジル(Live映像)
  最後は、コンテンポラリー派のギタリスト2人によるデュオです。
  ジョン・アバークロンビーはジョニー・ハモンド・スミスのバンドでデビュー後、
  ECMレーベルより自己のアルバムをリリースしました。
  ジム・ホール派のギタリストとして名前が挙がりますが、当時の演奏は、先進的な
  曲作りとアプローチをし、サウンド面でも音を歪ませたり、エレキ・マンドリンを
  使ったり、斬新なプレイを聴かせてくれました。
  スタンダードナンバーも結構演奏しており、美しくてスリリングなプレイを聴かせて
  くれます。
  ジョン・ベイジルも独特のプレイスタイルをもったコンテンポラリーギタリスト
  ですが、ペギー・リーやローズマリー・クルーニー等のヴォーカリストのバックを
  務めた事もあります。
  ジョン・アバークロンビーを始め、トム・ハレル、レッド・ミッチェル、ジョージ・
  ムラーツ等とも共演したギタリストで、自己のアルバムもリリースしています。


音源を使わせて頂いた皆様ありがとうございますビックリマーク

さて、今日の曲はいかがでしたでしょうか。
今回のラインナップは、ギターが多くなってしまいました。
確かに、ギタリストが好みそうな作品だと思います。

※他の楽曲を探すなら・・・下↓へ♪

≪「THE STANDARD JAZZ全集」(編集中)≫

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村
にほんブログ村 バイクブログ 初心者ライダーへ
にほんブログ村