プロモーショナルはエモーショナル! | 晴耕雨邪図(せいこううJAZZ)

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早期セミリタイアを満喫すべく千葉県外房の某所に移住しJAZZレコードと自家焙煎珈琲に興じる日々

米国のプロモ盤(見本盤)にはPromo Copy、Radio Station Copy、DJ Copy、Demonstration Copy等多くの表記がある。

全てが同じ用途なのか表記によって意味合いが違うのかはさておき、確信的なのは「Radio Station Copy」と「DJ Copy」はファーストスタンパー使用だという事。
スタンパーは消耗品なので都度複製されて、人気タイトルのアルバムなら重版繰り返す故マトリックス番号でA~採番しているのが凡そ。つまりAならファーストって事。

が、たとえファーストスタンパーでも郵便局員の如くスタンプペッタンを繰り返していると次第に摩耗して、「あぁもうアカンな」となってセカンドスタンパーに移行するってお話。
なのでスタンプペッタンやりすぎて擦り切れ寸前のファーストよりフレッシュなセカンドの方が音が良いのは物理的に考えて理解できるよね。
※まぁそれでも世の中には「ファーストスタンパーマンセー」のコレクターもいらっしゃるし、コレクト命の観点では素敵だとは思い否定はしないけど



ちなみにこのアルバムはステレオ盤も所持している。

で、MONOプロモのマト番(マトリックス番号)は両面1C、ステレオ盤は1A。
この作品に関してはどっちも手放せないんだよなぁ。。。

と、スタンパーやマト番のお話はまたにして、昔のレコード会社がミュージシャンのレコード作成して発売する前に、今で言うTVの番宣みたいにラジオ局で流してもらって周知させるという事が必須だった。

「どうスか今回こんなの売り出そうと思ってるんスけど、御社でヘビロテしてもらえませんかねぇ?」と両手をスリスリしながら(このくだりは僕の妄想w)ラジオ局にアルバム上納する。
(販売前のサンプルを10000社強あったラジオ局数に配布したと考えるとA~D位を使ってたのかな?まぁ弱小ラジオ局はスルーしたかもしれないので、そうするとA~B,Cでも事足りるのだが。この点に関しては浅学故、見識者の方、間違いあればご指摘くださいm(__)m)

まぁそんなこんなでRadio Station Copy表記のプロモ盤は確実に音が良いという憶測が成り立つ。
そしてラジオ局でそのアルバム流すのはDJ(ディスクジョッキーの方ね)、つまりヤツらの匙加減なので(これも僕の妄想)、DJ Copyも同様と憶測する。

さていよいよ本題、の前に(←長いなw)、BLUE NOTEのLiberty期は当然ステレオプレスが主流だったけど、お試しでMONOプレスやっちゃいました的な作品も20枚強(確か)存在する。

但し販売する為のプレスではなかった様で、手持ちの5枚は全てPROMO盤。
そして多分ステレオ録音をモノ化したのかな、そこまで音質に驚く事は無い。

ちなみにNYCがオリジナル盤の頃のプロモスタンプはコチラ


70年代のATLANTIC社でもMONO盤は幾つか持ってるけど、こちらは全て白プロモ。
プロモの理由はBLUE NOTE同様かと。




傍系レーベルのVORTEXのMONOも白プロモラベ

以上単なる自慢でした(笑)

さてさていよいよ本題だが、僕が所持する白プロモラベ(コレクター用語=wlp)で爆音が思いつく4枚の紹介。(って結局これが本題だったのかw)
※以前こちらで掲載したKelly at Midnightは割愛




この2枚はドラムがリーダーだけあってドラム、だけじゃなく全てが爆音!
音像も良いし分解能もグッド、我が家の来客の際はマストな2枚!!


これだけステレオ盤だけど、五臓六腑に響き渡るベース、パーカッシヴなピアノ、捲りたてるドラム、それをバックに暴れまくってるサックス、全てが暴力的なサウンド!


鉄道の音のレコード出してたARGO。当然良音レーベルなのは言わずもがなだけど、本作は来客時マストアイテムの真打盤!
何が凄いって、このアルバムのRoy Haynesのスネアのヴィヴィッドさ、エモい、エモ過ぎる!!!

P.S.

オリジナル盤コレクターなら眼にした事があると思うこのステッカー。
僕も何枚か所持していて気になっていたのでググってみるとWWRLってラジオ局の名前らしい。
つまりラジオ局の放出盤なのだが、わざわざレコード会社が「WWRL様江」的に貼ったとも思えないし、もしかしてWWRLって弱小ラジオ局でレコ配給されなかった故に自社で購入して貼ったのかな?
そうだったら今回長々書き連ねたRadio Station Copyの意ではないね(笑)