鳴子温泉 旅館 登良家 〔前編] | 鳴子温泉郷の宿・全投宿を目指すブログ

鳴子温泉郷の宿・全投宿を目指すブログ

自宅で父親を老々介護中、月1回のショートステイの時に鳴子温泉郷の宿に2泊しています。現在全宿数の半分を過ぎた所ですが益々鳴子の魅力に心奪われております、皆様も是非鳴子に泊まってその魅力を体験して頂きたいと思います。このブログがその一助になれば幸いです。

2023年7月投宿

 

これまで月1回、父の2泊3日のショートステイの時に1泊しかしておりませんでしたが7月は2泊致しました、初めてのトライでしたが父の帰宅時間までに無事戻ることが出来ました。父が行ってる施設は市の運営なので民間と違い帰宅時間が早いのが難点なんです。公務員さんはキッチリ午後5時までに仕事を終えるようです(笑)

 

という事で「旅館ゆさ」さんの次の日は「旅館 登良家」さんに初投宿です。

1Fでは「生蕎麦 登良家」というお蕎麦屋さんを営業されていて「鴨せいろ」が評判みたいです。到着し駐車場を尋ねようと旅館の玄関から入ったのですが呼んでも誰もおらず、仕方ないので蕎麦屋さんの方に入りお尋ねました、女将さんが出ていらっしゃって少し離れた駐車場まで案内して頂きました。駐車場の前下が線路になっており、たまたま陸羽東線が通過したのでシャッターを切りました。

 

決して「撮り鉄」ではありません(笑)

 

 

荷物を持って旅館の玄関から入り宿帳に記帳、そうしたら透明なビニールに入ったスリッパを2つ渡されました。この時私は凄く戸惑ってしまって「えっ??????どういう事」って感じかな。旅館でそういった経験が無いのと見た感じ使い捨てのショボ~いスリッパに思えたからでした、でも新品ですし履いてみると全然問題なく使えましたから心配は杞憂でしたが。その間に「あ~これはコロナ対策の一環なんだな」と理解し自分の中で解決致しました。あとから入ってきた奥さんにスリッパを渡したら、奥さんも怪訝そうに私を見たので「袋から出したばかりの新品だから」と言って納得させました(笑) やっぱり奥さんも変に思ったそうです。

 

女将さんに私達が泊まる3階の「見晴の間(みはらし)」まで案内して頂き、館内の説明を受けました。私達の他に長期滞在者がいるという事なのですが、大きい浴槽の温泉は私達が貸切で使えるとの事でした、本当に有難い限りですね。暫くしてアイスコーヒー・フルーツ・筍の煮物・ワラビのお浸し・お茶とコーヒーセット・お茶請けの饅頭等をお持ち頂きオモテナシ感が凄くて驚きました。布団も自分で敷いていいか尋ねたらすぐ女将さんが敷いてくれました、最近は温泉に入った後はすぐ横になるのが常でして、初めから敷いていてもらうとホント助かります。建物は古く時代を感じますが部屋は特に傷んでいる所は無かったです、景観については昔は見晴らしが良かったのではないかと推察します、現在は見晴らし皆無ですね(笑) エアコンは窓に取り付けるタイプで最近では珍しい気がしますが、何しろ室外機が硫黄のせいで3年で壊れるそうなのでこれは致し方ないですね、エアコンの前に置いてある扇風機がサーキュレーター代わりになってしっかり冷えてますから無問題です。登良家さん辺りは鳴子でも硫黄の匂いが強く、近くの鳴子ホテルでもテレビがよく壊れるって聞いたことがあります、硫黄恐るべし!

 

 

旅館側玄関前

 

玄関、上の方に風俗営業許可証(料理店)が貼ってあります、料理店って風俗営業の許可必要でしたっけ? 昔芸者さん入れるのに必要だったとかかな?

 

玄関内にあった古い立て看板、登良家の家が屋になってます。作った人が間違った?

 

10畳の「見晴の間」

 

反対側から

 

部屋の鍵とフロントで頂いた除菌ウェットティッシュ、1人に1個。

 

冷蔵庫の中、なんと無料です。お持ち帰りました(笑)

 

エアコンと扇風機、左側にシャープの空気清浄機

 

ドライヤー、除菌グッズ

 

湯籠にバスタオルとタオル、アメニティグッズや浴衣等々。妻が「これ何かな?」と開けた緑色の袋の中には生理用品が入っていたそうです。女将の心配りに妻もとても感心しておりました。残念なのは名入りタオルじゃ無かった事、私は登良家の名入りタオルが欲しかった!

 

ウエルカムドリンクやフルーツ等々、中々無いよね。

 

とどめはこれ、筍の煮物とワラビのお浸し。このワラビ今の時期は青森から取り寄せてるそうです、凄く美味しかったです。それと筍は私の大好物なので嬉しいですね。

 

共同トイレ、推察するに右は男性用として使ってるみたいね、ホントの水洗ではなく簡易水洗です、多分下水道が出来る前の作りなんでしょうね。

 

脱衣所

 

扇風機

 

白濁した硫黄泉、当然の如く源泉掛け流しです。入口に私の身長より長い湯かき棒があり、使ってみたら腰を曲げなくていいので凄く楽でした、手作りなんでしょうかね。ソコソコ大きい湯舟のある旅館は皆これ用意して欲しいわぁ。

 

これが私の身長より長い湯かき棒、縦の写真が横になってしまうので載せてなかったけど縦のまま載せる方法が解りましたので。

 

いい湯だな、ハハン!

 

濁り具合と黒い湯の華

 

窓から見上げると常宿だった鳴子ホテルのバイキング会場が見えます。

黒澤明の天国と地獄を思い出した(笑) てか、こっちの方がいいけどね。

 

お風呂前面の窓を開けると川向うの山が見えます

 

 

詳しくは聞かなかったのですが現在旅館部は1部屋のみの営業のようです、あとは長期滞在者を受け入れているみたいですね。なので旅館部に予約した客は大きい浴場を貸切で使えるようにしているという事みたいです。トイレは共同ですが泉質も好みの硫黄泉だし、やや熱めの湯でもって気持ち良く湯浴みが出来ました。登良家さんは蕎麦屋の方が有名だし、旅館部の方はあまり知られてない気がします。女将さんはとても朗らかで私達はこの旅館がとても気に入りました、鳴子制覇が終わったら絶対又来ますね。  

 

後編に続く

 

 

泉質・含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉

旧名・含芒硝食塩重曹-硫黄泉

泉温・88.0度 使用位置・67.8度

ph値・8.3

メタけい酸・204.1

知覚的試験・無色にして、濁り少々あり、硫化水素臭を放ち、微かに甘味を有し、弱アルカリ性             である。