ご訪問ありがとうございます。12/10(日)はTOEIC公開テストがありますね。あなたは受験しますか?私は受験しません。
TOEIC対策講座の先生やってるのに、TOEIC対策ブログ書いてるのに、TOEIC関連書籍まで出版してるのに。
何か、すごく、申し訳ありません。ら、来年は受験します。
「公式問題集」の愛称で知られる、TOEIC模試問題集のなかでもぶっちぎりのベストセラー・シリーズがあります。この秋はそのシリーズの Vol. 9 を使ってレッスンをさせてもらっていました。
この問題集の中に、Location Manager なる職業の人が登場します。この人の書いたEメールが問題文になっているのですが、内容的には、再来月に行われる映画撮影の話です。屋外で、複数日に渡る撮影なので、交通規制が必要だったり、駐車場や機材置き場として使える場所が必要だったりという、ちょっと込み入った話です。
先日この文章を、とある生徒さんに精読(英文の構造を細部まで文法的に分析し、自分の言葉で解説する作業)してもらい、その後、サマリー(要約)してもらいました。
すでにスコア800後半を持っている、とても良くできる生徒さんです。12月の公開テストで950を取りたいという、天井知らずと言っても過言ではない向上心をお持ちの、尊敬に値する理系アラサー男子です。
難しい質問をしても、たいていのことには正解を返してくれる、優秀な人なんです。それに加えて、「公式問題集9」もすでに20周以上は解いているというやり込み具合。
普通に考えれば、どこに弱点があるの?逆に何でまだ900達成してないの?という感じです。
精読を終えてサマリーをし始める直前のタイミングで、その生徒さんに、「Location Managerって、どういう職業ですか?分からなければ想像でも良いですよ」と質問したところ、即答で、「エリア・マネージャーですね」との返事。
一瞬、私の時間は止まりました。
(は?・・・え待って、何それ?思ってたんと全然ちゃう答え返ってきて困惑するわ〜、どうしよ?次なんて聞こ?)
「えっと、エリア・マネージャー?・・・ですか?」
「はい、そうですね」
「コンビニやイオンみたいに全国にチェーン展開してる小売店舗の関西エリア・マネージャー的なことですか?このEメールって、そんな話してなくないですか?」
「・・・」
どうやら、今度は生徒さんの時が止まったようです。今まで20周以上も読んできた文章の、一体何を読み取ってきて、何を読み取ってこなかったのか、脳みそではなく心臓で理解したのでしょう。
問題文のEメールではさんざん映画のロケの下準備や地元自治体・住民への根回しの話をしているのに、それを書いた人の仕事が、セブンの大阪・京都・奈良・兵庫・和歌山・滋賀のフランチャイジーを統括する人であるはずがないんです。
そのことに、私に質問されるまで気づかなかった。その事実に、苦悶とも悶絶とも鬱悶とも憤悶とも取れる、筆舌に尽くしがたい表情で顔を歪めていました。
ショックだったのでしょう。私が何かを言いだすよりも先に、「そ、想像力が・・・た、足りていませんでした」と、自分から言ったのです。
その通りです。とは言いませんでしたが、その通りなんです。
この生徒さんの唯一にして最大かつ最悪の弱点が、不意に露呈した瞬間でした。
私の本に書いてある、スコアが伸び悩む人の特徴の一つを、この生徒さんも持っていました。それは、「真面目すぎること」。
真面目なのは全然悪くありません。でも、真面目すぎる人がよく陥るのが、「書いてあることを常に字面通り読んでしまい、それを信じ込むこと」。
自分のミスに気づけないんです。こんなに真面目にやってるんだから、間違えてるわけないだろうという、自信とも言える思い込みをしがちなんです。
いま「やっべ」と思った人、あなたは真面目が過ぎるかもしれません。もう少し、肩の力を抜いて、視野を広げて、時には手も抜いて、気も抜いて、っていうのをやってみるのも良いかもしれません。
話を戻して、その後、私がこの生徒さんに話したのは、「そこまで明確に足りないものが分かったなら、あとはそれを補う練習をするだけですね。良かったです、まだ公開テストまで時間があるタイミングで気づけて。試験当日までに、文字や音声に触れたら場面や状況を想像する習慣をつけましょう。リスニングでも、リーディングでも、日本語でも、英語でも。例えば、乳児という言葉が目に入ってきたら、母親に抱かれておくるみの中で寝ている赤ちゃんの姿を思い浮かべるとか。文章を読んでいてランタンという文字が出てきたら、キャンプの時にテントの近くに置いておく照明器具を想像するとか。ね、簡単なことですよね?」
「は、はひ・・・。がんばります」
絞り出す「がんばります」がなぜかノイズに邪魔されてとぎれとぎれ聞こえる、切ない秋の夜のオンライン・レッスンでした。
今日は、真面目すぎる人がTOEICのスコアを上げるのには、もっと想像力を駆使して問題文を読むのが有効です、というお話でした。
もう明後日にせまった公開テスト、語彙力、文法力、想像力、その他もろもろのいろんなスキルを総動員して、950達成できるのを、私は祈るだけ。頑張ってきてね!!
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今日はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。