楽園 | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

「BABYMETALの楽園」というブログがある。

メイトにとってはバイブルともいうべきブログで、毎日管理人さんがテーマを設定する掲示板、ライブごとに設定される文字通りの生中継掲示板、SU-、YUI、MOAそれぞれの「部活動」、川柳大会など、ブログというより、ここに行けばなんでもあるベビメタ総合サイトである。

ぼくはこのサイトのメニューにある「BABYMETALの歴史」をリファレンスにしていて、これがなければ、ベビメタに出会ったとき、その成り立ちについて深く調べることもできなかったし、このブログ自体、作成できなかった。だから、管理人さんは大恩人。いつもありがとうございます。<m(. .)m>

で、先週、「BABYMETALファンになったのはどの時期で、何を観て(聴いて)ファンになったのか、語り合おう!」というテーマが立っていて、ぼくはここに書き込まれたファンの方たちのコメントを読んでいて、大感動してしまった。

ぼく自身のブログも含めて、BABYMETALのファンブログは無数にある。だが、「楽園」ブログのこのテーマは、現在の日本社会の縮図、貴重な社会史的資料になっている気がする。いわば、ここにもう一つの「BABYMETALの歴史」、ファンにとってのBABYETAL史があるのだ。アイドル/アーティストのファンブログの、コメントの行間から、生身の人間の声が聞こえてくるなんて、滅多にあることではない。

アンケートとしてはもう終了しており、数表が掲載されているが、勝手に分析してみた。

有効回答総数は79。このサイトを頻繁に読み、なおかつ書き込みをする方ばかりだから“サイレントマジョリティ”ではなく、ファンの中でもアクティブな方というプロファイリングにはなるが、ファンになった時期と回答数、全体の中でのパーセンテージから色々なことが読み取れる。

●2010年~2011年

2010年9-12月 0

2011年1-12月 0

小計0

さすがに中高年が多い「楽園」の読者には、さくら学院重音部からのファンは書き込みをしていないようだ。しかし、さくら学院2010年-2011年のDVDに、重音部デビュー時の映像があるし、この間の東京ドーム「黒い夜」の「ヘドバンギャー!!!」で、重音部タオルを持ってヘドバンしていた方が大写しになったように、この時期からのファンが存在することは事実で、こういう方は今や貴重な古参中の古参といえる。

●2012年

1-4月 1(1.3%)

5-8月 4(5.1%)

9-12月 1(1.3%)

小計6(7.7%)

ぼくは、BABYMETALにとって、2012年の「ヘドバンギャー!!!」での熱狂が第一の覚醒、「おねだり大作戦」「紅月-アカツキ-」の初披露、神バンドが初降臨して「イジメ、ダメ、ゼッタイ」で締めたLegend ”I”が、第二の覚醒だと考えているのだが、この当時はメンバーは、今見るとやはりまだ子どもであり、「紙芝居」で始まるパロディか学芸会のようなライブだった。だが、この頃から偏見に捉われず、ライブに足を運び、BABYMETALの凄さを見抜いていた父兄=メイトの方々には、本当に頭が下がる。新規ファンが“ドルオタ”とかいって排除しようとするが、とんでもない。BABYMETALを支え、育ててくれたのは、この方々である。

●2013年

1-4月期 0         

5-8月期 2(2.5%)

9-12月期 0       

小計2(2.5%)

2013年は、Legend“Z”、五月革命、全国のロックフェスを席巻した時期。だが、この時期からのファンの方は、全体の2.5%。本当にメタルファンで、サマソニやLOUDPARKの常連だったなら、神バンド帯同のBABYMETALのライブを見て衝撃を受けるはずなのだ。しかし実際には2013年からのファンは少ないのだ。つまり、今、自称古くからのメタルファンだと豪語している方の多くは、自分の目で見てBABYMETALファンになったわけではなく、海外での活躍が騒がれ始めてから、後追いで「凄い」と思ったに過ぎない。ほかのファンと同じだ。いや、それはそれでぜんぜん構わないんだけど、あまり偉そうにしない方がいいよね。

●2014年

1-4月 9(11.4%)

5-8月 11(13.9%)

9-12月 12(15.2%)

小計32(40.5%)

やはり、2014年からのファンの方は40%強と一番多い。史上最年少日本武道館、1stアルバム「BABYMETAL」のビルボード200チャートインの1-4月期、SONISPHERE 2014、レディガガの報道ラッシュがあった5-8月期、さらにNY・ロンドン追加公演の報道とNHK「BABYMETAL現象」の9-12月期。さくら学院=アイドル時代には眼中になかったのが、報道によって、BABYMETALを海外で頑張っているメタル少女として認知したファンがやはり多いということだろう。

●2015年

1-4月期 2(2.5%)

5-8月期 9(11.4%)

9-12月期4(5.1%)

小計15(19.0%)、2010~2015年累計55(70.0%)

2014年の活躍を見て、やや遅ればせながらBABYMETALを認知し、5月からの2度目のワールドツアーから追いかけ始め、幕張の巨大天下一メタル武道会ないし9月からの日本ツアー、12月の横アリに参加したファン層。ぼくもここに入る。「楽園」の中では2割弱の勢力なのだな。

●2016年

1-4月期 16(20.3%)

5-8月期 8(10.1%)

9-12月期 0

小計24(30.4%)

今年からのファンも全体の3割に上る。2ndアルバムの発売、ウェンブリー、Mステでの欅坂との共演、アメリカCBS出演、メタル神ロブ・ハルフォードとの共演、4大夏フェス出演、東京ドームなど、やはり2016年は話題豊富だった。

もともとこのアンケートは、管理人さんの「2016年になってからファンが倍増したのでは?」という疑問から始まったのだが、倍増とはいかなくてもやはり3割増しになっていることがはっきりした。

何も古参が偉く、新参がダメだということはない。今日の新参は明日の古参である。だが、生粋のメタラーと称する新参が、アイドル時代からの古参をバカにしたりするのは、ゼッタイに間違っている。

書き込みを読んでみると、さまざまな方が、さまざまな人生の局面でBABYMETALと出会っていることがわかる。

娘さん2人とハマり、Tシャツだけで50枚という大散財をしている幸せなお大尽もいれば、動画サイトでベビメタを知り、未だに奥様の目を盗んで視聴している人もいる。女子高生らしき人は、すず香が唯一好きになったアイドルだと潔く宣言している。みんなそれぞれ、己の人生に配られたカードの中で、慌ただしい日常を送りながら、BABYMETALと出会った。社会人として、家庭人として、あるべき自分像=アイデンティティが壊れるのを恐れ、でもBABYMETALの魅力に抗えなくなり、現在に至っている。

やりすぎると、チャーリー浜状態、すなわち「あ、君たちがいて、ぼくがいる。世界はひとつ、The One will be with youアーアアーアアー」になってしまうが、「確かにここに仲間がいるなあ」という感じがする。やっぱりBABYMETALは、現代日本の“リアル”なのだ。

10月14日には、「楽園」サイトに来る人、書き込む人に限定されてはいるが、世代別ファン数調査が行われた。181の回答数中、50歳~60歳未満が最多、次が40歳~50歳、さらにその次は60歳~70歳であった。まさに中高年のパラダイスである。