ファーストインプレッション | 晴耕雨邪図(せいこううJAZZ)

晴耕雨邪図(せいこううJAZZ)

早期セミリタイアを満喫すべく千葉県外房の某所に移住しJAZZレコードと自家焙煎珈琲に興じる日々

今から30年以上前、僕も当時JAZZ入門者の頃はご多分に漏れず「ジャズ名盤100選」などの紙面を参考に馬場や御茶ノ水、渋谷などでレコードハントに勤しんでいたのだが、スウィングジャーナル誌の「幻の名盤読本(だったかな?正確なタイトル失念)」を参考に購入したものの内容の良さが理解できなかったレコードを3枚記憶している。

その後コレクターとして成長しMONOの初期盤(セカンドあるのであえて初期盤記載)に買い替えて名盤の意味が分かったのは言うまでもないのだが、今回備忘録として残してみる事にする。
※買い替え前の盤はとっくに処分済みなので当該再発盤のラベはネットで拾った画像

先ずはこれ




次はこれ




最後にこれ




この3枚の再発盤(S.Clarkはセカンドなので再発っちゃ再発なので先で初期盤とした故)に共通して言えるのは音の悪さ。
音が奥まっていて更にザラつき(NMグレードなのに)、音像の甘さも相まって内容の良さが一つも伝わってこなかった。
W.KELLY盤は双方共モノラルで米盤なので、ここまでの音質の雲泥の差はオーディオシステムおよびモノラル、ステレオの違い以前の問題だな。

・・JAZZのハードバップ期(50年代~60年代初期辺り)のレコードの後年再発盤(80年代以降)でも「オーディオ的に」良い録音の盤もあるのは否定しない。
但し発売当時のマザー使用のスタンパーで作られたオリジナル盤は得も言われぬ音の凄みがあるのは事実(尤もペッタンペッタンやり過ぎてヘタった状態のスタンパでの成果物はこの限りではない。だからPROMO盤が最良という訳だが)。

このKELLYのVee Jay盤の白プロモ、表現力の凄さに腰を抜かす程!!

それと僕がハードバップ期は初期盤マンセーと考えるのは至極個人的な我が家のMONO盤再生の事情があるのだが、音溝が浅い国内再発盤等をメイン使用のFairchildのモノ針で再生するとNMでも針飛びする事ままあるので。

Orotfonの25DiやMONO-G等の新しめの針では上記の不具合は無いのだが、我が家の現行トータルシステムでは「音楽」ではなく「音」の域を越えられない無用の長物になってしまったので先月処分した。。