その、きみの、赤い、潤った唇に
齧り付いたまま死ねたらな、と思う
最期の最後まできみと一滴の空気さえも共有したい
この唇づけが永遠なら、と思う
もっと深くまで絡んだら、
きみの言えなかった言葉の尾まで引っ張り出せるかな
その、きみの、美しい、緩い唇に
そっと体温を重ねる
何よりもの贅沢だと思う
二人はその時だけ頭から爪の隅までお互いの身体を共有してる
唇の間から自分の想いが全部流れてきみの血液に混ざれば
少しだきみになれるのかな、と思う
きみの唇から溢れ出るすべてを飲み込む
永遠なら、と思う
最期の最後まできみと一滴の空気さえも共有したい