ヒーロー
今も昔もヒーロー物の漫画や、ドラマ、映画は根強く人気だ。
ウルトラマン、仮面ライダー、スパイダーマン・・
世界中でヒーローは人気だ!
弱き者を助け、悪者を退治する。
途中苦戦したって、最終的には悪者をやっつける。
見ていて気持ちがいい。
最後はスッキリした気持ちで終わる。
誰もがヒーローに憧れる。
だが現実はどうだろう?
多分悪者の方が強い。
正義の味方はたくさん悪者に葬り去られているだろう。
ヒーローに憧れていたって、ヒーローになんかなれやしない。
他人を守るどころか、自分を守るのに精一杯だ。
自分を犠牲にしてまで戦える人なんてそうそういやしない。
アクション映画のように、1人で何十人もやっつけるなんて到底出来やしない。
ビームもロケットパンチも出やしない。
悪者に出会っても、機嫌を損ねないように従うだけ。
しかも、明確な悪者という存在も難しい。
自分にとっては悪者でも、他の人にとっては善人かもしれない。
悪そうなマスクも被ってないし、ピエロみたいなメイクもしていない。
仮に明らかな悪者だとしても、戦い、相手を傷付けてしまったら、今度は自分が悪者にされてしまうかもしれない。
ヒーローなんて夢物語にすぎないんだ。
でも、ヒーローに憧れる気持ち。
ヒーローになりたいという気持ち。
悪者をやっつけるという気持ちがいっぱい集まったとき、
みんなで悪者を倒せるかもしれない。
そして、大切な人が悪者にやられそうな時はヒーローにならなきゃいけない。
それがハッピーエンドじゃなくたって。