そして僕は途方に暮れる | インスタントジョンソン じゃいオフィシャルブログ『マルいアタマをぐちゃぐちゃにする』powered by Ameba

そして僕は途方に暮れる

途方に暮れる。


あまり頻繁に口にする言葉じゃない。


人生の中で使ったことはせいぜい1、2回くらいなもんだ。


意味的には、道を失いどうしていいか分からない的なことではないかと。


あくまで推測ですが、この意味で進めます。


僕が最近途方に暮れたのは・・


わりと最近だ。


去年、埼玉の学校で学園祭があった。


上越新幹線で熊谷まで行き、熊谷からさらに電車に乗って30分くらいの高校の学園祭。


朝8時の東京発の新幹線だった。


僕はその日麻雀をしていて一睡もしないで東京駅へ行った。


麻雀が早目に終わったので、東京駅へは6時半に着いてしまった。


後から思えば、早目に熊谷へ行けばよかったと思うのだが、その時はカフェに行き、コーヒーと朝食をいただきながら、雑誌を読みながら時間を潰すことにした。


気が付けば雑誌ではなく、夢を見ていた。


時計を見ると8時10分!


発車時刻は過ぎてしまった。


しかし、多少遅れるものの学園祭のステージには間に合う時間だ。


僕は慌てて15分遅れの新幹線に乗った。


熊谷までは小一時間で着く。


雑誌を読みながら行けばあっという間だ。


気が付けば僕は雑誌ではなく、夢を見ていた。


ドアの閉まる合図の音で現実の世界に戻った。


慌てて下車しようとしたが、新幹線は動き始めた。


窓の外には熊谷の文字が。

「飛び降りよう!」


一瞬本気で思った。


目的地はすぐそこだ!


しかし、命の保証はない。

勇気もない。


目的地からドンドン遠ざかるのに何もすることが出来ないのだ。


僕は無力だ。


駅すぱーとで調べたら、もう一度熊谷に戻って来れるのが一時間半後。


完全にアウトだ。


終わった。


学園祭には間に合わないこの状況で、いきなり出来た一時間半という時間を有意義に使う余裕はない。



そして僕は途方に暮れた。


相方に電話して、「ゴメン、間に合わない。今日は二人でやってくれ!」と頼んだ。


しかし、奇跡が起きた!


次の駅で降りると隣のホームに東京行きの新幹線が停まっていた。


どうやら、5分ほど遅れたみたいだ。


僕の焦りっぷりと、電話の内容を聞いていた、近くに座っていたおばさんが、


「あんた!急げば間に合うよ!」と。


僕は階段をスキーのように滑り下り、階段を三段跳びのように駆け上がった。


これを逃すと次の東京行きの新幹線は一時間後だ。


間一髪滑りこんだ。


熊谷駅からタクシーを飛ばし、学園祭の行われている高校へ!


8000円を支払い、学校の中に入ると、ステージは始まっていた。


響がやっていた。


僕らの出番前だった。


何とか間に合った。


帰りの新幹線はゆっくり寝た。




以上、僕が途方に暮れた話だが、もう少し途方に暮れる話をしよう。


途方に暮れるについてまだ書き足りない。


まだまだ途方に暮れるについて書きたい。


しかし、途方に暮れるについて書くことが思い付かない。



そして僕は途方に暮れる