「幸福な食卓」を読みました。
この本は、
主人公の佐和子と、
完璧なのに真剣に生きようとしない兄と、
父を辞めてしまった父と、
父の自殺未遂が原因で家を
出て行ってしまった母、
それと佐和子の恋人の大浦くんが
おりなす日常の物語。
日常にありそうなことばかりなのですが、
登場人物が、ちょっとだけ非日常。
でも、人間なら誰もが持ってそうな問題を
抱えて、日常を過ごしている家族のお話。
私は、とても読みやすかったです。
重いことも、たくさん出てくるのですが、
それのせいで読む気をなくしてしまったり、って
言うことは全然なかったです。
佐和子と兄のやりとりも、面白かったですし。
それに、兄の恋人のヨシコさんが
4話目で佐和子に言った言葉には、
じん、ときて涙がほろりでした。
家族、ってやっぱり大事にしなきゃな、なんて
そんなことを思わせてくれました。
それに、父が遺書に書いた言葉にも、
考えさせられました。
長生きの秘訣は、真剣に生きないことだ。
っていうのです。
それを一人だけ読んでしまった兄の行動も、
わかるし、可哀想だと思いました。
というか、私もよく思うんですよね。
真剣に生きすぎたら、きっとダメになってしまう、
みたいなことを。
だけど、それを理由に自分を甘やかしちゃいけないし。
そこのバランスが難しいですよね。
最後の展開にはびっくりでした。
なんで?!って思いました。
じっくり読むと、すごくいい話です。
家族に、「ありがとう」って言いたくなります。