纐纈雅代トリオ 身体を前のめりにさせるような疾走感と魂の叫びが聴こえるアルトが最高! | 中野jazz-sweetrainの週末マスターのブログ

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纐纈さんのアルトを聴くと、人間の心の奥深くに眠る情念のようなものが噴出してくるのを感じる。

纐纈さんのアルトは、低音は息の音が同時に聴こえてきそうな、深く、乾いた音、中音部は倍音をいっぱい含んだ分厚い響き、高音部になっても音が痩せることなく豊かで鋭い。

 

 

身体を大きく後ろに反らしながら、フラジオを交えなた急速フレーズを炸裂させるところがとっても魅力的で、心に刺さる。

 

 

そして、この日の纐纈雅代トリオは、ベースの須川崇志、ドラムの竹村一哲という、日本ジャズ界を代表する新鋭が生み出す、疾走感に溢れたビートがまた魅力的だ。

 

この夜のライヴ、8時半くらいに店に着くと、静かにBlue in Greenが演奏されていた。纐纈さんの深い低音が胸に沁みる。

次は、曲名は失念したがラテンビートの楽しい曲。

纐纈さんは、こういったラテンビートやブラジルの曲でのプレイも素敵だ。

 

さて、この辺から曲目を余り覚えていないのだが、僕の心に残ったのは、パーカーのDexterity、コルトレーンのGiant Stepsなど、超高速でスイングしグルーブしまくる曲だ。

竹村一哲のスピード感あふれるビート、須川崇志の太い音の重厚なベースに乗って、纐纈さんの重量級のアルトが疾走する。

それにしても、須川さんのベースソロでのテクニックは凄い!

超速弾きで、魅力的なフレーズを連発。

 

 

竹村一哲が、時に鋭い、時に優しい目つきで、須川さんと纐纈さんを見つめる姿が印象的だった。

 

 

最後は、In a Sentimental Mood!

しっとりというよりも、まさに、Sheets of Sounds。

 

カタルシスに溢れた素晴らしいライヴだった!

 

途中、須川さんの昔からの友達のミシェルさんがピアノでシットイン。ヨーロッパの雰囲気溢れる流れるようなプレイを披露してくれた。

 

次は、コニッツやトリスターノをクールに熱く吹く纐纈さんを聴いてみたいな!

トリスターノ縛りとか!

 

 

2018年10月5日(金)

出演は、
纐纈 雅代(As) 須川 崇志(B) 竹村 一哲(Ds)