―May the FOXGOD be with You-
★今日のベビメタ
本日10月31日は、2012年、日経トレンディネットにKOBAMETALのインタビューが掲載され、BABYMETAL World Tour 2018 in JAPAN最終日@神戸ワールド記念ホールが行われる日DEATH。
まずは昨夜行われたBMWT 2018 in JAPAN@神戸ワールド記念ホールの模様。
参戦したメイトさんのSNSを追って行って驚愕した。
ITCHIE-METALさんが、「オワター。これはベストなショーだったんじゃないか?音が過去最高だったんじゃないか?。。俺は過去最高の紅月を見たんじゃないか?」とツイートしておられた。海外含め全通のITCHIEさんが「過去最高」とおっしゃる。
推して知るべし。
どんだけ凄かったんだ!!!
今回の神バンドは下手ギター大村神、ベースBOH神、ドラムス青山神、上手ギターLeda神。大村神はサーモンピンクのESP製Snapper7藤岡モデルを弾いており、メイトさんの中には「今日のギターは3人だった」とおっしゃる方もいた。
ドラムスが青山神だったのも、SSAとの大きな違いだった。
前日の10月29日(月)、東京渋谷アイビーホールで、2013年~2016年にnano RIPEに所属し、今年8月21日に急性心不全のため亡くなった故・青山友樹氏の「お別れ会」が催された。友樹氏は英樹氏の弟で、父の故・青山純氏の血を引くドラマーだった。
29日夜のツイッターで、英樹氏は「友樹、後は兄に任せなさい!」とつぶやいておられた。
(Twitter;青山英樹@aoyama_hideki)
この日の神バンドは、トリプルギター&ツインドラマーだったのである。
<セットリスト>
1.IN THE NAME OF
2.Distortion
3.ギミチョコ!!
4.Elevator girl
5.GJ!
6.紅月-アカツキ-
7.Starlight
8.メギツネ
9.KARATE
10.Road of Resistance
11.THE ONE
メイトさんのSNSを総合すると、この日のSU-の歌はSSAの上を行き、「神の域」に達していたという。確かに、SU-METALというシンガーは、海外ツアーでもスタート後、3~4公演目に“全開”となり、豪速球のパフォーマンスを聴かせることが多い。SSAが過去最高だと思っていたら、すぐにそれを超えてきた。
「GJ!」が復活し、MOAがピエロ2号、3号との3人組で弾け、可愛さオーラを振りまいていたこと、SU-、MOAと「新3人組」を組んだピエロ1号が、MOAとともに懸命に手拍子を促し、観客席にまっすぐな目線を送っていたことも、大勢のメイトさんが書いておられた。
今日は最終日。
きっと、またも過去最高を更新してくるに違いない。Chosen 7 畏るべし。
昨日はもうひとつトピックがあった。
グラフィックノベル『APOCRYPHA:The Legend of BABYMETAL』の到着である。
プロローグは、眠っているキツネの絵とともに「There have always been the forces of good and evil.(そこにはいつも善と悪の力があった。)という言葉から始まる。
次のページには、「The FOXGOD was given the task of governing the world of man.(キツネ様は人間界を治める仕事を与えられていた。)」とあり、しかし、人間がシニカルで、嫉妬心や恐れによって心に壁を築き、自らの弱さに囚われていることが記されている。
そして次のページでは「Hence, the FOXGOD created the METAL RESISTANCE.(そこで、キツネ様はメタル・レジスタンスをお創りになった。)として、メタル・レジスタンスそのものがキツネ様によって計画されたシナリオであることが明らかにされる。
プロローグの最後は、「But evil was vast-and it will manifest never before seen. (だが、悪は強大で、かつて見たことのない方法で現れるだろう。)」と締めくくられ、物語が始まる。
ネタバレを最小限にご紹介すると、タイトルこそ『The Legend of BABYMETAL』だが、物語は、現代にBABYMETALが登場するまでの遥か遠い昔からの「前史」である。
主人公は「風」の力を持つ少女、「火」の力を持つ少女、「水」の力を持つ少女の3人。
第一章の頭文字を見れば、SU-、MOA、YUIだと思わせるが、ヴィジュアルは特に現実のメンバーに寄せているわけではない。
これまでぼくらが見てきた「紙芝居」とは全く異なる不思議な物語。
3人の少女たちは、キツネ様に授かった力で、使命を果たすため、時代や生まれる国を超え、名前も変わって旅をする。現代において、メタルアーティストBABYMETALとなったことがわかるのは、最終章の1カットのみ。
GMB Chomichuk氏による作画は、さすがに格調高い。
全編英語のコミックスだが、各文章は短く、単語の意味を辞書で引きながらであれば、中学生でも読めると思う。
ただし、物語のカギを握る「AGIMAT」という単語は、Google翻訳の英語→日本語では出てこない。セブアノ語で「お守り」の意味である。
もっとも、アメコミを読むのが初めての方のために、本の後ろの方にQRコードがあり、解説サイトにリンクしている。こなれているとはいいがたいが、日本語対訳もあるので、それをコマと対照して読めばよい。さすがアミューズ。親切。
物語の舞台となるそれぞれの年代を調べてみるのも面白い。1793年はフランス革命、1862年は南北戦争、1973年はインターネットの前身となるARPAネットが初めて人工衛星を介してノルウェーやイギリスと結ばれた年である。
YUIの不在を説明する「Darkside物語」ではなかったが、これはこれでひとつのBABYMETALから派生した物語として楽しめるだろう。