デ杯 | 晴耕雨邪図(せいこううJAZZ)

晴耕雨邪図(せいこううJAZZ)

早期セミリタイアを満喫すべく千葉県外房の某所に移住しJAZZレコードと自家焙煎珈琲に興じる日々

あえてB面ばかり再生していると新たな発見が芋づる式に現れるから面白い。
今回はそんなお話。。


このB面は全てピアノのWalter Davis Jr.の作曲。
そういや最終曲の「Davis Cup」って自身唯一のBlue Noteでのリーダー作のタイトルだったなと、確認の為に我が家のレコードルームへ直行。

ジャケ裏ひっくり返すと

先ずは前掲のマクリーンの4013(1959年5月2日録音)とベース、ドラム以外一緒のメンツでの1959年8月2日録音盤(丁度3か月後!)。
4013でのWalter Davisの演奏と作曲を大層気に入ったA.ライオンがリーダー作を発表させてあげたと憶測。
※後述するけど↑この憶測で凡そビンゴの様
アルバムタイトルも4013で大トリを務めた曲名を採用したのだが、何と本アルバムに未収録だった(;'∀')

いや、恐らく録音はして収録予定だったんだろうけど、何らかの理由で選外になったんだろうなぁ。アルバムタイトル曲が作品としては存在するのに収録されてないなんて不自然だしなぁ。
4013での出来を超えられなかったのか、はたまた、う~む。。
キングの世界初登場シリーズでも発表されてないし、もしや「Davis Cup」は録音されてなかったのかな?

Blue Noteではリーダー作もサイドメンもそれぞれ1枚(確か)、コンピ盤にも収録されて無いって事は録音されてなかった or ライオンに粗相して嫌われたのだと断定します(嘘だけどw)

・・・で、後日新たな発見あったので追記します。

※このアルバムは1972年発売の日本Pressがオリジナル盤。1957/7/30-8/1録音
我が所有盤は76年なので再発


BNの4013、4018の2枚のアルバムに参加していたDONALD BYRD、このアルバムのB1の「Byrd in Hand」は勿論Byrdの作曲。
これってBlue Noteの自身のアルバムタイトルになってるなとジャケ裏確認にレコードルームへ。

※1959/12録音、なのでJAZZ LABの方が2年ほど前の録音

あっ、WALTER DAVISここにもいたんだ(;'∀')
そればかりか4013とリズム隊すべて一緒!
で、アルバムタイトル曲が収録されてないのも一緒!!

Jazz Lab盤をDiscogsで調べるとUSプレスは存在しない、更に当時未発表だった事も加味するとレーベル間の著作権でのタイトル曲のオミットとも考えられないし、この曲はアルバム参加ミュージシャンとレコーディングに立ち会った人間しか知らないはず。
うーむ、理由が謎だ。。


ちなみに本アルバムでIRA GITLERがジャケ裏解説に記してるけど、やはりWALTER DAVISは4013での活躍で評価されたんだな。

・・これまでジャズレコ収集30数年、約7000枚のジャズレコードを所持しているけど、B面再生には新たな発見がある事に気づいて、今後はレコード左程買わずとも現有戦力でもジャズレコ鑑賞に飽きる事はないだろうな。。