武漢肺炎に関する一考察(データ更新) | 私、BABYMETALの味方です。

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★今日のベビメタ
本日2月26日は、2014年、1stアルバム「BABYMETAL」がリリースされ、雑誌『ヘドバン』Vol. 3に特集記事が掲載され、2016年には、iTunesで「KARATE」が先行配信され、イギリスとアメリカのメタルチャート1位を獲得。そして2020年には、フィンランド・ヘルシンキ公演(18:00開演)が行われる日DEATH。なお、9時間の時差のためBABYMETAL登場は、日本時間2月27日03:00頃と推定されます。

武漢肺炎はヨーロッパにも広がってきた。
2月25日現在、イタリアの322名を筆頭に、ドイツ16名、フランス14名、イギリス13名、スペイン5名、オーストリア、ロシアが各2名、スイス、ベルギー、スウェーデン、フィンランドが各1名。BABYMETALが今回のツアーでイタリアを外していたのは幸運だった。さすがキツネ様である。
2月16日にアップした「武漢肺炎に関する一考察(2)」で、感染が広がるファクターを探るため、①人口、②GDP、首都の1月の③平均気温と④降水量、⑤中国との出入国者が多い国というデータを散布図にしたところ、⑤のみが有意な相関を示すことがわかった。
だが、先週から、韓国、イタリア、イラン、アメリカなどで感染者数が増加したため、中国からの旅行者・帰国者の多い国は感染者も多いという相関関係は有意ではなくなった。
図表を示す。
なお、中国からの旅行者・帰国者数は、中国政府の統計データが入手できたので、2019年度第三季までの入境者(外联+接待)+出境者数とした。空欄の国は統計資料に数が記載されていない国である。感染者数との相関係数は=0.14であり、他のファクターよりはっきりしてはいるが、有意な相関とはいえない。

ここから推定できるのは、
・2月中旬ごろまでは、中国からの旅行者・帰国者が病原体保有者だったため、その数が多いほど感染者数が多かった。
・現在では病原体保有者が国内にいるため、感染が広がる理由は衛生環境や医療システム、国民モラルなど別のファクターになっている。
・気温、降水量も有意な相関を示していないため、高温多湿に弱い一般的なコロナウイルスの特性から、春になれば収まるだろうという推測は確定的ではない。
ということである。
病原体保有者をこれ以上国内に入れないため、中国および韓国の感染地域からの入国拒否を継続すべきだとは思うが、このデータからも、すでにフェーズが変り、「水際対策」よりも国内での感染拡大の防止と、医療システムの維持、重症者への迅速な治療が重要になっていることがわかる。
ダイヤモンド・プリンセス号については、横浜港での検疫がアメリカCDCの要請によるものだったことが公表され、加藤勝信厚生労働大臣は、15日の記者会見で、691名に上った感染者は、船内感染で広がったのではなく、2月5日以前に病原体を保有しており、14日間の検疫期間中に、PCR検査による感染確認および発症があったと発言している。
昨日書いたように、明らかに2月5日時点で感染していなかった厚生労働省職員や検疫官が、船内で作業することによって感染したのだから、船内で一切感染が広がらなかったという見解は、にわかに信じがたいし、陰性とされて下船後に発症した例もあるので、クルーズ船起源の感染者が広がってしまう可能性は否定できない。
だが、何度も言うが、この病気は「死病」ではない。
厚労省の指針通り、人込みを避け、十分な睡眠栄養を取って免疫力を保つこと、発熱した場合には自宅で4日間待機し、その後、保健所に連絡して指示を仰いで検査してもらい、感染が確認されても、インフルエンザ同様、適切な治療を受ければ完治する。重症化しやすい高齢者や持病のある者に医療リソースを提供し、死者を出さないことが何より大切である。
いまだに「中国共産党の生物兵器」説を唱える保守系言論人もいるが、その情報源は6・4天安門事件で海外に亡命した中国民主化の闘士たちである。その立場に共鳴はするが、闘士たちのツイートを読んでみると、科学的根拠は一切なく、すべて伝聞情報である。要するに共産党への憎悪に基づく都市伝説なのだ。
反対にサヨク系の政治家や言論人・メディアは、国内感染者数の拡大やクルーズ船の「悲劇」、国民全員を検査しないのは、政府の大失態だ、アベヤメロと言い募っている。これも、武漢肺炎を政治的に利用しようとする意図がミエミエである。
「不安ならウソをついてでも医療機関に駆け込み検査してもらえ」とツイートしたサヨク知識人がいるそうだが、とんでもない話である。検査には誤陽性・誤陰性の問題があり、絶対ではない。自称感染者が限られた病院に殺到すれば、武漢市と同じことになってしまう。モラルの崩壊=「敗戦革命」を目論んでいるのかと勘繰られても仕方ないだろう。
大事なことは、大騒ぎすることではなく、このウイルスの疫学的特性を踏まえ、毅然と医療モラルを守り、社会的医療システムを堅持することである。
感染者数の拡大に恐怖を煽り、検査キットが足りないと大騒ぎし、果ては「パンデミック=世界の終わりだ!」と叫ぶ者は、個人・メディアを問わず、日本に混乱をもたらそうとしているだけだ。
サムライスピリットとは言うまい。
今こそ心優しく、科学的で、誇り高い「日本人らしさ」が問われている。